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2010年6月15日 (火)

魅力的な農家(その1)

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両方とも株式会社という形態をとっていますが、家族の知性と家族の労働が中心の農家です。1社はご夫婦をコアに必要に応じて(あるいは不定期の)飛び込み応援が加わるような運営形態、もう1社はご両親と若い長男の3人ユニットに3人の主に事務と販促系の従業員を雇っているような人員構成。前者は北海道の野菜農家、後者は本州日本海側のお米農家です。我が家は両社の農産物のファンですが、といっても定期的とはいえ小額購入客なので、残念ながら両社の収益にはわずかしか貢献していません。顧客リストの末席を汚すといった程度です。

とにかく、無農薬のおいしい野菜と無農薬のおいしいお米なので、消費者としてはただ新鮮さと歯ごたえと味と食感と安心を楽しんでいたらいいのですが、それぞれの領域でいわば味の基準点を提供してくれるので助かっています。

二つの農家は、ともに魅力的な農家、儲かっている農家ですが、次のようなビジネスにおける共通点が見られます。

1. おいしい商品(農産物、および加工食品)の開発と生産
2. ビジネス基盤としてのリピーター顧客層の存在
3. 強いマーケティング指向(ターゲット顧客、直接販売、市場開拓、コミュニケーション)

なお以下は、僕の観察した事実と、事実と事実の隙間を僕の想像で埋めたものの混合なので、そのつもりでお読みください。

最初は、それぞれ、自分にとっておいしい野菜、おいしいお米を作ることから始めたと思われます。既存の流通チャネルに依存しないと決めて出発したようですから、味や味を支える付加価値(たとえば無農薬栽培)に自信が持てる商品を生産しないとものごとは回転しません。同時にどういう人たちにそれらを食べてもらうか買ってもらうかを考えること、別の表現を使えば、こういうおいしい野菜やお米にお金を払うのはどういう人たちでどこにいるのかを想定するという作業が平行します。わずかずつお客を増やしていくというこの段階はとても大変ですが、商品と想定顧客の組み合わせに自信があれば、顧客から嬉しい商品評価とフィードバックがかえってきます。

こうして、商品が気に入って商品を繰り返し買ってくれるリピーター顧客が徐々に増え、一定規模になり、ビジネスの一応の基盤ができあがります。そうなると少し余裕ができるので、たとえば、自家製農産物を利用した加工食品の製造販売といった多様化が可能になります。この多様化は商品ラインの多様化でもあるし、農閑期の時間帯の活用という意味での多様化ともいえます。野菜農家では野菜のピクルスなどを、お米農家では(お米以外に栽培している野菜を使った)漬物や味噌などを製造販売しています。また、たとえば次の人気野菜候補の選定と試験栽培なども商品ラインを充実させることになります。

(魅力的な農家(その2)に続く)

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