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2011年5月 2日 (月)

龍の瞳(りゅうのひとみ)というニッチなお米

岐阜県に近い愛知県で、お城とゆったりと流れる川のある町に住む知り合いから、去年の秋に時節の挨拶風のメールが届き、そのなかに、「最近は『龍の瞳』という下呂(げろ)のお米にはまっています、ともかく今まで食べたお米の中でいちばんおいしい」といった箇所があり、そのお米の不思議な名前は覚えていました。(【註】下呂は岐阜県飛騨地方の山の町で、温泉地でもある)

夕方のデパートの地下食品売り場で、3合パックや6合パックといったお米の小口販売をしているお店のそばを配偶者と通りかかった時に、配偶者が「龍の瞳」(白米)の6合パックを見つけました。一緒に立ち寄って文字ラベルを眺めていると、女性店員が話しかけてきたので、「これは下呂ですか?」と聞くと「これは下呂ではなくて、阿蘇です。」という返事。産地表示などのある裏ラベルに目をやると確かにそこには「熊本産」と書いてあります。

毛ガニを衝動買いするお金はないのですが(「北海道のカニは毛ガニ」)、こういう種類のお米を衝動買いするお金はあります。6合パックを買うつもりになっていると、「これは割高ですから」と、その女性店員は別の場所から2㎏袋入り(合に直すと13合と少し)の白米を持ってきました。相当にけっこうな値段ですが、6合パックよりはそれなりに割安です。2㎏袋を買いました。

その日の晩ごはんは「龍の瞳」です。「龍の瞳」は「ゆめぴりか」のよさと「コシヒカリ」のよさを兼ね合わせたようなお米といえそうです。研ぐ前の大ぶりな米粒には、つや・光沢があって美しく、炊きあがった後のひと粒ひと粒が白く輝く透明感も「ゆめぴりか」を思わせます。そして味は最上の「コシヒカリ」です。今回の「龍の瞳」は下呂産でなく阿蘇産ですが、阿蘇山系はとても水がいいところです。

「ササニシキ」「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひのひかり」「つや姫」「ゆめぴりか」というふうなのが僕たちが慣れ親しんでいるコメのブランド名なので「龍の瞳」と聞くと、そして同時にそれが食べ物・飲み物のブランド名だという知識を与えられると、新発売の焼酎かと勘違いするかもしれません。

食べた後で夜に少々調べてみると、「龍の瞳」は10年ほど前に下呂で発見されたコシヒカリの突然変異種を育てあげたお米だそうです。どうりで味がコシヒカリの系統なわけだ。

「龍の瞳」の下呂での作付面積は90ヘクタール。低農薬栽培。10アール当たりの収量を530㎏(全国平均)とすると、年間収穫量は477トン、つまり約500トン。2010年の北海道の「ゆめぴりか」の生産量が1万4000トン、山形の「つや姫」の2010年の生産量が1万2500トンなので、その生産規模がどの程度のものなのかはよくわかるし、その味や低農薬栽培方法や設定価格からどんな顧客層を狙っているのかもすぐに想像できます。

ぼくは、以前から、ニッチ市場を狙った商品や製品がわりに好きで、だからこういうお米に出会うとつい応援したくなります。我が家では普段はある農家の玄米を自宅で3分搗き(つき)にして食べているので、このお米を日常食にはしませんが、おいしい白米が急に食べたくなったら、3合パックか6合パックの「龍の瞳」を買いに走るかもしれません。

精米したてがおいしいので毎朝毎晩食べ続けていますが、2㎏(13合少々)なので、まもなくなくなります。

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