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2011年5月20日 (金)

晩酌と日本酒

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晩酌とは「家庭で晩の食事の時に酒を飲むこと。また、その酒。」(広辞苑)のことです。

3月中旬以降、外で食べたり飲んだりする回数が日本全体で減っており、それは新聞記事などだけでなく、飲食店の混み具合で判断できます。安さではなく、北海道産の魚介類の新鮮さとおいしさで、順番待ち席に時間帯にかかわらず常に人があふれていた札幌駅ビルの回転寿司屋も、先日その前を通りかかったら、一番おなかのすく時刻でなかったせいもありますが客席に少し余裕がありました。観光客の減少が一部は影響しているのかもしれませんが、こういうミクロの定点観察のようなのは景気動向の把握にそれなりに役立ちます。

酒を飲む人はあいかわらず酒を飲んでいるに違いないということからすれば日本全体の酒の消費量そのものが減ったとは思われないので、自宅で飲むという方向に流れているのでしょう。僕は数年前から外で食べたり飲んだりすることをあまり楽しいとは思わなくなり、知り合いとのたまの会食を含め、朝と夜の食事はほとんど自宅です。お酒は必需品なので晩酌ということになりますが、最近はもっぱら日本酒を楽しんでいます。

日本酒の飲み方は奥深くて、ある先達によれば、『日本酒の特色はそれが後を引くことである。その点は葡萄酒も似ているのであっても葡萄酒の方は食事の間に飲むのが普通であるから食事とともに終わり、それがすんでからはもっと強い酒が葡萄酒の効果を忘れさせる。併し(しかし)日本酒を本当に楽むには朝から晩まで飲むことであってそれが晩からならばいつ止めるかはこれも酒とは無縁の他の事情や都合による。』(吉田健一「本当のような話」1973年)

そういう風に朝から晩まで日本酒を飲んでみたいとは思いますが、そんなことをしたら次の日もその次の日も使い物にならなくなるので、今のところは止めておきます。しかし、春の朝に新緑が輝くのを見ながら飲み始め、夏の午後に蝉(せみ)の声と団扇(うちわ)で飲み続け、秋の夕べに大きな月を見て寝る前の仕上げの一杯、といった流れをある一日のなかで感じながら飲めたら、朝から晩まで日本酒とお付き合いするのも悪くないかもしれません。

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