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2010年3月31日 (水)

消費者のタイプと主婦の光景

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この1年間でコンビニ、ならびにセイキョーという名前の大型コンビニに僕がどんな形でお世話になったかを思い出してみると、

◇有料ゴミ袋の購入
◇期間限定ビールを少々購入
◇外出中にのどがかわいて飲料水が欲しくなったとき
◇ホテルに泊っている場合は、近くのコンビニで大型飲料水ペットボトルをまとめ買い
◇B4サイズやA3サイズ用紙へのコピー(手持ちの複合機能プリンターはA4サイズ用紙とハガキにしか対応していないので)
◇スポーツ観戦チケットの受け取り(今は、自宅プリンターで印刷)

くらいで、どうも僕はコンビニがコンビーニエンス・ストアとして日本で誕生したときの、基本機能とその延長部分だけしか利用していないようです。

コンビニが弁当やおにぎりを中心に付加価値の高い自社製の食べものの比重を急に高めたのが、確か、1980年代の終わりから1990年代の前半だったと記憶していますが、その方面のご縁は、ごく短期間を除いて、ありません。忙しくてお昼休みも全く取れないような時期があって、すこし落ち着くのが午後3時前などということになると、おにぎりでもぱくつきながらメールに目を通すといった状況になります。近所のまともな昼食提供施設もその時刻にはいったん店を閉じるし、またそこに出かける余裕もないので、自家製弁当に切り替えました。最近の自家製弁当ブームを見ると、背景は違うのですが、そのことを思い出します。

お昼頃にコンビニに入る機会がある場合には、好奇心から、どんな年代のどんな人たちがどんな弁当やおにぎりやその他のお昼ご飯を買っているかを失礼がない程度に拝見します。

夕方のデパ地下やスーパーなどの食品売り場で、買い物籠を手に提げたり台車を押しているさまざまな年代の女性が野菜を選ぶところや加工食品のパッケージを裏返して原材料欄などを確かめているかどうかを、これも失礼がないように拝見する場合があります。

「家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇」という最近出版された本に目を通しましたが、その内容(子どもを持つ、30歳から44歳くらいまでの主婦のいる家庭の、食卓光景を通した家庭状況の概観と分析)を味わうのに、コンビニやデパ地下、スーパーなどの観察経験がそれなりに役に立ちました。観察は主婦の「見栄」を自然と除いていくような方法で客観的に実施されており、分析対象は、実際は、家庭や家族というより、30歳台と40歳台前半の女性の生活意識そのものかもしれません。

以前、「わがままな消費者」というこのブログの別記事で、福岡都市科学研究所がまとめた消費者の4類型を援用しましたが、その区分を再び援用すれば、上記の書物の中でメインストリームを形成している主婦層の食べものに対する意識は、4類型でも大多数を占めている「意識と行動が分離している消費者層」の食べものに対する意識にほぼ相当します。

事前アンケートという建前に書かれる食事内容は当然のことながら「期待される消費者」「健康志向型消費者」ですが、1週間という調査期間を通して、とくに後半に見えてくる実態は「食に関して無関心(とくに家庭内の食に関して無関心)」で、つまり、「意識と行動が分離ないし分裂した消費者」と言えそうです。

たとえば、「家族の勝手でしょ!」から一部を引用すれば、「どの主婦も『野菜をたくさん摂ること』や『栄養バランスのよい食事』を心がけているとさえ語る」にもかかわらず、「近年の食育ブームに反して、家庭の野菜不足は加速度的に進行している。野菜料理が食卓に出る回数が減少しているだけでなく、出ていてもプチトマト1~2個、キュウリ数切れ、レタス1枚など『食べた』とは言いがたいほど少量になってきている。台所にストックされている野菜も明らかに減少し、『野菜の買い置きはしない』とはっきり言い切る主婦さえ出てきている。」というのが「1週間の写真実証研究」の結果のひとつです。

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