« 報道の温度差、あるいはジョーシキ的な判断 | トップページ | 域外移動 »

2011年3月22日 (火)

買い占められた食べ物と、棚や売り場に残った食べ物

人気ブログランキングへ

3月16日の記事「スーパーマーケットに食べ物がない?」のなかで次のように書きました(『・・・』部分)。

『昨日の夕方から夜のテレビニュースなどで、東京都区内の昼間のスーパーマーケットの棚の様子などを放送しており、それを2~3カ所ほど眺めた後の印象です。

番組ディレクターは売り切れ続出というのを訴求したいのでしょうが、入り口から奥までの映像を注意深く見ていると、野菜や肉類は売り場や棚にけっこう残っています。おそらく魚もそうでしょう。

売り切れは、パンやカップラーメン、レトルト食品や各種のインスタント食品に集中しているようです。それからペットボトル入りの水。

よく言えば、電気やガスや水が止まっても何とか対応できる加工食品類や保存食品類が買い占められて、停電した場合に腐る可能性のある肉・魚・野菜が売れ残っている。・・・略・・・ 乾麺などの乾物類に関しては、こういう状況ではマイナーな商品という判断なのか、映さないのでよくわからない。』

サンプルが限定的ですが、上記を別の見方で、「急に買い占められたもの」と「とりあえずは関心の対象から外れたもの」に区分してみようと思います。

「水」は生きていくうえでのいちばんの必需品なので別格とすれば、16日の記事に登場した食べ物を整理してみると以下のようになります。

◇買い占められたもの: パン、カップラーメン、レトルト食品、各種のインスタント食品、それから、インスタント食品の親戚のおにぎりや弁当類

◇とりあえずは関心の対象から外れたもの: 野菜、肉類、(おそらく、魚)、乾物類

今回のような非常事態では、欲しいものの優先順位が本能ないしそれに近いものにもとづいて瞬時に決定されると考えられますが、「買い占められたもの」には、パンやカップラーメンやおにぎり、その他のインスタント食品のようなカロリー補給にすぐに結びつくものが多く、「とりあえずは関心の対象から外れたもの」は、野菜のようなカロリーよりは栄養補給に関連するものがめだちます。肉類からは多くのカロリーが得られますが、今回は冷蔵庫で保存が必要で調理に時間がかかるため、棚に放置されたのだと考えられます。

別の言い方をすれば、基本食材やその加工品に短期の需要が集中したということは、カロリーベースの食料自給率や穀物自給率の上昇をうながすような消費者の無意識の消費行動だったということになります。食料自給率や穀物自給率を考えるときに必要な、普段は決して目にすることのできないパラメーターが、今回、確認できたということかもしれません。

人気ブログランキングへ

|

« 報道の温度差、あるいはジョーシキ的な判断 | トップページ | 域外移動 »

米と麦」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

野菜と果物」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

コメント

ちょっと前の記事ですが、失礼します。
こちらは多摩地域ですが、直後は本当に「何もない」という状態が正しかったと思います。
肉や魚もなかったです。飲料も(豆乳や特殊なもの以外)売り切れていました。
ただ行ったのが夕方だったので、昼ならば違ったかもしれません。
あとテレビ局は取材までタイムラグがあるので、ピーク時を過ぎていたのもあるかもしれません。
現在もまだ米は品不足のままですね。

投稿: euthymious | 2011年3月29日 (火) 18時59分

東京西部の直後の状況をお伝えいただき、ありがとうございました。

水で研がなくてもいい無洗米がよく売れているそうです。
被災地で水不足でこまっておられる方々以外で、
無洗米を使ってご飯を炊くのは案外に簡単だという方が
増えてくると日本のコメにとってはいいことだと思っています。

投稿: 高いお米、安いご飯 | 2011年3月30日 (水) 05時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/39310204

この記事へのトラックバック一覧です: 買い占められた食べ物と、棚や売り場に残った食べ物:

« 報道の温度差、あるいはジョーシキ的な判断 | トップページ | 域外移動 »