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2011年3月 3日 (木)

卵の色、あるいは黄身の白い卵

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1年ほど前に「黄身の色が淡いレモンイエローの卵」という記事を書きましたが、それは日本の穀物自給率に関するもので、穀物はヒトも食べるが、鶏や豚や牛も食べる、穀物消費量はヒトと家畜とではだいたい半々くらい、なかでも鶏は輸入トウモロコシをたくさん食べている、だから、トウモロコシの代わりに、飼料用の国産のコメを鶏に食べさせてコメ消費を底上げすることもできるし、そういうエサを食べて育った鶏の卵も地域によっては実際に出回っている、といった内容のものでした。

卵の色はエサというか飼料に依存するので、トウモロコシをたくさん食べている鶏の卵(黄身)の色は濃い黄色というか濃いオレンジ、一方、飼料用のコメをたくさん食べている鶏の卵(黄身)は、とても淡い黄色・白い色になります(下の写真をご覧ください)。たとえば、飼料に魚粉が多いと、卵も当然それらしい匂いになり、つまりは飼料の内容によって卵の味や香りやが左右されるということですが、ここではトウモロコシ飼料主体の卵を「トウモロコシ卵」、コメ飼料主体の卵を「コメ卵」ととりあえず呼ぶことにします。

Photo

「トウモロコシ卵」(左) と 「コメ卵」(右)

(写真は「国立ファーム有限会社」様からお借りしました。)

トウモロコシにコメを1割ほど混ぜた飼料を食べた鶏の卵が、全国で発売されたそうです。一部の地域ではすでにいくつかの別の供給業者から「コメ卵」は発売されていましたが、今回は大きな供給業者が「コメ卵風の卵」の展開に踏み切ったということです。コメ飼料の割合が一部だと、黄身の色は今までとさほど変わらない。

消費者は、普通は、慣れ親しんだ食べ物の色にこだわりがあり、その色だと安心するという習性があります。淡い緑のキャベツと紫キャベツ、緑や白のアスパラガスと紫のアスパラガス、赤いトマトと黄色やオレンジ色のトマトなどは、最初の違和感の段階が乗り越えられて新旧2色(ないし3色)があたり前の状態になった野菜の例です。ただし、淡い黄色のジャガイモではなく深紅色のジャガイモになると「うーん」と躊躇する人がいるかもしれません。「うーん」段階の食材も他に少なくありませんが、卵もそのひとつです。「目玉焼きの目玉はどこへ行った?」

しかし、コメ飼料主体の「コメ卵」や「コメ卵風の卵」とその特徴が消費者に浸透していけば、店頭に並ぶ卵も徐々に、黄身の色が非常に淡いレモン色ないし白い色に置き替わっていくでしょう。

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