一杯2000円のラーメン
一般の飲食店で、食べ物(料理)の値段に占める材料費の割合は、お店によって差があるのは当然としても、だいたい30%です。自分の食べる料理の材料費を知りたいと思ったら、30%でも3分の1でも暗算に便利な方を使えばいいのですが、値段が900円のお昼ご飯定食だと材料費は300円、1,200円の豪華カレーライスの材料費は400円、700円の味噌ラーメンや醤油ラーメンの場合は210円、300円の牛丼は90円から100円ということになります。
家庭の場合は、いい材料の効率的な仕入れ方法や仕入れ価格の交渉は当然のことながらプロの飲食店にはかないませんが、得意の家庭料理がそれなりに売れる味だとすれば、その材料費を3倍(3倍がセンエツなら2.5倍)すればその料理の一応の標準メニュー価格が計算できます。
札幌では、腰があり食感のよいおいしい生ラーメンが簡単に手に入るので、我が家でも暑い時期を除く週末にはときどき野菜の多めに入った味噌ラーメンを楽しみます。野菜は緑黄色野菜、味噌は好みのものをブレンド、それからゆで卵。
本当は北海道小麦100%の生ラーメンがほしいのですが、我が家がファンであるところのその製麺会社は地の小麦100%の生ラーメンは味付きスープとの抱き合わせ商品に限定しているので、しかたなく輸入小麦で作った単体商品としての生ラーメンを買っています。
スープストックは比内地鶏の鶏ガラなども試したのですが、最近はもっぱら東北地方の別の地鶏の手羽先をもとにブーケガルニ(用途に応じて数種類の香草類を束ねたもの)やにんじんの皮などを加えて作っています。そのスープストックの材料費、味噌と生ラーメンと野菜と卵の材料費、そして野菜を炒めるときに使う国産ごま油などの費用を加えて、それを3倍するとラーメン一杯の値段は2,000円を超えてしまいます。こんな遊びをやっていると、丁寧にひいた出汁(だし)や丁寧に作ったスープストックや国産ごま油を使った場合の材料原価がよくわかるので、食べ物の値段についてそれなりの「土地勘」ができてきます。
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