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2010年3月10日 (水)

手書きラベルの四合瓶(びん)

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お酒をそれなりにたしなむようになったのは1970年代ですが、その頃の日本酒との出会いがよくないので、それ以降、致し方ない場合以外は、日本酒から遠ざかっていました。当時、居酒屋などで燗にした日本酒の匂いが鼻に付くのがまず嫌で、それから喉と手にベタつく感じもよろしくなくて、それほど飲んでいないのに二日酔いに近い状態になるのがいちばんうんざりで、そうなると、日本酒と親しくお付き合いする理由が見当たりません。

数ヶ月前に、売り場の冷蔵庫に並んでいたある銘柄の日本酒の四号瓶(720ml)をなんとなく買い、ウイスキーのストレート用にもっぱら使っていた口当たりのいい大き目のワンショットグラスで、その日本酒を飲んでみたところ、日本酒に対する考え方が変わりました。その日以来、我が家の冷蔵庫に入っているそれとは毎日一合くらいのお付き合いです。配偶者も時々飲みますが、彼女はこの日本酒の香りがとくに気に入っています。

「うんざり」と「おいしい」のこの40年間の感覚の落差が気になって、日本酒に関して調べてみたところ、当時の僕の味覚、というより当時の一般的な日本酒に関する僕の総体的な感覚は正しかったし、現在の感覚も正しそうです。日本酒は、戦争をはさんで戦後もけっこう長い間、材料不足などのために不思議な作り方で製造されていて、70年代はまだその不思議が幅を利かせていたようです。

先週末、酒売り場のガラス戸付き冷蔵庫の中に、手書き部分のけっこう混じった事務的ラベルを貼った720mlの日本酒瓶が目にとまりました。杜氏直詰、純米吟醸生詰原酒とあり、酵母は自社製。酒度は+5.0なのでそうとうに辛口なのでしょう。アルコール分は17.5度。値段は手頃。早速自宅で5勺(しゃく)ほど冷で飲んでみましたが、米は基本的に甘さのある穀物なので、この日本酒も辛口といっても、香りのいい甘さを内包した辛口です。最近の出会いで、もっと早く、日本酒と縒り(より)を戻しておけばよかったかなと、少し後悔しています。

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