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2010年5月26日 (水)

露地と路地

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露地もの・ハウスものという区分があり、寒い地域でのハウス栽培というのは当然の手段ですが、季節変動はあるにせよ、野菜のもともとの旬の時期以外にも最近は結構な需要があるので、そうした需要に見合う生産量を確保するためには両方が必要なのでしょう。ただ、一人の野菜消費者としては露地ものが好きで、理由は、そういうふうに育てられた野菜にはその味わいに土と太陽が感じられるからだ、ということに尽きると思います。今年は季節外れの寒さが5月なかばまで続いたので、露地もの野菜の生育状態が気になります。

露地とは「屋根などのおおいがなく、露出した地面。『露地栽培』」(広辞苑)という意味ですが、同じ発音で路地という別の言葉があり、主に「人家の間の狭い通路」(広辞苑)という意味で用いられます。だから、路地裏とは「路地の中。表通りに面していない所。」(広辞苑)ということになります。(実際には露地と路地はどちらを使っても大丈夫のようですが、僕の中では両者の指し示すものは違っています。)

したがって、ロジものと聞くと、露地の土と太陽とわたる風の匂いだけでなく、同時に薄暗いせまい通路のイメージが湧いてきます。ただ、歴史のある街の路地裏を歩いていると、そこには花が咲いていたり、見上げると切り取られた細長い空間から大きな青い空が広がっていたりするので、不思議な解放感も感じられます。

トマトには露地栽培や土を使ったハウス栽培、オランダなどで盛んな土を使わない養液栽培、養液土耕栽培といったその中間的なハイブリッド型があるようです。トマトは光合成に適した環境が必要なので、養液土耕栽培といっても、光のいっぱい入る軒の高いハウスが基本環境になります。

僕の中では、露地栽培のトマトが「屋根などのおおいがなく、露出した地面」としての露地のイメージにつながり、軒高の高いハウスで育てられている養液栽培のトマトの栽培環境は、ハウスの中の狭い一直線の通路の印象もあって、そこに座り込むと、切り取られたしかし高く広がる空を「路地裏」から見上げている光景と重なります。

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