札幌の土用干しは9月の初め
いわゆる梅雨のある地域では、梅雨明けは小学校や中学校の夏休みが始まる7月20日前後です。からっと晴れた梅雨明けに干すというのが実務的な土用干しの意味なので、たとえば理想的な梅(干し)の土用干しの時期は7月20日過ぎからの数日くらいということになります。
では、いわゆる梅雨のない札幌での土用干しの時期はいつなのか、これがよくわかりません。わからないでは、結局、僕たちが困ってしまうので、そういう場合は、専門家の意見は当てにせず勝手に自分で決めることにしています。
札幌には梅雨がないというのが定説ですが、季節の変化を3回ほど経験した身としては、とてもそう思えません。本格的な夏の前のじめじめとした雨降りの日々を梅雨と定義すると、札幌には確かに梅雨があります。これは気象台に勤務している人たちの公的な考えとは違います。
土用干しの実務的な意味が、梅雨のあとの、強い陽の光と暑さと乾いた空気の下での天日干しということなら、札幌の土用干しに最適な時期は9月の最初の数日間ということになります。8月の札幌は梅雨ではありませんが湿度が高めでうっとうしい。ボーとしていたので、この結論に至るまでに3年間が必要でした。
来年の梅(干し)の土用干しは、日本標準の土用の時期ではなく、自分で選択した数日間にやりたいと思っています。今年は標準に引っ張られて実施時期は8月の最初でした。(「梅の土用干し」)
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