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2011年5月 6日 (金)

干拓地や塩地のトマト

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生まれが南米の山岳地帯なので陽の光と適度に涼しい気候が好きなのがトマトです。寒すぎるのはダメ。北海道ではトマトは夏から初秋にかけての野菜で、だから冬には地のものは手に入りません。やっと、ハウス栽培の地のトマトが出始めたようですが、トマト売り場の主役はまだ西日本の暖かい地域のもの。

トマトは日本では栽培時期によって「夏秋トマト」と「冬春トマト」に分かれます。両方を一緒にして生産量の多い地域を順に並べると、断然多いのが熊本県で、そのあと北海道と愛知県と茨城県と千葉県が続きます。

寒い間は、愛知のものも出回っていますが、一番目につくのは冬春トマトの得意な熊本のトマトです。最初はこのネーミングは冒険だったかもしれませんが、熊本県産トマトの中で「塩トマト」というブランド名で販売されているのが、八代海沿岸の干拓地で栽培された中型のトマトです。地図を見るとよくわかるのですが、干拓地が海に大きく広がっています。干拓地の「塩トマト」といっても塩辛いわけではありません。味は上質なフルーツトマト。ここで上質というのはただ甘い、糖分が高いというのではなく、そこに酸味が加わり噛み応え(かみごたえ)がありこれぞサラダ用の生食トマトといった存在感があるという意味です。適度な大きさにカットし卵とじにすると、さらに味の存在感が拡がります。モノの本によれば、海水のミネラル分がこういう豊かな味を作り出しているとのことです。

たしかに旧専売公社の塩化ナトリウム塩はただ塩辛いだけのつまらない塩で、この手の塩はまだけっこう出回っていますが、ミネラル分の多いおいしい塩を知っていた昔の人はこれを塩とは呼ばないでしょう。ミネラル分の多い自然な塩は塩辛くて同時に甘いところや旨いところ・苦いところもあるので(「塩の値段」)、海水のミネラル分がトマトのおいしさの秘密だといわれるとそうかもしれないと思います。

トマトは、サイズの大きな大玉トマト、まん丸や卵型の小さなミニトマト、そしてその中間の中玉トマトと基本サイズで分類されていますが、そういう分類とは別にフルーツトマトと呼ばれている甘いトマトのグループがあります。ミニトマトよりは明らかに大きくてそのサイズは小ぶりか中程度ですが、もともとは大玉トマトや中玉トマト。水を極力与えずに育てて糖度を高くしたのがフルーツトマトです(だから、小ぶりになる)。

龍の瞳というニッチなお米」というこの前の記事に書いた下呂や阿蘇のお米ではありませんが、海のすぐそばの塩分の多い土地で栽培されるニッチな冬春のフルーツトマトが高知県の浦戸湾にあります。「徳谷トマト」と呼ばれていますが、塩分という通常は農作物にとって不利な土壌条件を逆手に取った高品質トマトです。生産量はわずか。トマト好きな方は是非どうぞ。

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