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2011年10月31日 (月)

食品会社の売上状況と、ヒト・家畜・養殖魚の食生活

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ある新聞の投資・財務欄記事によれば、この食品会社の今年度の上半期の営業利益が過去最高で、その理由は、売り上げ面から見ると「内食指向の高まりで主力調味料類の販売が堅調に推移」「即席スープ類の新商品効果などによる売上高増」「飼料用アミノ酸を中心としたバイオ・ファイン事業の堅調さ」だそうです。

会社四季報によると、その食品会社の特色は「調味料国内最大手。アミノ酸技術で医薬、飼料等多面展開。」、主要製品(商品)タイプは売り上げの多い順番に「国内食品、海外食品、バイオ・ファイン、医薬など」となっています。バイオ・ファインは、少し以前の四季報だと「アミノ酸」と表記されている。

もともと料理用旨味成分であるところのアミノ酸の開発と販売が得意な会社ですが、主力の飼料用アミノ酸とはある必須アミノ酸(リジン)のことで、モノの本によれば「リジン」は「サワラ、サバ、小麦胚芽、オートミール、そば、大豆、高野豆腐、納豆など」の食材・食品に多く含まれているそうです。必須アミノ酸なので、ヒトの場合はそういう食品を食べるか、それが面倒な場合は、お手軽サプリメントを飲むか。猫用のリジン入りサプリメントも販売されています。

豚や鶏や牛が主たる対象ですが、海面養殖されている魚類向けの配合飼料としても有効だそうです。豚・鶏・牛などの成長に最も必要なアミノ酸であるリジンが通常の飼料原料(穀類や油粕)では不足しているので、彼らの成長速度が遅くなる。そこに結晶リジンが添加されるとアミノ酸バランスが大幅に改善されて、家畜類だけでなく養殖魚類の成長も促進されるというプロセスです。

「ヒト・家畜・魚の食生活」と書きましたが、地面を飛び回っている放し飼いの地鶏や放牧されている肉牛・乳牛、天然ものの魚や栽培(さいばい)漁業される水産物などを除けば、サプリメント入りの飼料を食べた家畜や魚を、サプリメントなしではうまく栄養バランスが取れないヒトが食べているという構図です。つまり、全メンバーがそうではないにしても、ヒトも家畜も魚も、それぞれの集団のそれなりの参加者が似たような食生活をしていることになり、少し不気味な感じもします。

食品添加物というのは、食べる人の味覚というか脳を刺激して食欲を増進させますが、家畜や魚が結晶リジンが添加された飼料をそれだけ多く食べてくれたらそれだけ早く成長し、そこに需要があれば、より多くの売上がより早く期待できます。

【註】「栽培(さいばい)漁業」と「養殖漁業」:「栽培漁業とは、卵から稚魚(ちぎょ)になるまでの一番弱い期間を人間が手をかして守り育て、無事に外敵(がいてき)から身を守ることができるようになったら、その魚介類(ぎょかいるい)が成長するのに適した海に放流(ほうりゅう)し、自然の海で成長したものを漁獲(ぎょかく)すること」(農水省)で、生簀(いけす)や水槽で出荷サイズになるまで育てる「養殖漁業」とはその点が違います。北海道では、鮭やヒラメが栽培漁業対象の魚です。

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