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2010年4月12日 (月)

バンカープランツとてんとう虫

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札幌も春めいて、花や野菜の季節です。

季節の始まりに季節の終わりの話から始めるのもなんですが、季節の終わりが来て花や野菜が弱ってくると、どうやってその状態の変化を知るのかどこからともなくアブラムシ(黒っぽい小さな虫)が弱りかけた花に集まります。元気なうちはそういうことはないのに、連中はどういうセンサーを持っているのでしょうか。そういう場合は、となりの、種類の違うまだ元気な花に移らないように、かわいそうですが弱ったのを引き抜いてしまいます。ひとシーズン咲いた花にはそういうことがあっても納得できますが、ときには元気な野菜などにアブラムシがつくことがあります。そういう場合に薬は使わないので積極的な対応は諦めていました。

バンカープランツというものがあります。特定の植物というより、特定の植物が特定の場面で演じる機能から、そう名づけたようです。バンカーとはBankerで銀行家、だから銀行家のような植物(プランツ Plants)ということになります。銀行はお金を預かり、預かったお金を企業などに貸し出しますが、バンカープランツは、ある害虫にとっての天敵を預かり、育て、増やし、そして、その天敵を隣近所に、ここは銀行とおおいに違いますが、無料で貸し出します。

ナスがあるとします。A1という種類のアブラムシはナスが好きでそれがつくと、ナスにとっては生育を妨げる害虫となります。ナスの隣に、たとえば、ヨモギを植えます。ヨモギにはA2という種類のアブラムシがつきますが、このA2アブラムシはナスには向かいません。アブラムシの天敵にてんとう虫がいます。ヨモギについたA2アブラムシを食べに、天敵のてんとう虫がやってきます。てんとう虫はヨモギでご馳走のA2アブラムシを食べ、もしお隣のナスにA1アブラムシがたかっていたら、ついでにそれを食べに出かけます。このような場合のヨモギをバンカープランツと呼びます。プロにはすでにおなじみの方法ですが、今年はこういうものも、配偶者をせっついて、試してみたいと考えています。

さて、てんとう虫です。昔の記憶を呼び覚ましつつ、Wikipediaを参照しながら、てんとう虫の再整理です。

僕たちがよく目にするのは黒い紋が7個ある「ナナ(七)ホシテントウ」と、黒い紋が28個ある「ニジュウヤ(二十八)ホシテントウ」です。28個のものは通常「テントウムシダマシ」とも呼ばれていますが、「騙し」ではなく、本物のてんとう虫の一種です。

「ナナホシ」は「本物のてんとう虫で益虫」、「ニジュウヤホシ」は「にせ物で害虫」と子供の頃に刷り込まれていましたが事実はすこし違うようです。配偶者に確かめたところ、やはり、「いっぱい星のあるのは悪い子、星が7つはかわいらしくていい子」と記憶していました。

7個も28個もともにてんとう虫で、7個は肉食系、28個は草食系だそうです。7個は「アブラムシのような害虫」を食べる肉食系なので「益虫」、反対に28個は草食系でナスやジャガイモの葉をムシャムシャするので「害虫」。おとなしいのが「害虫」で、ドーモーなのが「益虫」。バンカープランツには獰猛な肉食系のてんとう虫に飛来してもらう必要がありそうです。

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