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2011年11月 3日 (木)

GM作物と鶏・豚・牛とTPP (その1)

「GM」作物とは「遺伝子組み換え」作物のことで、GMはGenetically Modifiedの略です。

最初に、ごくおおまかに日本の穀物消費の状況を概観してみます(下の図をご覧ください)。

穀物を消費するのはヒトと家畜(鶏・豚・牛)で、その食べ方は、加工度の少ない形で食べるか(たとえば、ヒトの場合だと、ご飯を炊いて食べる、トウモロコシを茹でて食べる、家畜の場合だと大豆の搾りかすを食べる)、加工されたものを食べるか(大豆の加工品であるところの豆腐を食べる、小麦粉や米粉でパンを焼いて食べる、大豆や菜種を圧搾ないしは大豆や菜種を化学処理して取り出した植物油でドレッシングを作って野菜を食べる、あるいはマヨネーズを買ってくる)です。

「ごくおおまかに」というのはたとえば日本で消費されている米(コメ)の量は、現在は、年間に800万トン程度で1,000万トンではないし、小麦や大豆も一部は国内生産されていてすべてが輸入されているのではないのですが、以下のように1,000万トンの固まりで割り切って全体を眺めた方がわかりやすい。穀物の中には、大麦・裸麦なども含まれます。

なお、コメはほとんどをヒトが食べており、また平成21年度の「食料需給表」(農水省)によれば、穀物全体の自給率(重量ベース)は26%、そして小麦の自給率が11%、大豆は6%です。

つまり、

【1】 日本の穀物自給量とはほぼ米(コメ)の自給量のことで、小麦や大豆やトウモロコシは輸入に依存
【2】 米・小麦・大豆・トウモロコシなどの穀物の半分はヒトが食べ、半分は家畜が飼料として食べている

という穀物消費の構図になっています。

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日本の食品売り場の豆腐や納豆、それからモヤシなどの「ヒト」向け食品・食材の原材料欄には、まずそのほとんどには、「大豆:遺伝子組み換えでない」と表示されていますが、これが家畜向けの大豆やトウモロコシになると実態はよくわからない。

TPP議論での懸念のひとつが、TPPに参加すると、遺伝子組み換え作物(GM作物)がGM作物の大好きな米国などからなし崩し的に日本に流入してくるかもしれないということです。過去のBSE牛のトラブルでも解るように、米国は戦略的な農業関係の輸出品目に関してはゴリ押しの好きな国です。

農産物以外の例だと、今では結構な過去の出来事になりましたが、設計思想のひどい、大きな携帯電話を日本に押し付けることにいやらしいくらいに熱心だったこともあります。「なぜこの素晴らしテクノロジーを理解できないのか」と世間知らずの(あるいは世間知らずを装った)米国側の交渉担当者がマスメディアに向かって怒鳴っていました。他のはるかに酷い(ひどい)例は金融分野での自由化要求とその要求の火事場泥棒的な遂行でしたが、ここでは触れません(「TPPと学習効果」)。

(その2)に続く。

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