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2010年2月16日 (火)

黄身の色が淡いレモンイエローの卵

日本の穀物自給率は27~28%ですが、その内訳をおおざっぱにまとめると以下の図のようになります。おおざっぱなので、お米は100%自給、小麦や大豆やトウモロコシは全部輸入という構造にしてありますが(その場合の穀物自給率は25%)、実際は、小麦やその他の麦や大豆も国内生産が幾分かはあるので、それらを勘案すると、穀物自給率が27~28%となります。

この図のポイントは、3つです。

(1)日本で必要な穀物の75%近くを輸入している
(2)穀物は、国内生産分と輸入分を合わせた全体の半分をヒトが食べ、残りの半分を牛や豚や鶏が食べている。牛や豚や鶏が食べるエサ(家畜用飼料穀物)の大部分は輸入されている
(3)ヒトは、そのように育てられた牛(肉と牛乳)や豚(肉)や鶏(肉と卵)を食料として食べているので、穀物輸入が滞ると、パンやうどんやラーメンやケーキが不足するだけでなく、鶏肉・豚肉・牛肉や卵、牛乳も大部分が食卓から消えてしまう

2008

穀物自給率を高める方法は2つしかなくて、ひとつは、(1)100%自給率のあるお米をもっと食べるということ、もうひとつは(2)国内自給率の少ない麦や大豆をもっと国内生産すること、です。(小麦の自給率は13%、大豆の自給率は5%、トウモロコシはほぼ100%輸入。)

お米をもっと食べるということの意味は、(1-1)ヒトがもっとお米を食べる、そして(1-2)家畜がもっとお米を食べる、ということ、そして、麦や大豆の国内自給率を高めるということの意味は、(2-1)かつて各地で盛んだった二毛作のような方法で麦の生産を増やすこと、(2-2)お米の生産を休んでいる「休耕地」と呼ばれる「農地」を利用して、お米以外の穀物を作ること、です。新たに生産される麦が、日本人の好きな「うどん」にとても向いたものになるなら、申し分ありません。

(1-1)ヒトがもっとお米を食べるということは、ご飯をもう一口余分に食べる、パンや麺類の回数を減らしてその分をご飯に切り替えるということですが、それが難しいヒト向けには、お米(米粉)の入った、しかし味や食感で従来品に遜色のない、あるいは新しい食感と食味を持った、パンや麺類をいろいろ開発して食べてもらうということです。

(1-2)家畜がもっとお米を食べるということは、たとえば去年から、お米(飼料用の玄米など)を食べさせた鶏の卵(黄身の色が淡いレモンイエローで、しっかりした味)が消費者の人気を集めていますが、そのように、家畜の飼料にトウモロコシのような輸入穀物でなく、お米を使うということです。(「香川の卵」、「新潟の卵」、「青森の卵」)

最近のニュースに、滋賀県では、飼料用米を家畜に食べさせる畜産農家に、飼料用米と輸入トウモロコシの価格差を補填(ほてん)して、飼料用米の利用拡大を促進中、という内容のものがありましたが、(1-2)関連の動きが少しずつ広がり始めているようです。

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