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2010年3月 2日 (火)

コンブとワカメ

我が家は、昆布(コンブ)と若布(ワカメ)が好きで、だからよく使いよく食べますが、まずコンブは、ダシ引きと白身魚の昆布締めに、結び昆布はおでんの重要な種、適当な野菜がないときには別途買ってある細切り昆布をサラダに仕立て、それから羅臼(らうす)昆布でダシをとったときはこれを再利用しない手はないので自家製佃煮に変身させます。ワカメは、保存と使い勝手がいいのでもっぱら鳴門(なると)の乾燥ワカメ(糸ワカメやカットワカメ)で、これをシャッと戻して、酢の物や、刺身の決して残すことなどないツマ、そして味噌汁の具に使います。

ともに好きな海藻(かいそう)なので、産地と消費地を調べなおしてみると、常識の再確認と古い常識の修正が同時にできます。

僕の得意なおおざっぱ分類をすると、以下のようになります。

コンブ: 地産地消の商品ではなく地産「他」消の商品、自給率は90%と少し
ワカメ: 地産地消の商品、ただし自給率はとても少なくて20%に届かず

コンブの生産は、北海道が圧倒的に多くて国内生産量の90%以上、残りを青森と岩手と宮城でカバー。コンブの消費に関しては、しばしば、北陸の「とろろコンブ」、関西の「佃煮と塩コンブ」、そして沖縄の「煮コンブ」といわれており、昆布の好みの食べ方としてはそうかもしれませんが、データでは沖縄の人が今は昆布をとくに好きだとは思えません。コンブの消費金額(平成18年から20年にかけての平均値<総務省家計消費調査>)の多い都道府県所在地および政令指定都市を多い順に並べてみると、「富山、大津、金沢、奈良、京都、福井」と北陸・関西が上位を占め、那覇は21番目、そして生産地北海道の札幌は37番目。どうもコンブは「地産『他』消」食材です。

コンブの国内生産量は年間に乾燥重量で23,000~24,000トンで、コンブがImport Quota(輸入量制限)品目という事情もあり輸入量が抑えられている状況での輸入量が2,200~2,300トン、輸入先は中国と韓国、しかし同時に台湾を中心に700トンほど輸出しているので、単純計算でコンブの自給率は93%です。なんとなく100%以上と思っていましたがそうではないようです。

一方、ワカメは、三陸ワカメと鳴門ワカメといわれるように、岩手県と宮城県の国内生産高シェアはそれぞれ44%と31%、そして徳島県がシェア11%で3番目です。消費金額の多い県庁所在地等は、上記と同じデータでは、多い順に「盛岡、仙台、千葉、福島、徳島、松江」。コンブと違って、ワカメは「地産地消」食材です。

ワカメの国内生産量は現藻重量で62,000トン(平成16年、なお、塩蔵重量および乾燥重量だと13,000トン<農水省・食糧需給表>)。しかし、ワカメは自由化品目なので、中国と韓国から大量に輸入していて、国内生産分と輸入分を合わせると350,000トン、従って自給率は18%程度です。海藻類はカロリーの低い健康食材なので、カロリーベースの穀物自給率への悪影響は相対的に少ないのですが、ワカメも思っていたよりもはるかに低い水準なので、食材の自給率の低さという現象がワカメにまでも及んでいるようです。

(【あとで追加した註】コンブが乾燥重量表示、ワカメが現藻表示と別々で紛らわしいので注意。関連個所を少し訂正。なお、コンブの乾燥重量は現藻重量の20%。したがって、コンブの乾燥重量の23,000~24,000トンは、現藻重量だと115,000~120,000トンとなります。ワカメの国内生産高は現藻重量で62,000トン。)

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