地下鉄の記憶
必要があって、香港の地下鉄路線図を眺めていました。最寄駅の名前から、興味の対象がどんな場所・どんな地域にあるのかを調べるためです。
地下鉄は好きな乗り物で、日本で地下鉄を利用したことのある都市は、北から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡。住んでいる、住んでいた、あるいは住んだことのある街の場合は仕事と生活の両面で利用しますが、そうでないところでは、もっぱら仕事での利用がほとんどです。
外国だと、ロンドン、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、パリ、バルセロナ、香港、ソウル。休暇旅行の場合は、必需品のように利用しますが、出張などの場合は、街中の移動にはタクシーの方が目的場所まで直接行けて便利なことが多いので、地下鉄は仕事が終わったあとの隙間の時間に楽しみのために乗るということも多かったと思います
記憶の断片をランダムに簡単につづると、タバコの煙が車内にもうもうと立ち込めていたロンドンの地下鉄、ハングルが読めないと気楽な移動が難しかったソウル、地上を走る地下鉄というのはよくありますがシカゴは高架鉄道風の地下鉄とでも呼べばいいのか、そして夜遅くにコートを着て乗る機会の多かったニューヨークの地下鉄などということになります。地下鉄に乗るとそのあとたいていは少し歩きますが、町の風情を感じながら歩くことも地下鉄というものの一部かもしれません。そういう意味ではパリやボストンなどでは歩く方に比重をかけた方がいいようです。
地下鉄路線図は、どこの路線図を見てもその構成というか描き方が似ていて、上海の路線図も北京の路線図も米国の路線図も、以前はロンドン、現在は東京の地下鉄の路線図の描き方がベースにあるような印象を受けます。真偽のほどは知りません。
調べたわけではないので経験に基づく印象ですが、世界の地下鉄の路線の中で1時間当たりの本数が一番多いのは、つまり利用者にとってとても便利で同時にせわしないのは東京の銀座線だと思います。朝夕は2分に1本なので、乗り遅れても焦ることはない。しかし、古い路線なのでホームが混雑すると危ないし、最近の路線の空調の快適さも持ち合わせていません。
それに比べると札幌の地下鉄は、次の到着を待つのがイライラしますが、札幌ドームからの帰りを例外とすれば、比較的ゆったりとした気分で乗り降りできます。
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