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2010年4月 6日 (火)

野菜と果物と日経平均

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株取引にとくに興味のない方でも日経平均やTOPIX(トピックス)といった株価インデックスは、それらがいわば日本経済の元気度の指標で、テレビのニュースなどでもよく引き合いに出されるのでご存知だと思います。日経平均の方がTOPIXよりもハイテク関連銘柄の影響をより多く受けますが、マクロでは大きな違いはありません。

最近、NOPIX(ノピックス:日農市況指数)という指標が現われましたが、NOPIXとは「国産の青果物(野菜と果物)」の「1日あたりの平均販売額」の推移を観察するものです。2000年と2001年の2年間の1日あたりの平均販売額を指数100として、100に対して現在のそれがいくらかで、「国産」青果物(野菜と果物)の現在の取引の勢いを判断します。日経平均が日本経済の元気度指標なら、NOPIXは野菜ビジネス・果物ビジネス、あるいは野菜消費・果物消費の元気度指標といえます。

これは、好奇心から出た比較以上の意味を持ちませんが、2000年から2010年3月までの日経平均の推移とNOPIXの推移を、日経平均月足ないし月NOPIXを使って比べてみると、野菜という商品と果実という商品の特徴、といっても一般的に理解されている特徴ですが、それがよく出てきます。

NOPIXの基準値算定期間に合わせるために、日経平均の2000年と2001年の平均値を月足で求めてみると14,446円、また2010年3月の日経平均終値は11,089円なので、14,446円を「100」とすると11,089円は「77」となります。また2010年3月の月NOPIXの値は、折れ線グラフから数字を拾っているので、すこしアバウトになりますが、青果物が「100~101」、野菜が「110~111」、果物が「80~81」あたりです。10年間で野菜の指標は緩やかに上昇、果物の指標は緩やかだけれどもちょっと急な角度で下落。表の形でまとめると以下のようになります。

            基準値    2010年3月
◆日経平均      100      77        \↓
◇野菜         100      110~111   /↑
◆果物         100      80~81     \↓
◇青果(野菜と果物) 100      100~101    ―

蛇足ですが、日経平均は2000年春の20,000円超えから2001年秋の10,000円割れ、続いて2003年春の8000円割れ、その後2007年の夏に18,000円に届いたあとは、2008年秋から2009年春にかけては記憶に新しい8000円割れのひどい状態(リーマンショック)、現在は11,000円。おおざっぱに言えば、1989~1990年のバブルから、2000年を経由して、ずっとふわふわと右肩下がりの状態です。

なお、NOPIXで参照されている野菜と果物はそれぞれ以下の通りです。

◇ 野菜(14品目): 大根、にんじん、白菜、キャベツ、ほうれん草、ネギ、レタス、キュウリ、なす、トマト、ピーマン、じゃがいも、里いも、タマネギ

◆ 果物(12品目): みかん、伊予カン、不知火(デコポンのこと)、りんご、梨、いちご、スイカ、メロン、ぶどう、桃、柿、さくらんぼ

野菜は生活(生存)必需品で、果物はぜいたく品という分類にとくに問題があるとは思わないので、不景気なときには生活(生存)必需品にはお金は向かうが、ぜいたく品には向かわないという一般傾向が素直に出ているような気がします。

我が家というミクロな事例を見てみると、野菜料理が好きなので、上記の野菜14品目は、全品目まんべんなく、そしてある1品目を除いては、継続してたくさん食べているのに対し(なお、我が家ではほうれん草ではなく、その代りに小松菜を食べます)、果物に関しては、配偶者の配慮で季節のものが毎日口に入るようにはアレンジされていますが、僕の欲求の度合いは下降しているかもしれません。

先日の僕のブログ記事で参照した「家族の勝手でしょう!」という書物だと、30歳~45歳の主婦のいる家庭ではあまり野菜を食べないようなので、ではいったいどんな家族がどんなときに野菜をいっぱい食べているのかということになります。以下は思いつきの範囲を出ませんが、思いつくままに場面を列挙してみます。

□ 50歳以上の主婦のいる家庭では野菜をよく食べる
□ 自宅では野菜を食べない家族も、外食ではプロがそれなりに上手に料理してくれるので、外では野菜をそれなりに食べる
□ 野菜を含んだ加工食品の需要が、家庭でも外食産業でも増えた
□ 野菜(国産)の1日当たりの販売金額、つまりNOPIXがこの10年で10ポイントほど上昇しているのは、安い野菜は輸入品が占有し、国産野菜生産は高付加価値品目に徐々にシフトしてきたため
□ ・・・

いずれにせよ、国産野菜の販売金額指数つまり国産野菜の消費金額指数が、日経平均の動きとは逆に、10ポイントとはいえこの10年で上昇したという事実は、「食料・農業・農家」というフレームワークを借用すれば「農業・農家」には追い風の動き、「食料」に関しては健康面ではとてもいい動きと言えそうです。

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