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2011年2月21日 (月)

炒(い)った大麦の香ばしい粉

小麦は小麦粉にしたあとパンや麺に加工されます。米(コメ)は、日本では、柏餅(かしわもち)やダンゴに使われる上新粉のような米粉を別にすれば、粒のまま料理されるのが一般的でしたが(たとえば、ご飯を炊く)、最近は米粉パンというのもあります。米粒(こめつぶ)を加工してパンにする米粒パンは両者のハイブリッド型ということになるのかもしれません。さて、大麦はどうか。

ビールは大麦が原料なので、今までも現在も、僕たちは加工された大麦を非常に頻繁に口にしていることになりますが、さて今まで、「ビール」「ウイスキー」「麦焼酎」と「麦ご飯」以外に、「大麦」を使った料理や加工品を食べたことがあるのかどうか。

穀物関連の本に目を通している最中に「はったい粉」という言葉に出会い、すると、今まで長い間どこかにしまい込まれていた薄茶色の記憶と粉でむせた記憶が突然よみがえってきました。

「はったい粉」とは大麦を香りが出るまで炒(い)り、そのあと挽いた粉で、地域や家庭によっては麦焦がし(むぎこがし)とも言いますが、僕の記憶の中では「はったい粉」です。炒ってあるので、大麦の甘みがあり香ばしさが漂います。けっこうな以前、つまり僕が子供の頃は、砂糖をほんの少し加えた「はったい粉」を湯で粘土状に練って素朴な練り菓子としてときどき食べていました。「はったい粉」に湯を軽く注ぐと薄茶色の粉が濃い色に変わり柔らかく食べやすくはなりますが香ばしさが消えかかるので、少々粉っぽいところをむせながら食べるところが醍醐味です。だから、湯を入れすぎないように気を遣った思い出があります。

その記憶が次の記憶を呼び、薄茶色のクッキー風のお菓子のイメージが出てきます。単に薄茶色の丸い平たい煎餅風の焼き菓子ですが、記憶の中ではお米のパリパリ煎餅とは違った少ししっとりした食感だったので煎餅というよりもクッキーといった方がイメージに近いと思います。

和風おやつに関する本を眺めていた配偶者に、素材の説明を加えながら「はったい粉」なるものを知っているか、あるいは「麦焦がし」なるものを知っているかと尋ねたら、知っており、そしてなんと数年前に出版されたその和風おやつ本に入っていた「はったい粉」を使ったお菓子の例を見せてくれました。写真は上品な作りになっていますが、あの薄茶色の煎餅風に違いありません。

近いうちに、その薄茶色煎餅風を作ってくれることになりました。

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