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2011年9月 1日 (木)

パンを自宅で焼くのが好きな人に朗報

2010年度の食料自給率を低下させた主因の一つと悪者扱いされている小麦ですが(「2010年度の食料自給率は38.5%」)、自宅でパンを焼くのがお好きな方に朗報。今年は、今まで一般消費者には非常に品薄だった種類の北海道産小麦粉が手に入りそうです。

北海道の春小麦に「ハルユタカ」という名前の小麦があり、この小麦粉からはとても風味のあるパンができあがります。春小麦は、通常は春に種を播(ま)いて秋に収穫するので春小麦(あるいは春播き小麦)と呼ばれています。秋に播いて、翌年の夏に収穫するのは秋(播き)小麦。ところが、2009年、2010年と北海道の小麦は2年連続の不作で、とくに「ハルユタカ」は大きな打撃を受けました。

2010年4月に「世界の穀物需給(2009~10年)と日本」という記事を書きましたが、以下はその中の一節。(『・・・』部分)。

『◇北海道産小麦は国産小麦生産量の60%を占めていますが、2009年度は北海道産小麦の収穫量が夏の長雨などの天候不順で予定の70%という状態で、とくにパン用のキタノカオリやハルユタカの収穫量は予定の30~40%。出荷は企業限定で、北海道小麦粉の好きな個人がそれらを買おうと思っても品薄で買えない様子。小麦の自給率上昇という点では、ボディーブロー風のじわっとした悪影響がありそうです。』

おいしいパンが食べたい」という2010年8月の記事から関連部分を引用すると『「ハルユタカ」という北海道の春まき小麦があり、その小麦粉からは天然酵母を使うととてもおいしいパンが出来上がるので、我が家では15年以上の付き合いになります。週に1度は焼いていました。この小麦粉が、昨年の冷夏による不作のせいで、今年はそのほとんどが業務用に出荷されていて、僕たちには回ってきません。「ハルユタカ・ブレンド」は商品棚に並んでいるのですが、気が進まない。「ハルユタカ」も少しは見かけるのですが、2009年産に関しては値段がベラボーなので、ビンボーな我が家では手がだせません。』

さて、今年の話です。春小麦である「ハルユタカ」の種を播く時期を初冬へと前倒しするなどの対策・方策を広い範囲で実施したので、今年は「ハルユタカ」が平年並みの(つまり、2009年や2010年より前の)収穫量を確保できる見込みだそうです。そして、業務用チャネルだけでなく一般消費者向けにも流通量が増えるようなので、「ハルユタカ」ファンには幸せな1年になりそうです。

北海道には「ハルユタカ」だけでなく「ゆめちから」という超強力粉小麦粉もあり、これはそのままではなく、別の軽めの小麦粉や、あるいは米粉とブレンドすると、それぞれ雰囲気の違ったおいしいパンができあがります。また、今は「普段のご飯用米粒でつくるパン」も「米粉パン」も同時に楽しめるようになりました。米粉主体のパンや米粉をブレンドしたパンは、外側がパリッとしていて内側はふわふわもちもちといった感じになるので、細かく刻んだドライトマトを混ぜ込んだ「トマトパン」などは、少し和風の大人の味を楽しみたい向きにはいいかもしれません。あんパンやカレーパンではありませんが、もっと基本的なところでパンの日本化が進行中です。

なお、「ハルユタカ」の主な産地や集積地は、江別(えべつ)。札幌の東北側のすぐ隣にあり、パンやパスタ用の国産小麦粉が好きな人たちにはよく知られた町です。

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