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2010年3月30日 (火)

野菜の価格差、米の価格差

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野菜には同じ種類でもあきらかに産地ごとの価格差がありますし、米にも品種銘柄別(品種と産地の組み合わせ)の価格差があります。ここでいう価格差とは、農家が卸売市場やコメ価格センターなどの一般流通経路を経由せずに、たとえば無農薬玄米や無農薬野菜を消費者やレストランに直接に販売しているような形態を含めた場合の価格差ではなくて、一般流通経路を経由した商品の価格差です。価格の差は人気の差によって生まれ、人気の差は味と姿かたちの差によって生まれる、とストレートに考えます。価格と生産量との間に相関はみられません。つまり、格好がよくておいしいのはたくさん作っても、(相対的な)値段は高いということです。

野菜の例として僕も好きなブロッコリーの産地別価格(東京市場と大阪市場での1kgあたり価格、2010年2月)と、米の品種銘柄別の相対取引価格(玄米60kgあたり、2010年2月)を見比べてみると、産地やブランドによって相当な価格差があることが確認できます。いちばん人気の高い産地の価格を100とした場合、いちばんそうでない産地の価格はいくらになるか・・・

(1) ブロッコリー(東京市場): 100 対 59
(2) ブロッコリー(大阪市場): 100 対 72
(3) 米                 :  100  対 83

必要な経費や労務費などの他の条件が同じなら、利益率に相当な「貧富の差」がでます。

米の比較を続けると、コメ価格センターで月に1000トン以上の取引があったものが対象ですが、価格上位の「3品種銘柄」(すべて新潟産)と下位「3品種銘柄」の平均値は「100 対 83.2」、下位「3品種銘柄」のかわりに北海道の2銘柄(きらら397、ななつぼし)の平均値をもってくると「100 対 84.1」となり、今のところ、北海道にとっては愉快な結果ではありません。

しかし、北海道の米は「ゆめぴりか」の品質管理に見られるように、長い射程距離を視野に入れた商品開発や商品育成を「本場の本物」的に推し進めているので、去年のような夏の長雨の悪影響がなければ、今年は高食味・高品質ブランド米としてのポジションを確立することでしょう。

北海道ではコシヒカリに匹敵する良食味米の「ゆめぴりか」というお米を、2009年秋にある程度の量で、北海道の新しいフラグシップ(旗艦)米として出荷する予定でしたが、夏の長雨の影響で出荷量が激減しました。予定の6%です。物理的な収穫も予定より少なかったのですが、「ゆめぴりか」のブランド品質基準に達しない「ゆめぴりか」が結構あり、それは「ゆめぴりか」ではない、グレードの下がった無名のブレンド米ということになりました。北海道の米作りが、現在、「本場の本物」的に推し進められているというのはそういう意味です。

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