わさびの漬物

日本酒はおいしい、というか、おいしい日本酒はとてもおいしいという思いを日々強くしています。おいしい日本酒はそれだけでも満足ですが、簡単な肴がすぐそばにあればそれにこしたことはありません。日本酒造りの副産物として酒粕(さけかす)ができますが、酒蔵からの売り出し時期を逃さなければ、酒粕は比較的簡単に手に入ります。
今年は、大根や、とくに魚の粕漬けを何度も楽しむために、いいタイミングでそれなりの量の酒粕を手に入れましたが、酒粕に漬け込んだ魚を焼いているときには、味噌漬けとは違い、魚を焼いているというよりもクッキーを焼き上げているときのような甘い匂いが漂います。
酒粕を使った簡単な酒の肴はできないものだろうかと配偶者と思案していたら、わさび漬けに行き当たりました。わさび漬けは買うものと思っていましたが、わさびと酒粕に、塩と酒とミリンと、あと好みで砂糖があれば、上手下手は別にしてできるはずなので、野菜売り場に並んでいる生わさびを、刺身用以外に余分に調達してくればすぐさま取りかかれます。おいしいと思う日本酒を、その蔵から出ている酒粕でつくったわさび漬けを肴に味わうといったことも考えられますが、それはおまけのオプション。
我が家では非力な配偶者の生活の智恵で、板状の酒粕をすり潰すのはすり鉢とすり粉木(すりこぎ)といった伝統的な製造手段ではなく、すり鉢とすり粉木の現代版であるところのフードプロセサーを使います。混ぜ合わさったのを一昼夜かそれ以上寝かせたら出来上がり。静岡のプロの手には及びもつきませんが、簡単にできそれなりに楽しめるのがミソです。
いくぶんかのビールは別にして最近はお酒はもっぱら日本酒で、魚などの粕漬けもよく作るので、我が家のお米の消費量は一段階上昇した模様です。

| 固定リンク
「野菜と果物」カテゴリの記事
- サツマイモの糖度と味わいとその好み(2021.02.15)
- 2月の声を聞いたので、タクアン(2021.02.03)
- たまねぎの皮を煮出してみた(2021.01.28)
- ダイダイマーマレードのタルトとパウンドケーキ(2021.01.21)
- 橙(ダイダイ)はポン酢でもお菓子でも何でも活躍(2021.01.19)
「漬け物」カテゴリの記事
- 2月の声を聞いたので、タクアン(2021.02.03)
- 今年のタクアンの食べ始めは2月の声を聞いてから(2021.01.12)
- お世話になった方に自家製梅干しと自家製味噌など(2020.12.10)
- 戸外でタクアンを発酵中(2020.11.11)
- 漬け込んだ大根が発酵し始めた(2020.11.09)
「酒」カテゴリの記事
- 令和3年の味噌作り(寒仕込み)(2021.02.08)
- その中華料理店で優遇されていたのはビールと焼酎(2021.01.13)
- 天日干しした大根でタクアン作り、2020年 秋(2020.11.05)
- タクアン作りの準備としての大根の天日干し 2020年、秋(2020.11.02)
- 味噌味昆布の佃煮風(2020.10.22)
コメント