梅干しと天気予報
普段は、天気予報の精度、つまり、どれだけ正確に予報があたるのかといったことや、更新頻度、つまりどれほど頻繁に予報をし直しているのかといったことはそれほど気にしませんが、梅の土用干しの時期はとても気になりました。
札幌を対象にしたそれなりに細かい天気予報のウェブサイトがあり、当然、PCでも携帯電話でもアクセスできるので、コーヤク(公約)通りに天気が推移しているのかどうかが、土用干しの3日間は特に気になります。3時間ごとの予報を出しているので朝5時にPCと携帯のスイッチを同時にオンにしますが、僕が梅のそばにいるかどうかは関係なく、遅い午後になるまではどんな場所にいても事情が許せばすぐ立ち上がる方の画面を頻繁にチェックします。
週間天気予報をじっくりと眺めて先週の火曜日から始めて木曜日に完了する予定だった土用干しですが、コーヤク違反もあり、結局、のべ4日間の作業になりました。
初日の早朝はコーヤク通りのすっきりとした陽の光。しかし初日の遅い朝からは薄曇りで、まあコーヤク違反とはいえませんが、少しイライラとさせられました。
2日目は、朝から快晴という予報が実際はどんよりとした湿気の多い朝5時で、外に出ると空気の感じが確かにヤバイので梅を干すのは中止。作業工程途中の梅の色の具合をそれぞれに見ながら赤の淡いのを容器の底に置くように赤梅酢に戻して、干し作業は1日休憩。その日の午後はわずかに雨模様になったようなので肌感覚の判断は正しかったようです。
3日目も晴れの予報だったので、残り日数も少なくなってきたことだし、朝5時の雰囲気はちょっと嫌な曇りの感じだったのですが、干しを強行。午後からすこしだけ晴れたようで、結果はまずまず。配偶者が外の梅を取り入れて梅酢に戻して4日目の仕上げのために待機。
4日目は、幸いコーヤク通りのさわやかな夜明けだったので、5時前に配偶者と一緒に土用干しの最後の準備に取りかかりました。陽の光がいっぱいで、天気予報では晴れてこの夏いちばんの暑さ(32度から33度)になるということでしたが、午後は気温だけはその通りだったようです。配偶者が途中で裏表をひっくり返し、遅めの午後に取り入れて土用干しの全工程が完了。
形の壊れたのをひとつ二人で試食してみましたが結構な味です。半年くらい寝かせてもっとおいしくなったら食べ始めます。
天気予報の途中のブレにも関わらず梅干しはそれなりに満足な結果だったので、天気予報に文句を言う筋合いのものでもないのですが、それにしても「間違えて申し訳ない」という趣旨の天気予報のお詫びは、全国的にもローカル的にも、寡聞にして存じ上げません。「大きなツナミがくるぞ、・・・、ハハハ、どうも来なかった」の際にお詫び記者会見というのがありましたがそれ以外の記憶はありません。ケータイで更新具合を見ていると、事実が判明してからあわてて直前の予想内容を書き換えているようなところもあり、仕事がらできるだけタイムリーに最新情報に更新しているのでしょうが、ユーザーとしては前回予測と今回予測を併記していただけるとおおいに助かります。
会社四季報には、上場会社の四半期ごとの業績見通しが掲載されており、CDだと最新のものと過去3回分が一度に見られます。当該企業の四半期ごとの業績見通しの立て方を過去数回分にわたって眺めてみると、その会社の業績予想や実際の業績との乖離(かいり)がわかりますが、複数の四半期をまたいでどんな方向に乖離しているかでその会社の今後のビジネス状況を想定することがおおまかにできます。ないものねだりですが、そういう種類の天気予報があれば利用者としては便利です。
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