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2010年5月14日 (金)

ひと口サイズ、食べきりサイズ

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独身か結婚しているかは関係なさそうですが、女性の間で強いニーズのひとつに、お菓子やケーキはすこしずつたくさんの種類を食べたいので、何種類かを連続して食べたとしても決して食べ残すことのない程度の個別のパッケージ量がのぞましいというのがあります。多品種少量消費、多品種ひとり分消費ということですが、多品種に重みがかかるとたくさんの種類を買いすぎて結局は全部を食べきれずに過剰在庫が出るのではないかと心配になります。しかし、甘いものに対しては女性の胃はとても柔軟に対応するのかもしれません。

食べきりサイズというニーズに対応するために野菜売り場でも大根半分とかキャベツ4分の1とかカボチャ4分の1とかのカット野菜をよく見かけますが、そういう完成品を切り分けたものでなく完成品そのもののサイズが小さい野菜が最近は人気を博しているようです。たとえばミニトマトやミディトマト、あるいは手のひらサイズの坊ちゃんカボチャ。味も通常サイズのものと違った特徴を持っていますが(たとえば、イエローアイコという黄色いミニトマトは甘く、坊ちゃんカボチャはホクホクしていて栗やさつまいもの味わい)、ひと口サイズ・食べきりサイズといったニーズに合っているのでしょう。ミニトマトなら切らずにそのままでサラダの一部にできるし、お弁当のおかずのすきまを埋められるし、普通サイズのカボチャは普通の包丁で2つに割ろうとすれば「このやろう」といった覚悟をもって臨む必要がありますが、坊ちゃんカボチャならまるごと調理が可能です。

ひと口サイズや食べきりサイズの小型野菜や惣菜などは、素材を食べる量に応じて切り分けたり、素材を無駄にしないために食べきれない部分を別に調理して貯蔵するといったことが必要ないので、時間のない結婚前の一人暮らしや結婚後の一人暮らし、歳をとってからの一人暮らしには便利だと思いますが、そういう環境とは縁のない普通の主婦のなかには全く違った目的で惣菜の類(たぐい)を利用している人たちもいらっしゃるようです。

60歳前後とおぼしき女性が数人、僕の後ろの席で、会話をしています。聞くともなく聞いていると、「私は、お魚のぬるぬるが嫌いで、まるものは絶対に買わないし、出来合いのお刺身もさわるのがいやなので、トレーのまま食卓に出すわ。」「私は魚は平気だけれど、お肉のべとべとが苦手。自分では生肉の料理はしない。」20歳代前半の女の子の会話ではありません。後期熟年女性の会話です。うーんとうなって、世界の広さに改めて気付きました。彼女らがいる限りおそらく惣菜市場は安泰でしょうし、彼女らが一人暮らしを始めたら、ひと口サイズ・食べきりサイズの惣菜市場はさらに活況を呈することでしょう。

もっとも、仮に鮭がまるごと2~3尾どこからかから自宅に送られてきたとしたら、僕もその扱いに右往左往するに違いないので、そういう点では彼女たちと同じようなものかもしれませんが。

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