家庭で作るドライトマトはセミドライがお勧め
ドライトマトの話です。夏に向かって、家庭菜園や庭の一角やベランダのプランターや鉢でトマトを作るお宅も多いと思います。そのまま新鮮なのを食べるのもおいしいのですが、ドライトマトにするとトマトの味の拡がりを楽しむことができます。それに豊作だと、生では食べきれないことも多いので、隣近所に差し上げるのも楽しいのですが、強い陽の光を借りて自然な加工をするのもいいものです。
といっても、本格的な、つまり、常温で何か月も持つようなプロの手を通したドライトマトをつくろうと思っても敷居が高いので、天気のいい日の1日の天日干しで完成するものでよしとします。つまり、セミドライトマトです。大玉のトマトは加工が難しいし乾燥にも時間がかかるので、家庭ではミニトマトがお勧め。真ん中から縦に切ると簡単です。丸いのでも卵型でもお好みで。出来上がったのを、ジップロックに小分けしておけば冷蔵庫で保存ができます。
セミドライは、本格的なドライよりも色がきれいだという利点があります。生に近い鮮やかな色合いが楽しめます。赤いトマトはあくまで赤く、黄色いトマトも黄色の華やかさを失いません。
セミドライなので、パンなどには向いていませんが、トマトを使った料理にはなんでも大丈夫。パスタ類との相性は秀逸。赤と黄色の両方を使うと両方の味を楽しめるし、色味も華やかです。野菜スープでもおいしい。干した食材には生の次元を超えた旨味が加わりますが、それを自家栽培のトマトで実感できます。
セミドライトマトを商品化しようとしたら、冷凍はいただけないので冷蔵品ということになりますが、塩やオイルやまして保存用の添加物などは一切加えずに流通させようと思うと難しいのかもしれません。保存用の添加物を入れたら少し長持ちするでしょうが、セミドライトマトの好きな消費者が買うとは思われない。やはり、家庭やレストランが自分で用意する食材ということですかね。
□□□
| 固定リンク
「季節と時節」カテゴリの記事
- タンポポとライオンの歯(2018.04.17)
- 3月の終わりから4月の始めに春を感じさせるもの(2018.04.03)
- Tシャツとアイスクリーム(2018.03.30)
- ゴム長ブーツとゴム短の手入れをすると春の気分(2018.03.26)
- まだ湯たんぽと加湿器が役に立つ(2018.03.22)
「野菜と果物」カテゴリの記事
- 塩麹と酢で作るドレッシング(2018.04.11)
- 味噌汁と具(2018.04.02)
- 包丁を研ぎ直す(2018.03.28)
- マヨネーズとマーケティング(2018.03.14)
- 山葵(わさび)と山わさび(2018.03.09)
コメント