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2011年3月17日 (木)

農家の少ない農家向けセミナー

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先週の午後、農業ビジネスに関するセミナーに参加してみました。聴衆のひとりとしてです。農家向けの農商工連携や農業経営のやり方などを基調にしたセミナーなので、ターゲット受講者は主に農家ということなのでしょうが、聴衆席に座っているのはダークスーツばかりで、スーツの様子や顔つきから推察すると、官公庁勤務の方々やその関連の方々、農商工連携には資金も絡むので金融関係の方々、食品流通関連の方々、おそらく大学や研究機関の研究者の方々、企業診断士のグループ、そしてごくわずかな農家の方々。

なぜ農家の参加者が非常に少ないかわかったかというと、司会者が農家出席者の数の確認作業を行ったからですが、僕の両隣も30代後半のダークスーツが一生懸命にメモをとっており、とてもまじめにメモをとり続けるので、この方たちは職場に帰って報告書を作ることが目的でここにいるのかな、などと余計なことを考えてしまいます。

講演者やパネルディスカッションのパネリストはおおむね農業経営者の方々で、主たるターゲット受講者層も北海道の農家なので、この時期の農家の忙しさを考えると、作っている農産物の種類によって違いがあるとはいえ、セミナーの開催時期としてはちょっと「場違い」といえそうです。決算期に経理業務関係者向けの「効率的な決算処理セミナー」を開くようなもので、セミナーの内容がすばらしくても出る時間がない。

主催が、農業関係でなくまた民間でもないところなので、ご自身の都合・事情もありこういう時期を選んだのかもしれませんが、結果は「非農業従事者」を対象とした新しい農業経営に関する勉強会風セミナーということになってしまいました。

北海道というのは、官公庁が監督機関であると同時にマーケティング機関でもあるという特徴が他所よりも強い土地柄ですが、農商工連携や農業の6次産業化といったトップダウン風というか官製風のキーワードが案内の一部に並んでいても、開催時期の問題が大きいのか、農家の足は会場に向かわなかったようです。あるいは、官公庁とのかかわりあい方における農家の性格が少し変わってきたのかもしれません。

今回のセミナーはある視点から見ると盛況、別の視点では閑古鳥。僕にとっては、主催者の意図とはおそらく相当に違う部分でいくぶんの刺激をもらったので、それなりに満足度の高いものでした。

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