僕の好きな「鬼は外」の意味
「ヤマ」と「サト」、「お正月」と「節分」のつながりで「鬼は外」の意味を理解するのが、僕にはいちばん腑に落ちます。
「サト」は、農耕の地。農作物がいっぱいで安定し生活も便利です。しかしその分、霊的なものの勢いが衰えています。一方「ヤマ」は、霊的なものやスピリットのパワーに満ちています。だから、山伏たちは、霊的なものの力を求めて山に入ります。
年に一度、サトの人たちは、ヤマから霊的なものにサトに降りてきてもらい、サトをスピリットで満たします。それがお正月で、霊的なものは「オニ」と呼ばれます。サトの家では、オニへの目印にヤマのシンボルを玄関に飾ります。門松です。我が家では、門松ではなく根つきの松を飾ります。
約一ヶ月の間、オニはサトを霊的なパワー、スピリットのパワーで満たします。霊的な力がサトに充溢したら、オニはヤマに帰ります。鬼は外、です。そのとき、サトの人たちは、感謝の念を込めて、豆を撒きます。
「鬼は外、福は内」とは、従って、以下のような意味になります。
「鬼」(霊的なものの源泉)がヤマに帰る時期になったが、オニの一ヶ月の滞在で、サトの家の中は「福」(オニからもらった霊的な力)で満ち溢れている。また一年頑張ろう。
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