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2011年1月20日 (木)

続・中国のジャポニカ米とインディカ米

中国のジャポニカ米とインディカ米」という記事で「中国では、ジャポニカ米を粳(こう)米、インディカ米を籼(せん)米と呼んでおり、コメの生産量の8割がインディカ米(籼米)、2割がジャポニカ米(粳米)といわれています」と書きましたが、中国における両者の標準的な価格差を見ることから始めます。

最近は、株価チャートのように、日本でも現在の各種農産物の卸売価格やその推移を農家や一般消費者がみられるようになりましたが、中国にも当然そういうサイトがあります。中国語なのでキーワードだけが頼りですが、雰囲気はわかります。

粳米(こうまい:ジャポニカ米)と籼米(せんまい:インディカ米)の卸売り価格(玄米)が、地域別・品種別にまとめられており、現在の粳米の1㎏あたりの平均価格が4.3~4.4元、籼米のそれは3.5~3.6元なので、ジャポニカ米の値段はインディカ米よりも22%程度高いようです。

日本のコメ卸売り価格(相対取引価格、玄米、60㎏)は、以前よりも安くなり、2010年産のコメで平均価格が13,000円前後なので、比較のために1元=13円という為替レートをつかい、粳米と籼米の平均価格を60㎏に単純換算してみると、粳米が3,300円~3,400円、籼米が2,700円~2,800円ということになります。(つまり、日本のコメの卸売価格は、中国粳米のそれの3.8~3.9倍、中国籼米の4.6~4.8倍。)

最近は少量パッケージも出てきましたが、日本では、スーパーなどでのコメの標準的な販売単位は5㎏袋です。味がよいとされるコメ(白米)の5㎏あたりの平均価格が2,200円前後なので、日本では、小売価格は卸売り価格(玄米)の2倍です。

同様に、北京での粳米の小売価格を、北京在住経験が長くてお米と料理の好きな方のブログなどを参考に調べてみると、地元でおいしいとされているものが、5㎏袋だと750円前後のようです。(中国での標準的な販売単位は日本より少し小さくて4㎏袋なので、その価格を5㎏に換算したもの。)小売価格を卸売価格で割ってみると、2.6~2.7倍(750円を、粳米の平均卸売価格が5㎏で280円前後なので、それで割った値)。

2,200円を750円で割ると、つまり、日本産の良食味米とそれなりにレベルの高い中国産ジャポニカ米の価格差は2.9倍。日本人の味の評価基準からすると、中国産ジャポニカ米の味や精米品質については相当に不満があるようなので、価格以外の側面をもっと考慮して倍数是正をした方がいいと思いますが、ここでは立ち入りません。

わかる範囲で一番値段の高い粳米が四川省産の「喜徳の光」(有機JAS認定米)ですが(以前の関連記事は「お米の自由化を考えるときに、確かめておきたいこと(6)」、1年前よりも30%ほど値段が高くなっており、北京や上海だと送料込の通販価格で(つまり消費者にとっては小売価格で)4㎏が160元(1年前は同量で120元)。上と同様に1元=13円で5㎏に直してみると、2,600円。これは、ほぼ日本の有機米、ないしは有機ではないがある程度人気のあるブランド米の値段に相当します。

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