« 人間が心地よい気温、野菜が元気な気温 | トップページ | 続・初夏の味 »

2011年6月17日 (金)

「検査結果を情報公開しますので、主体的な判断はお客様にお願いします。」

人気ブログランキングへ

汚染されているかいないかにかかわらず取り扱っている東日本産の農産物の汚染度(独自の放射性物質検査結果)を公開するので、それを安全で安心なものとして買うかどうかは消費者(お金を払って購入する側)が判断してください、という趣旨のメッセージと(生産地・商品・採取日&検査日の組み合わせで)50品目以上の農畜産物の自主検査結果をウェブ等で公表したところがあります。おそらく、これが現在のところ、農畜産物の供給側にとっては最もフェアで賢いマーケティングのやり方だろうと思います。

そこは有機栽培の農畜産物や減農薬・低農薬の農産物、添加物のない加工食品などを取り扱っている会員制の宅配業者で、野菜だと、一部はたとえばハウス物のトマトや菌床キノコなどもあるのですが、露地物が中心です。

ここで東日本産に含まれる県は、順不同ですが、「千葉県」「埼玉県」「長野県」「山梨県」「茨城県」「群馬県」「静岡県」「千葉県」、対象となっている農畜産物は「ピーマン」「トマト」「大根」「白菜」「キャベツ」「レタス」「たまねぎ」「じゃがいも」「にんじん」「ブルーベリー」「青しそ」「らっきょう」「きゅうり」「そら豆」「水菜」「かぶ」「小松菜」「煎茶・新茶」「ホウレンソウ」「レタス」「ねぎ」「れんこん」、「原木栽培の生しいたけ」「なめこ」「ぶなしめじ」そして「平飼い卵」「牛乳」「地下水」など。「地下水」は商品ではありませんが「平飼い卵」の隣に並んでいるので鶏にやる水も検査したということでしょう。(なお、採取日・検査日は3月下旬から直近のものまでで、今は販売していないが以前に販売したもの、つまり、検査結果を知らずに顧客が食べてしまったかもしれないものも含まれています。)

主な測定方法は第3者検査機関が行った「Nal (T1) シンチレーションサーベイメーターによる放射性ヨウ素131換算測定」「検量限界:20Bq(ベクレル)/kg」となっています。調べてみると、放射性ヨウ素131換算測定では、「放射性核種全てをI-131(ヨウ素131)として扱うので、Cs-137(セシウム137)等が混在している場合は、過大応答となる」そうです。

検出限界が20Bq/kgということは、検出結果が「不検出」となっていても「実際は20ベクレル以下のどこかの値」ということで、ゼロではないかもしれないがその農畜産物だけだと一応は安全と考えられるであろう値というメッセージになります。もっとも、慎重な消費者がそれらを実際に買うのであれば、野菜の測定方法を確かめてから判断すると思われます。つまり、収穫した後そのままで測ったのか、それとも国の不思議なガイドラインに従って水でジャージャーと洗った後で測ったのか。

検査結果で一番多いのが「不検出」、検査結果が数値記載されているものを小さいものから順番に並べると「25、48、48、51、51、187、218、787、1,127、1,821 」となります。

消費者である会員からの問い合わせに対応するため、また、会員が福島県や近隣(放射性物質が飛んでいくという意味で近隣)の各県の農畜産物に手を出さなくなっているので、契約農家の支援と契約農家や会員顧客との関係維持のために、こういう方法を採用したのだと思われます。検査結果とどの農畜産物が具体的に対応しているのかはここでは触れません。

以下の【註】の「公的暫定基準」と比べるとこれらは「暫定的に」安全なのだが、私企業としての調査結果を全部公開したので、そういうふわふわした公的な基準の評価も含めて、買うか買わないかはお客様自身が判断してくださいということのようです。緊張感があってなかなかに結構な生産者と流通者と消費者の関係だと思います。

【註】我が国の「飲料水」や「食べ物」の基準値

(A-1)2011/3/17までの「飲料水」の「基準値」(「WHO飲料水水質ガイドライン 2004」)
○ヨウ素(I-131):10ベクレル(Bq/L) 
○セシウム(Cs-137):10ベクレル(Bq/L )
(A-2)2011/3/17以降・現在の「飲料水」の「暫定基準値」
○ヨウ素(I-131):300ベクレル (Bq/L)
○セシウム(Cs-137):200ベクレル (Bq/L)

(B)2011/3/17以降・現在の「牛乳」や「食べ物」の「暫定基準値」
○ヨウ素(I-131)
 ・牛乳・乳製品:300ベクレル (Bq/kg)
 ・野菜類(根菜、芋類を除く):2,000ベクレル (Bq/kg)
○セシウム(Cs-137)
 ・牛乳・乳製品:200ベクレル (Bq/kg)
 ・野菜類:500ベクレル (Bq/kg)
 ・穀類:500ベクレル (Bq/kg)
 ・肉・卵・魚・その他:500ベクレル (Bq/kg)
※100ベクレル (Bq/kg) を超えるものは、乳児用調製粉乳及び直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること。

人気ブログランキングへ

|

« 人間が心地よい気温、野菜が元気な気温 | トップページ | 続・初夏の味 »

経営とマーケティング」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/40410795

この記事へのトラックバック一覧です: 「検査結果を情報公開しますので、主体的な判断はお客様にお願いします。」:

« 人間が心地よい気温、野菜が元気な気温 | トップページ | 続・初夏の味 »