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2010年8月13日 (金)

麦稈(ばっかん)ロール、あるいは麦わらバウムクーヘン

十勝平野の小麦畑では、秋まき小麦の収穫(秋にまいて翌年の夏に収穫)が例年よりはやく終わり、現在は麦稈(ばっかん)ロールがたくさん作られているようです。北見などオホーツク側の小麦産地でも同じように麦わら梱包の作業が進行中です。

麦稈(ばっかん)とは難しい言葉ですが、「むぎわら」のことで、だから「麦稈帽」(ばっかんぼう)とは「むぎわらぼうし」のことです。つまり、麦稈ロールとは麦わらロールのことで、麦を刈り取ったあとの乾燥した茎の部分をあつめて大きな円筒形に、つまり直径が女性の背丈ほどの「厚めに切った麦わらバウムクーヘン」のことです。ロールになった麦稈は酪農や肉牛農家に販売され、そこで牛の寝床の敷物になります。この敷物のことを「バッカン」風の表現をすると「敷き料(しきりょう)」といいますが、英語だと bedding なので、こちらの方がわかりやすい。(関連記事は「牧草地の『だるま落し』」

農業用語にはわりに古い漢字を使っていて慣れないと難しく感じるものもあります。例えば、圃場(ほじょう)。その意味は「農作物を栽培する田畑」のことですが、ギョーカイ関係者以外には意味不明な3文字や4文字の略語が飛び交う情報技術の世界に比べたら、伝統的に美しい言葉の残っている世界です。

収穫期のあとの北海道の小麦産地では、たくさんの「厚切り麦わらバウムクーヘン」が適度な間隔を開け雰囲気のあるレイアウトで並んでいるのを目にしますが、製造中の麦わらバウムクーヘンに出会おうとすると、それを見ることを目的に小麦農場まで遠出するか、小麦農家の近所に住んでいるか、ないしは旅行中の僥倖に恵まれるか、くらいしか方法がないと思います。自分で小麦農家になるというのももうひとつの確実な方法ですが、楽な選択肢ではありません。

さて、ごく最近の麦稈ロールの製造風景を撮った写真はないものかと捜していたら、「北海道な毎日」というブログの中に「麦稈ロール」という記事が見つかりました。著者のご好意でリンクを張らせていただきます。1週間前の「麦わらバウムクーヘン」です。

Photo

写真は上記ブログ「北海道な毎日」様よりお借りしました。

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