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2011年12月

2011年12月30日 (金)

そのうち札幌まで新幹線

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乗車時間が3時間なら絶対に新幹線、4時間でも新幹線、ただし、たとえば福岡のように目的地の飛行場から中心部へのアクセスがとても便利な場合にはどちらの乗り物にするかは別途検討、というのが僕の選択基準です。だから今は青森までしか来ていない新幹線が札幌まで伸びるのは大歓迎です。それに、冬の千歳は飛行機便の運航が安定しないことや(先日は僕の乗った便が千歳上空で30分位ぐるぐると、滑走路の雪かき待ちで旋回していた)、飛行場から札幌までの快速電車がどうも故障好きで、夜遅くにベラボーなタクシー代が必要なこともあり、だから新幹線が札幌まで延伸(なぜか、この難しげな用語が新聞などであたり前のように使われる)されるのはうれしい。もっとも完成時期予定は、現在の見積もりだと、ずいぶんとゆっくりしていますが。

国交省の試算では、東京-札幌間の所要時間は、最高速度を260kmとし青函トンネル内の速度を140kmとすると5時間1分だそうです。スーパーマーケットのように4時間58分としなかったところがおかしい。僕の勝手な希望は、3時間48分。

僕は散髪は配偶者と同じお店(つまり、オヤジのやっている理容店ではなく、美容室)のお世話になっていて、お店の従業員である20歳台前半の男の子や女の子といろいろな話題の雑談をしますが、前回の話題は、格安航空会社と新幹線。

札幌の地元の企業で働く若い男女は、休日に東京や大阪に出かけるにも、「省略時解釈値」は飛行機なので、新幹線というものをほとんど知らない様子です。まあ、札幌から東北地方のどこかに出かけようとしたら、千歳から羽田に出て、それから新幹線に乗り換えた方が便利な場合も多い。

だから、「新幹線に乗ったことある?」とマッサージの上手な女の子に尋ねても「それが、ないんですよ。」「じゃあ、新幹線の良さなんてわからないわけだ。新幹線は便利だよ。」と、飛行機と新幹線のそれぞれの特徴をわかりやすく説明することになりました。しかし、その女の子の頭の中は、ピンクの果物の名前の付いた格安航空会社 (LLC: Low Cost Carrier) のことでいっぱいのようです。「千歳から関空まで5000円ですよ。座席は狭いみたいですけど。」

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2011年12月29日 (木)

札幌デパ地下・果物売り場での外国語

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果物(くだもの)売り場のレジからは英語のやり取りも聞こえてきますが、売り場の商品を見つめる何人かのグループの大声の会話は中国語。それが、北京語か広東語かはわからないけれども、たいていが大声でしゃべるのは共通しています。ただし、静かに話す人たちもいらっしゃいます、念のため。ときどき朝鮮語も。

配偶者の荷物持ちで出かけたデパートの家庭用品売り場で質のとても高そうな庖丁を眺めていると(見るだけ、です)、刃物売場でも中国語が聞こえてきました。中年男性の二人連れです。刃物の仕入れに来た風情ではありません。小型の果物ナイフ風に興味があるらしい。僕の推測ですが、リンゴや柿を買ったはいいが、ホテルの部屋にはナイフはない。フロントなどに頼むのも面倒なので、果物用の庖丁を買いに来た。奥さんにせっつかれたのかもしれません。コンビニに庖丁はない。スーパーはどこにあるかわからない。で、デパートの庖丁売り場ということでしょう。

北海道を訪れるアジア人観光客の国別・地域別の割合は、以下のようになっています。(ただし、2011年7月から9月までの、延べ宿泊者数で計算。比率は、以下の5つの国・地域の合計に占めるそれぞれの国・地域の割合。データは北海道運輸局。)

順位  国・地域     比率   1年前は
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)  台湾       38%    26%
(2)  香港       21%    24%
(3)  韓国       20%    24%
(4)  中国       14%    19%
(5)  シンガポール   7%     7%
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

果物売り場で頻繁に中国語が聞こえてくるのも、さもありなん。デパ地下・野菜売り場の女性店員に聞いてみると、「日本の果物はおいしくて安いので好きだと、みなさんおっしゃっているみたいです。」こうして、日本の農産物のファンが中国語圏で増加する。

蛇足ですが、回数を問題にしなければ上の5つの国・地域はすべて仕事で出張した経験のある国です。今の状況は知りませんが、僕が台湾や香港やシンガポールによく出張していたころは、台湾の中国人ビジネスマンと香港の中国人ビジネスマンのコミュニケーション手段は英語だけ、中国語では会話が不可能でした。中国語で意思を疎通しようとすれば、その手段は筆談。「僕の中国語はマンダリン(北京語)で、彼の中国語はカントニーズ(広東語)だから」中国語では会話ができないと、台北のビジネスマンは言っておりました。普通話(標準語)はどの程度広がっているのでしょう。

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2011年12月28日 (水)

お米をネット通販で購入する消費者が増加中

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「事象」などという言葉は僕はあまり使いませんが、その意味は広辞苑によれば「ことの成行き・様子。ことがら。『自然界の ― 』」となっています。

最近の気になる事象のひとつは、東京都・下水道局の汚泥処理施設における「脱水汚泥及び汚泥焼却灰に含まれる放射能の詳細な測定結果並びに施設周辺の空間放射線量の測定結果」、およびその推移です。東京都・下水道局がホームページで測定結果を定期的に公表しており、インターネットなどをまったく見ない知り合いが東京にいるので、ときどきホームページのコピーを郵送しています。以下は、その中の「脱水汚泥」の測定結果。下水道局の測定結果は月別に見られますが、そこから5月分と9月分、それからデータとしてはいちばん新しい12月分を抜き出してみました。

_


僕が関心を持つのは放射性ヨウ素131の測定結果の推移です。3月11日以降、いろいろな関係者の対応を媒体を通して見てきましたが、「水」(上水道と下水道)に関係している方々の汚染に対する感受性が最も高そうでした。だから、この測定データもきっちりと計測されたものに違いありません。(ただ、「※ 測定値が検出下限値未満の場合を不検出としました。」となっているにもかかわらず、検出下限値の記載がないので、その部分に関しては感受性が不足しているようです。)

放射性ヨウ素131は自然に(自然現象として)生成する量もあるので、3月11日以前の同様の測定データがあればその程度がわかって、5月以降の測定結果と比較できるのですが、それがない。ないものねだりをしても仕方ないので、ここでは、放射性ヨウ素131の「半減期は8日(8.04日)」だという事実と、下水道局の測定結果を突き合わせてみます。

見えてくるのは、源泉ごとの量は正確にはわからないけれども、あいかわらず放射性ヨウ素131がどこかから連続して生み出されているらしいということです。

日本経済新聞(2011年12月27日)の「消費」欄に以下のような趣旨の、比較的大きなスペースを占めた記事がありました。ちなみに、この新聞で僕が好きなのは、スポーツ欄と消費欄と文化欄です。

以下がその記事の骨子です。

・お米をインターネット経由で購入する消費者が増えている(記事の見出しは「急伸」)
・その理由は、ネット販売が、お米の産地や放射性物質の検査体制などを細かく説明しているので、消費者の信頼を得ているから
・スーパーというチャネルは通常はお米の販売量の半分近くを占めるが、スーパーの店頭での新米販売が10月以降、ネット販売に押されて、伸び悩んでいる

ものごとの判断に迷った時に、安全サイド側に立って行動する人と危険サイドを好む人の両方のタイプがいますが、安全サイドを選好する消費者が、東京都・下水道局が公開しているような「測定結果」などを目にすると、そういうことに関して「測定プロセス」や「測定結果」の明瞭な商品を販売している相手と取引したくなるのは当然といえます。

その一例として、各地の消費者にお米を直販しているある農家が、商品に同封している「お知らせ」から、その地域名や農家の名前などを伏字にしてその内容の一部をお目にかけると以下の通りです。

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                             検査機関の名称と所在地
当該農家の住所と名前

試験結果証明書

平成23年10月5日付依頼された試験結果を以下の通り証明いたします。

検体: 平成23年産米 □□県□□産
    有機JAS認定米 コシヒカリ 
   (ないしは、特別栽培米 コシヒカリ)

試験項目       成績              試験方法

ヨウ素-131    検出せず  γ線スペクトロメータ(ゲルマニウム半導体検出器)法
セシウム-134  検出せず  γ線スペクトロメータ(ゲルマニウム半導体検出器)法
セシウム-137  検出せず  γ線スペクトロメータ(ゲルマニウム半導体検出器)法

検体受入日 : 2011/10/05
測定時間  : 2700秒
定量下限値 : ヨウ素-131  : 1 Bq/Kg
          セシウム-134: 1 Bq/Kg
          セシウム-137: 1 Bq/Kg

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2011年12月27日 (火)

雪中ラベンダーと雪中ローズマリー

公園や道路沿いで氷点下以下の冬を越す樹木は、雪の重さで枝などが折れたり倒れたりしないように、秋になれば葉を紅く黄色くして、その後、葉を落してしまいます。それはそれで風情ある景色なのですが、街からは色がなくなるので、冬でも緑色の植物がそばにやはり欲しい。

いろいろと植物の冬越えを試してみて、富良野産のラベンダーを除いては、今まではすべて失敗(たとえば鉢植え可能な小型サイズの泰山木など)。しかし、今年から来年にかけて成功しそうなのが、北海道産の立性のローズマリー。花はピンク。買った時のラベルに「ピンク・ローズマリー」と書いてあったのですが、それ以上に細かい種類はわからない。北海道のどのあたりで栽培されてきたのかもわかりませんが、寒さに強そうです。北海道では、寒さに強いタイプだけを取り扱っているのかもしれない。

今までも最低気温は氷点下の日が続きずいぶんと雪が降りましたが、とても元気です。葉の色も濃くて悪くない。最初は雪の積もらないあたりに避難させていたのですが、そうすると水をまったく遣れない。水を遣ると土が凍ってしまう。ローズマリーは水が多いのを嫌うといっても少しは必要。雪の降り積もる辺りにラベンダーと並べてみました。

いってみれば、雪中ローズマリー。「雪中キャベツ」は雪の中の氷点下にならない安定した温度帯の中で保存されますが、このローズマリーは雪中ではなく雪下のローズマリーなので、風なども吹き抜けて、条件はキャベツよりも悪い。

念のために、ローズマリーの耐寒性についてモノの本を調べてみたかったのですが、モノの本が手元にないので、モノの本から耐寒性に関する記述を正確に引用していると思われるウェブサイトを拝見すると、-10℃くらいまで頑張るのを弱耐寒性のローズマリー、-10℃~-15℃が半耐寒性、-15℃~-19℃まで大丈夫なのを耐寒性と分類しているようです。

我が家のはどうもローズマリー・ロゼウス (Rosemary Roseus) という種類で、その種類は耐寒性が強いらしい。しかし、それがどのレベルの耐寒性を持っているのかは不明。実際にひと冬を過ごさせてみるしかありません。素焼きのでかい鉢に植えてあるので、大丈夫なら、今後何年間も楽しめる。

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2011年12月26日 (月)

手書きの年賀状、手書きのニューズレター

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25日までに投函すると元日には確実に配達されるということなので、先週末は、重い腰を上げて年賀状にとりかかりました。

今の年賀状は、ほとんどの人がパソコンやプリンター会社が販売している専用機器があるので、重い腰を上げる必要はないはずなのですが、なぜか腰が重くなります。勢いをつけて作業にとりかかってしまえば事はスムースに進むのがわかっていても、最初の一歩がやはりつらい。

最初の一歩は、喪中の連絡をいただいた方の確認からですが、これはおろそかにはできない。次が、住所変更などの漏れがないかどうかの確認作業。それが終れば、そのあとは、まあ、機械を使ったルーティーンワークです。ただし、最後の工程を除いては、です。

最後の工程は、手書きの短いメッセージを書くこと。お礼の意味合いのメッセージ、季節のご挨拶風を加えたメッセージ、病気はすっかり良くなったのかなどに関するメッセージ、仕事の応援風のニュアンスが出るメッセージなどさまざまですが、近況を想像しながらそれぞれに、というのは、なかなかに難しい。しかし、いただいた年賀状に、簡単な手書きの一行が添えられているというのはなかなかにいいものなので、こちらも頑張ります。

さて自分のことは棚に置き、今も裏表手書きの年賀状という方はどれほどいらっしゃるのでしょうか。結構な以前は、筆の動きが見事な年賀状をよく目にしたものですが、最近はほとんど見かけません。僕が裏表が手書きの年賀状を出すのは、思わぬ方から年賀状が届いたような場合に、たとえば三箇日の間にあせって投函するような場合だけです。

消費者に米や農産物を直販している農家で、品物に手書きの「季節のニュースレター」風の手紙を必ず同封しているところがあります。消費者に直販している農家なのでインターネットサイトもそろっており、つまり、PCなどを使った活字印刷の季節のご挨拶を作るのは簡単だと思いますが、手書きへのこだわりを持っています。A4の紙かA3サイズの紙に手書きし、写真なども加えてそれをカラー印刷するので面倒だしコストもかかりますが、手書きの年賀状と同じで、いい味が出ます。付加価値の高い米や農産物を生産しているところでないと引き合わないのですが、良質なマーケティングだと思います。

蛇足:ちなみに、PC用プリンターのインクというのはもう少し安くならないものでしょうか。プリンター本体ではなく、インクという常に補充の必要な消耗品が儲けの源泉というのはよくわかりますが、それにしても高すぎる。

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2011年12月22日 (木)

新幹線に乗った哲学者

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哲学者でも形而上学者でも僧侶でも霊性の人でもいいのですが、そういう人も旅行の時は、飛行機に乗ったり新幹線に乗ったり、あるいは自分で車を運転したりします。雲の上を横切っていく飛行機の座席で、物思いにふけることもあるでしょう。近所に出かけるときは、目的地まで歩き、時には自転車に乗るかもしれない。以前、「禅とオートバイ修理技術」という本が僕の本棚にもありましたが、オートバイでうねった山道を走行するのが好きなお坊さんがいてもおかしくない。

仏教の考え方のひとつに唯識というものがあります。唯識は、世界の見え方(ないしは、顕われ方)を「真実性(しんじつしょう)」と「分別性(ふんべつしょう)」と「依他起性(えたきしょう)」という三つの視点でとらえますが、この捉え方の射程距離の長さが僕は気に入っています。

「真実性」・「分別性」・「依他起性」という三つの異なった世界があるというのではなくて、同じひとつの世界が我々の智慧の在り様によって違った見え方をするという意味です。世界があり、世界はそのままでその通りの世界なのですが、智慧をそなえた人にはそれが「真実性」の世界として顕われ、そういうタイプの智慧を持たない人たち、別の表現をすれば智慧はないけれども経験的な知識は大量に所有しているような人たちには、世界は区分された現象の世界(つまり、「分別性」の世界)として顕われるということです。そして、真実性と分別性の共通基盤にあたるもの、ないしは両者をつなぐ通路のことを、ここでは「依他起性」と呼ぶことにします。

「依他起性」とは、字義通りに、他によって起こるという意味です。世界の基本の様相は「縁起」と「因縁」、つまり何かが原因となって何かが起こる、そういうことの連鎖であり、したがって固定した実体というものはないとされています。しかし、そういうことを我々は常に考えているわけではないし、日々の暮らしの多くの場面では、例えばビルは地震で揺れても安定してその場にあるし、今日の私は昨日の私と同じ私なので、「縁起」や「因縁」ということに対しては相当な感覚のズレを感じます。

飛行機や新幹線や車は、「分別性」の世界の、実に現代的な側面を持った事物です。この事物には、おそらく「真実性」の世界の「智慧」はありませんが、経験的な、あるいは測定と経験科学にもとづく「知識」は存在します。今よりもずっと昔、たとえば、空海という霊性の人の生きた時代だと、すでにあった東大寺大仏殿や興福寺の金堂、建設中の東寺の五重塔や、満濃池の治水工事、水銀の加工技術などは当時の先端的な「分別性」の「技術知識」だし、嵯峨天皇による政治経済的なサポートなど世渡りに関することも、わかりやすい「分別性」の別の例です。

智慧に満ちた霊性の人も、日に2~3度はご飯を食べ、おそらくときどきは仕事と家庭で腹を立て、そして夜は飲み過ぎて二日酔いになることもあると思うので、真実性の世界にのみ生きているわけではない。平安時代は人々の霊性に対する感受性が今よりも強かったでしょうが、空海が霊性の人だったので、霊性の時代だったという気持ちはありません。平安時代も「分別性」が跳び回っています。

だから、そういう意味で、「新幹線に乗った哲学者」というのは、「分別性」と「真実性」と「依他起性」をひとつの場面に集合させるには、わかりやすいイメージだと思います。新幹線はそのうち壊れてなくなってしまうという意味では固定した実体ではありませんが、それに乗って長距離を時速250キロメートル以上で安全に運ばれている哲学者にとっては、分別の世界の経験科学が作り上げた堅固で安心な実体(乗り物)でありシステムです。その時、新幹線の座席でその哲学者は、友人の親切な行為で7日目に死んでしまった渾沌(こんとん)のことなどを考えているかもしれません(「荘子」〈内篇〉)。渾沌の死の原因となった仲間の行為が、しかしながら現代では新幹線を生み出しました。

「新幹線」をいっぱいに膨らませて他の側面を抑え込むと世界は「分別性」そのものだし、「形而上学的な黙想」で世界を満たすと世界は「真実性」に近づきますが、我々の日常のほとんどは「新幹線」に象徴される出来事と考え方の世界です。それで、とくには不都合はない。生きているとは、三つの世界のそれぞれにわずかでも自覚的に立ち入っているということだと思いますが、そういう自覚は普段の我々には希薄です。しかし、「依他起性」という通路を使って、両方の世界を常に往還できる霊性の人も我々の周りにはいるはずです。定期的にお寺に出かけて広間の一隅でひとりで写経しているような人たちの中にそういう方がいらっしゃるのかもしれません。

関連記事は「行ったり、来たり (その2)」。

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2011年12月21日 (水)

12月下旬のキャベツ

北海道の12月は冬なので、一部のハウス栽培の小松菜や白ネギなどの葉物野菜を除けば、スーパー・生協・デパートなどの野菜売り場に出回っている北海道産野菜は、主にジャガイモ、長いもなどのイモ類とタマネギです。キノコ類も棚からはみ出しそうになっていますが、原木栽培のシイタケ以外は、いわば空調の効いた工場での工業製品に近いものなので、ここには含めません。

ジャガイモの収穫は10月ごろ、長いもの収穫は11月ですが、その後低温保存されるので、結構暖かい時期まで提供されています。長イモなどは通年出荷に近い。9月から10月に収穫されたタマネギも同様に翌年の4月から5月までは出荷されます。

越冬隊というのはひと冬が終わるまで雪と氷の中で日々の活動をするので越冬隊、だから冬の途中で出荷されるジャガイモは正確には「越冬ジャガイモ」ではないのですが、春に出荷されるものも冬の途中で販売されるものもともに「越冬ジャガイモ」と、若干ブランドの香りを漂わせた感じで提供されています。

だから、そういう知識を背景にして札幌の12月下旬の野菜売り場に立つと、小松菜やジャガイモ・長いも、タマネギなどがたくさんあるのは当然だということになります。その近くには、南北に長い日本としてはこれも当然ですが、秋冬物が得意な熊本の冬物トマト、比較的温暖な愛知県(渥美半島)のブロッコリーやキャベツ、宮崎のセレベス(里いも)などが並べられており、そして、そのとなりに北海道産のキャベツもけっこうな存在感を発揮して座っています。

商品としての越冬野菜の中でおそらく北海道でいちばん歴史の古いのが、「和寒」(わっさむ、と読みます、旭川の少し北のあたり)のキャベツで、こちらの方はより正確に「雪中キャベツ」と呼ばれています。

晩秋に収穫したキャベツを、冬の間、積み上げた雪の中で保存したもので、積み上げた雪の中は、温度は0℃前後で安定しており、湿度もある。キャベツの保存には実に適切な環境です。味もよくなる。露地もの野菜のない冬や春の間は、それを食べる。冬の途中で漬物がなくなった場合、このキャベツをもりもり食べれば、とりあえずの野菜不足は解消します。

和寒(わっさむ)のキャベツと愛知のキャベツが隣通しに並んでいる場合、大きくて色白なのが和寒産、そうでないのが愛知産です。

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2011年12月20日 (火)

おせちの準備

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おせちは配偶者が作ります。デパートなどで予約販売しているゴーカケンランなものには全く興味がなくて、配偶者と僕が共通に好きなものだけを、作ってもらうようにしています。で、先週末は、このあたりで買っておかないとなくなる恐れのある一部の材料の買い出しに出かけました。

田作り、数の子、たたきごぼう、黒豆、紅白なます、酢蓮(すばす)が好物で、それ以外のおせち料理は要りません。そして、田作りは甘いねっとりとした味付けではなく、さらっとした仕上がりのピリカラ味。こうやって並べてみると、黒豆のような甘いものもありますが、酒の肴ばかりのような気がします。田作りがピリ辛味なのも日本酒との相性がいいからです。あとは、お雑煮があれば、それで満足。鯛の酢締めが少量あれば、なお満足。

今回の買い出し対象品目は、田作り(カタクチイワシの稚魚を乾燥させたもの)と黒豆です。この二つは品物による値段の差がとくにはげしい。

田作り。複数の売り場をのぞいてみました。100gが300円から500円のもの、1000円のものと1500円のもの、そして2000円のものがあり、値段の違いは、材料の違いと作りの丁寧さの違い。輝くような銀色の色つやで姿と香りのよいものと、お腹が黄色く酸化を始めていて姿と色つやの悪いものとの差。毎年のことですが、他にくらべると別格の風情は、宮津(京都・丹後地方)産の田作り。標準以上の量を作るので、いろいろと考えて、2つの違った値段のものを選択。

黒豆は、やはり、京都・丹波地方の黒豆。北海道産の黒豆もいいのですが、あの色と量感がでない。これも商品品質の差がストレートに(実際にはそれ以上に)値段の差につながっています。

食材や調味料の中で、安いものと高いものとの価格差が最も大きいもののひとつが、僕が知っている範囲では、塩です。塩というよりもNaClと化学式で書いた方がふさわしいような工業製品としての精製塩と、海水を天日干しして作った塩との価格差は約20倍(「塩の値段」)。

さてあとは、直前に、数の子と大根や蓮根などを一緒に出かけて調達すれば、残るは配偶者の調理作業のみ。僕はビールでも飲みながら応援するだけですが、少しは役に立つでしょう。

それから、書き忘れたのですが、煮物では、「里芋」と「くわい」が必需品。とくに「くわい」のほのかな苦さと食感がたまらない。

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2011年12月19日 (月)

外で買う、自宅で買う

自然食品店と、夕食弁当の宅配屋さん」の続きというか、それを「消費の場(所)」という視点でもっと一般化したものです。販売チャネルが実際の店舗なのでリアル、インターネット上のショップなのでヴァーチャルといった区分ではなく、実際に消費行動が行われる場(場所)による区分です。

外での買い物そのものが楽しいのか、買い物で外出するのが好きなのか、その両方なのかはわかりませんが、買い物に出かけることが生きがいのひとつという方がいます。一方、旅行などが好きでとくに出不精ということはないのだけれど、買い物や食事などのための外出はしたくないというタイプの方もいます。

品物を買う、食事をするという基本的な消費行動は、その行動を外で行うか、自宅で行うかで区分できます。うどん屋でうどんを食べることを外食といい、デパ地下やコンビニで買ってきたお弁当や惣菜を自宅で食べると中食(なかしょく)と呼んでいますが、そういう区分ではなく、そのために外に出るか、それをすべて自宅で済ませるかという視点で区分けしてみます。

そうすると、うどん屋で鍋焼きうどんを食べるのも、牛肉弁当や惣菜をデパ地下で買ってきて自宅で食べるのも、衣類を専門店街に買いに行くのも、お金を払う場所は「外」なので、同じ範疇の消費行動といえます。

それと対照的なのが、仕事や家事やその他の事情で忙しい、買い物や食事のためにどこかに出かけるのも途中で寄り道するのも面倒だ、だから、自宅に届けてくれる種類のものはすべて宅配してもらうという消費行動です。自宅が消費行動の場になります。本や音楽や醤油や味噌をインターネット経由で買うのも、夕食の食材を生協などの宅配サービスで毎日配達してもらうのも、できあがった夕食弁当を夕食弁当屋に届けてもらうのも、お金を払う場所は「内」(自宅)なので、これらは同じ範疇の消費行動です。

日本には以前から寿司やラーメンの出前、富山の薬売り、着物の反物の行商、デパートの外商、最近では宅配ピザなどがあり、これらも消費行動は「内」で発生します。自宅に毎朝配達されてくる新聞をここに付け加えることもできます。

だから、その点では、メールやネット・ショッピングでスマートフォンを寝るまで手放せない若い勤労女子と、消費に関するコミュニケーション手段はもっぱら電話という熟年女性と、もっと年輩でコミュニケーション手段は夕食弁当を届けにくる若いオニーサンとの会話が中心という女性は、「内」側という消費行動の場(所)を共有しており、購入チャネルがリアルかヴァーチャルかといった区分とは関係がありません。

販売チャネルではなく、消費の場(これを消費チャネルと名づけることも可能ですが)から商材の流れを見て、そういう場に適した次の商品は何かを考えるのも面白い。

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2011年12月16日 (金)

自然食品店と、夕食弁当の宅配屋さん

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自然食品や自然食材のお店が各地にあります。ごくまれな例外を除いて、お店の雰囲気はよく似ているので、どこか最初のころに自然食品店を始めたお店がモデル店舗のような役割を演じていて新規開店組がそこの雰囲気を取り入れているのか、それともオーナーや経営者の指向性が似ているので、店構えや店内の様子も同じような雰囲気になるのか。この雰囲気は札幌でも東京でも変わりません。

ナチュラルがいちばんということで、あるいは、有機栽培や低農薬栽培の野菜などをできるだけ安い適正価格で消費者に提供するには余分な経費を切り詰めたいということで、お店の外装や内装にお金をかけない、陳列棚や陳列台にお金をかけない、野菜用の段ボールなどをそのまま利用して陳列箱とする、というのはよくわかります。その結果、通路に段ボールがはみ出して歩きにくい、棚には野菜が手前側と向こう側とに置かれていて向こう側のはとりにくい、無添加の加工食品は個々の販売数量が少ないので他のものと入りまじり見つけにくいといった不都合はありますが、そういう食材や食品を買い求める元気なお客にとってはとりたてて不便ではない。

夕食弁当の宅配サービス業者が最近は増えてきて、郵便ポストにも案内チラシが入ってきます。サービス提供業者には、専門業者によるものと、レストランや飲食店などが兼業ないし新規事業としてこのサービスを始めたところの2種類があり、ご飯も一緒のいわゆるお弁当タイプとおかずだけの2種類があります。

宅配夕食弁当のターゲット顧客は、当然のことながら、遅めの午後から夕方にかけて自宅にいることが普通の生活パターンであるような人たちでしょう。簡単に想像できるのは、独り暮らし、ないしは夫婦で2人暮らしの60歳台から70歳台の人たち。急に奥さんが2週間ほど入院して、2週間だけ独身になった料理と片付けのできない熟年以上の男性。それから、失礼ながら、中年の手抜き主婦。

晩ごはんの食材を買いにわざわざ外出するのも、日替わりの晩ごはんメニューを毎日考えるのも面倒くさい。夏ならいざ知らず、雪とアイスバーンの冬の札幌は歩きにくい。朝ごはんとお昼ごはんは別にしても、夕食は、おいしくて栄養バランスのとれたものが宅配されるなら、その方がよい。

ある夕食弁当の宅配屋さんのチラシを見ながらこの部分を書いているのですが、月曜から土曜のメニュー例が、順番に「豚ロースのカツレツ」「白身魚のフライ」「牛肉のピリ辛炒め」「秋鮭の柚子風味の焼き物」「若鶏の揚げ焼き」「煮込みハンバーグ」。毎日の素材と味つけに変化があり、肉と魚が交互に楽しめる。比較的手間のかかる野菜のおかずも一緒です。

そのチラシの一部に、顧客の声が箇条書き風にまとめられており、男女別は不明だがその年齢構成は、60歳台が46%、50歳台と70歳台がそれぞれ23%、40代が8%。宅配屋さんが希望する年齢構成に沿った声を集めたのか、そういう操作をしなくてもだいたいそういう顧客年齢構成になるのか、正確にはどちらかわかりませんが、納得できる年齢分布です。

自然食品店では、いくぶん通路が歩きにくい、棚などから品物がいくぶん手に取りにくい、だから、料理が好きで安心な食べ物志向の元気な消費者が主なお客。

かつては料理も好きだったかもしれないが最近は食材の買い出しに出かけるのが億劫になってしまった年配者は、栄養バランスのよさそうな夕食弁当の宅配サービスの主なお客。

お客の棲(す)み分けはきれいにできています。

人口は減少傾向かもしれませんが、独り暮らしが増えたので世帯数は増加傾向。一方は小規模に安定したニッチ市場、もう一方は今後の拡大市場。余計なお世話かもしれませんが、コンビニの中での歩きやすさや商品の取り出しやすさを、自然食品店もいくぶんかは採用してもいいのかもしれません。(「午後4時のコンビニ、あるいは、おばあさんはコンビニへ」)

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2011年12月15日 (木)

蕎麦(そば)と北海道と長野県

蕎麦(そば)の話です。原材料名欄に小麦粉がでしゃばっているような種類の蕎麦(そば)ではなく、原材料名欄には「そば粉」以外の記載がない種類の蕎麦(そば)についての話題です。

北海道は日本で蕎麦(そば)の一番大きな生産地で、全国の収穫量の37%を占めています。蕎麦というとすぐに長野県が思い浮かびますが、北海道の収穫量は長野県(収穫量は長野県が第2位)のちょうど5倍です。それ以外で蕎麦の生産が盛んなところは、山形、福島、茨城、栃木、福井、そして鹿児島(平成22年、農水省統計)。北海道で蕎麦の栽培が盛んなのは、冷涼な気候や昼夜の寒暖差などの蕎麦栽培に向いた自然環境を利用できるのと、米の減反政策に応ずる形で旭川から少し北のあたりなどの一部の地域で米から蕎麦へ転作が進んだということもその背景にあります。

従って、北海道は蕎麦どころ、ということになるのですが、その事実と一般の蕎麦好きの人たちが抱く北海道のイメージとの間には結構な落差がありそうです。「原材料としての蕎麦」の生産地として専門業者の間で有名であるということと、「食材ないし食品としての蕎麦」で蕎麦消費者に名前が知れ渡っているということは、同じではありません。

外でのお昼ごはんに手打ちそばというのも時々はあって、その時のメニューはざるそばの大盛りのみで、ちゃんとしたわさびを出してくれるところ。それ以外のそばは、近頃は注文しない。自宅で、休日のお昼にざるそばを楽しむこともありますが、その場合は乾麺(干しそば)を使います。北海道のそば粉だけの十割そば。ただし、汁そばだとその良さが消えてしまうので、もっぱらざるそば。

その麺は長野県のある会社が製造・販売しています。原材料としてのそばの供給は北海道、麺への加工と流通はそばで有名な長野県という、ある種の典型的な北海道の分業体制がここにも見られます。丁寧に探せば、原材料も麺の製造も北海道のものが手に入ると思うのですが、面倒なので、「北海道&長野県」の組み合わせを楽しんでいます。年越しそばも、この乾麺を使う予定です。

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2011年12月14日 (水)

鯖の缶詰、製造年月日、賞味期限

『「晩酌の友」サバ缶からセシウムが検出』という見出しのニュースが10日ほど前にインターネットで流れていました。ある環境保護団体が第三者機関を使って魚介類や加工食品計75点の放射性物質を検査した結果、27点から微量の放射性セシウムが検出されたという趣旨の記事です。その記事の中で僕の興味を引いたのは次の2カ所。引用します。引用は『・・』部分。

『・・略・・戸塚店(神奈川県)で販売されていた北海道産マダラの47・3ベクレル/キロをはじめ、・・・・略・・・・など大手小売りの商品から検出されたのだ。』

『今回の調査結果の中で空恐ろしいのは、・・略・・いわき店(福島県)の「サバの水煮」から4・6ベクレル/キロのセシウムが出たこと。』

当該記事ではサバがどのあたりで獲れたのかはわかりませんが、「北海道における水産物の放射性物質モニタリングなどの結果」から、北海道産のサバ(マサバとゴマサバ)およびマダラに関する部分を抜き出すと、以下のようになります。47.3ベクレル/kgのマダラというのは、8月に獲れたものが冷凍されて流通しているのかもしれません。11月にもセシウム137に関しては17ベクレルのものが、太平洋側で獲れている。

_2011_2

こういう場合に、安心して準拠できるのは、水(飲料水)のWHOガイドラインです。あるいは2011年3月17日以前の飲料水ガイドラインといった方がいいかもしれません。そのガイドラインでは、1リットルあたり(つまり1㎏あたり)ヨウ素 I-131が10ベクレル(Bq)/L、セシウムCs-134は10ベクレル(Bq)/L、セシウムCs-137も10ベクレル(Bq)/L という基準値を設定しています。人は複数の品目をいっしょに飲んだり食べたりしますが、外部被曝要因と内部被曝要因のひとつとしての水もそれ以下なら安心ということです。

【註: ヒトが地球上で自然に浴びたり吸収したりしている放射線量(平均値で年間2.4ミリシーベルト)以外に、年間1ミリシーベルトまでの追加的な放射線量を安全・安心な被曝量(外部被曝と内部被曝の合計量)と従前どおりに考えます。ヒトは水がないと生きられませんが水だけで生きているのではないので、全体で1ミリシーベルトという量に対する飲料水に割り当てられる量をその10分の1と考え、年間の飲料水摂取量を730リットル(1日に2リットル)とすると、1リットル(1kg)あたり10ベクレルという基準値になります。】

だから、特定の食材や飲みもの(コメ、大根・小松菜・ニンジンやシイタケ、牛肉・豚肉、鶏卵、サンマ・アジ・サバ・タラ・鮭や牡蠣、リンゴ・柿、水や牛乳やお茶など)の放射性セシウムや放射性ヨウ素の濃度が個別に1㎏(ないし1リットル)あたり10ベクレル(Bq)/kg以下だと、ヨウ素131の半減期は8日と短いのですぐに消滅するとしても、それらを安心して毎日10品目以上(食事バランスのいい人は15品目から20品目くらいは食べますが)一緒に食べ続けられます。個々の食材の量は水ほどは多くないので、このあたりの目安で判断した方が簡単で便利です。

そういう考え方だと、47.3ベクレル/kgのマダラは継続しては口にしない方がいいと思いますが、サバの水煮の4.6ベクレル/kgは、「空恐ろしい」のではなくて、「以前の基準でも安心なレベルの放射線量」ということになります。

我が家でも、非常食用に、「鯖(さば)の水煮」の缶詰を少しストックしてあります。丁寧な作りで実においしいので、非常食用ではあるのですが、ときどき食べてしまいます。東京より西に位置する場所での製造。今年の夏の初めに購入。

「名称: さば水煮、原材料名: さば、食塩」
「とれたてのサバのおいしさを丸ごと閉じ込めました。(冷凍原料不使用)」
「天日塩を使用して味がまろやかです。」
「賞味期限: 2013年10月21日」

この手の缶詰の賞味期限は、製造日から3年なので、製造日は2010年10月21日のはず。だから、原料のサバも「とれたてのサバ」なので、2010年10月21日の少し前に水揚げされたのでしょう。

好奇心から、缶詰に書いてある「お客様相談室」に電話してみました。

「お宅のサバの水煮が好きで、いつもおいしくいただいているのですが、ひとつ教えていただけますか。手元にあるサバの水煮の缶詰の賞味期限は2013年10月21日となっています。この缶詰の製造年月日を知りたいのですが。」

「お客様、念のために賞味期限を確認させていただきますが、2013年10月21日ですね。それでしたら、私どもでは、製造日からちょうど3年目を賞味期限としておりますので、その缶詰の製造日は2010年10月21日になります。」

「わかりました。どうもありがとうございました。」

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2011年12月13日 (火)

冬は大根

夏の辛い大根も悪くありませんが、やはり、大根は冬がおいしい。

冬の大根は家庭でいろいろに楽しめますが、今のところ、好きな順番は以下の通り。

1. 大根おろし。大根おろしに小さな(そして、できたら少し硬めの)ジャコをのせ、その上に自家製ポン酢。自家製ポン酢はスダチがベース。スダチは、箱入りが9月に安く手に入るので、「軽く裏ごししたスダチの絞り汁、醤油、煮切り味醂(みりん)、米酢、かつお節、利尻昆布」でポン酢を作って貯蔵しておきます。この大根おろしは、毎日食べて飽きることがない。

2. おでん。おでんも好きで、魚の練り物や揚げ物はさておいて、おでんの具で好きなものは、大根とゆで卵と昆布。肝心の魚の練り物と揚げ物は、地元のものをいろいろと試してみたのだが、残念ながら地のものでは満足できない。食品添加物の入っているのは論外。で、おでんの季節になると東京のあるおでん種の店から某デパートに1週間に一度入荷するのを、その日の夕方に買いに行くか、昼間に電話予約しておいて夜か翌日の夕方に引き取りに行くか。おでんは少し多めに作って、残りを翌朝にまわすと、とても幸福な朝ごはんになります。少量なら、とてもよく出汁の効いたスープとしても楽しめる。

3. ふろふき大根。週に1度は食べたい。

4. 味噌田楽。大根とこんにゃくの味噌田楽。これも、冬は2週間に1度くらいは食べたい。

5. 大根の味噌汁。みそ汁の具は、ワカメがいちばんだが、冬場は3度に1度は大根の具も楽しい。ただし、ワカメの味噌汁が飲むものとすれば、大根の味噌汁は食べるスープ、に近くなる。

6. チャーハンの具。大根の葉のいいところを刻んで炒めて卵チャーハンの具に使う。塩味でぱらっとと歯切れよく仕上がったチャーハンはパクッと食べてしまう。葉が新鮮でたくさんある場合は、食べきれないのは茹でて冷蔵庫に保存。そうすると複数回、楽しめる。

以上。

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2011年12月12日 (月)

「主要各国のCO2排出量」と「世界の気温の変化」と「環境税」

「政府税制調査会6日の会合で、2012年年度から地球温暖化対策税(環境税)を導入する方針を固めた。原油や石炭などにかかる石油石炭税の税率を1.5倍に引き上げる。」(日本経済新聞 2011年12月7日)という新聞記事がありました。この方針をサポートするのは、たとえば、「現在進行している地球温暖化の大部分が、われわれの産業活動・経済活動によって排出される炭酸ガスの温室効果による」としたIPCCの見解と、その見解にもとづいて(あるいは、その見解を援用して)作られた国際的な取り決めなのでしょう。

さて、以下は気象庁のホームケージからお借りしたもので、1890年から2010年までの世界の年平均気温偏差をプロットした折れ線グラフです。年平均気温偏差とは、各年の平均気温と平年気温との差のことです。平年気温とは、ここでは、1981年から2010年までの30年間の平均値のことです。

縄文時代や弥生時代、奈良・平安時代・鎌倉初期は地球が温暖化した時期であり、その後、江戸時代の後半の入り口あたりで一番冷え込んで、そして、1850年くらいからは、以下のグラフで赤いトレンド線が引かれているように、世界の気温は上昇傾向にあるようです。

18902010_19802010

上のグラフは数値データでも提供されているので1980年から2010年までの30年間の年平均気温偏差部分を取り出して、少し違った描き方(たとえば、右斜め上に伸びているトレンド線などは描かない)をしてみると、次のようになります。

__19802010


赤い楕円で囲んだように、偏差(各年の平均気温と平年気温との差)はこの10年間はプラスで推移しています。つまり、程度の差はあれ、平年値よりは高い気温が続いていますが、棒グラフは横ばい状態のようです。そこで、各年の偏差の差を求めると(引き算)、もし今年が去年よりも暖かくなったのならその差はプラス、その差がゼロなら去年と同じ暖かさ、その差がマイナスなら去年よりも今年は寒くなったということになります。その様子をグラフにすると、以下のようです。

__20012010


つまり、この10年間の世界気温は、暖かくなっているというには無理がありそうです。しかし、寒くなっているともいえない。どっちつかずの横ばい状態です。

「セシウム汚染全国マップと風評被害」という記事の中で「風評というものは、事実でないことが事実であるかのような衣装をまとって風のように僕たちを取り囲むことなので、注意していないとその風に流されてしまいます。僕が知っている風評被害の原因のなかで一番大きいものが、『現在進行している地球温暖化の大部分が、われわれの産業活動・経済活動によって排出される炭酸ガスの温室効果による』としたIPCCの見解(事実でないことが事実であるかのような衣装をまとった見解)と、その見解にもとづいて作られた国際的な取り決めだろうと思います。だから、風評被害とは、そのことによって日本が実際にこうむっている経済的な被害をさします。」と書きましたが、OECDが世界主要各国(OECD各国と中国・インド・ロシア・ブラジル・インドネシア・南アフリカ)の経済活動・産業活動によるCO2排出量を発表しています。

最新データは、2011年1月13日に発表されたもので、2001年から2008年までの年ごとの数値が並んでいますが、以下で2008年のCO2排出量の多い国はどこかを眺めてみます。

2008co220


中国と米国のCO2排出量が圧倒的に多く、ロシア、インドと続きます。2001年から2008年にかけて排出量の伸びに貢献しているのは顕著にBRICS諸国です。

GDP は2010年では、

米国GDP  = 日本GDP * 2.67倍
中国GDP  = 日本GDP * 1.07倍
ドイツGDP  = 日本GDP * 0.60倍
インドGDP  = 日本GDP * 0.32倍
ロシアGDP = 日本GDP * 0.28倍

なので、日本の相対的なCO2排出量がいかに少ないかよくわかります。だから、COP17(第17回国連気象変動枠組条約締約国会議)で、日本が、京都議定書 (Kyoto Protocol) の延長に以下の理由で反対しているというのは実にマトモな話です。

・排出量の最も多い中国と2番目に多い米国に削減義務がない。

・削減義務を負う国が削減しても、削減量は、世界全体で排出されるCO2量の25%程度にすぎない。(これは、「地球温暖化の『大部分』は、産業活動などで排出されるCO2による」というタテマエの基づいた議論ですが、そのタテマエを、多くの国が信じているのか、あるいは信じているフリをしているのかわかりません。そうした方が自国に有利なら、そのタテマエを支持するでしょう。)

・日本は、「2008~2012年のCO2など温室効果ガスの平均排出量を、1990年に比べて、6%減らす」というのが京都議定書での約束です(先進国全体では、1990年に比べて5%削減)。だから、1990年までに燃料消費の効率化を図ってきた日本のような国が割を食い、それまでボーとしていた国が左団扇(ひだりうちわ)という状況でスタートしたのですが、日本は排出枠からはみ出した分を、東欧など余裕のある国から排出量取引で購入しており、その支払金額が、第一約束期間(2008~2012年)に、官民合わせて、6000億円から8000億円。京都議定書が単純に延長されると、また出費がかさみ、中国と米国はいわば高みの見物なので、要は日本のお金が定期ボーナスのような形で、削減負荷の少ない国にばらまかれるといった状態が継続する。

ただし、これはこの記事の主題ではありません。

Co2


「現在進行している地球温暖化の『大部分』が、われわれの産業活動・経済活動によって排出される炭酸ガスの温室効果による」としたIPCCの見解が正しいなら、上記と似たような形の気温上昇の形にはなっても以下のような気温の推移にはならない。この120~130年くらいの地球温暖化の『大部分』は、縄文時代や弥生時代、奈良・平安時代が温暖化したと同じような原因から起こり、産業活動や経済活動によるCO2排出量とはほとんど関係がないのなら(あるいは、関係があってもごく薄いものなら)、以下のような凸凹グラフは自然の気まぐれで当然だという気がします。

__20012010_2

この150年くらいは地球が温暖化しているという観察事実(過去10年くらいは、どうもそうではないみたいですが)と、産業活動・経済活動によるCO2の排出量とを無理やり相関させるという不可解な風潮も、温暖化対策税といった形で、ともかく税収を増やしたい人たちにとっては便利な道具なのでしょう。

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2011年12月 9日 (金)

弁当箱には甘塩の紅鮭

北洋産の紅鮭が魚売り場の店頭に並んでいます。丸ものの好きな家庭もあると思いますが、それには相応の技量が必要なので、便利なのは切り身。一番便利なのは塩鮭。塩の加減で「甘塩」「中辛」「辛塩」「極辛塩」などがありますが、店頭で量が多いのは「甘塩」か「中辛」。お世話になった方への贈り物に、丸ものを切り身にさばいてもらいそれを塩鮭にして送るような場合は、あたりまえと言えばあたりまえですが、切り身の具合(厚切りとか薄切りなど)と塩加減は自由に選べます。

ところで、北洋とは北の海、北太平洋ということですが、北洋漁業という言葉に見られるようにオホーツク海とベーリング海とをさしています。

北海道の代表的な鮭は白鮭(シロサケ)で、秋に獲れるのを秋鮭、ないしは秋味、春から初夏にかけて獲れるのを「時知らず」(店頭表記は、時鮭、あるいは時不知)と呼んでいます。紅鮭はこれとは違う種類です。

家庭で食卓向けに焼く鮭としては僕は「時知らず」を選びますが、お弁当箱に入れる焼き塩鮭は、これはやはり、紅鮭です。塩加減は甘塩。

以前の話ですが、忙しくて、スケジュールの関係上、お昼ごはんを食べる時間を切り詰めるしかないような毎日が続くような場合には、「曲げわっぱ」に詰めた弁当を持参したものです。会社の業者委託の食堂などがあっても不味いし、外で食べると時間ばかり取られるので、仲間と仕事の雑談を交えた昼食というのも大切なのですが、そういう時はお弁当です。おかずが、焼き紅鮭、卵焼き、インゲンの胡麻和えなどだと、赤と黄色と緑がそろってけっこう楽しい。

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2011年12月 8日 (木)

雪の日向きの短いゴム長靴

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短いゴム長靴というのも、考えたら不思議な言葉です。靴には革という文字が含まれるので、靴とはもともとが動物の革で作られるものでしょうが、素材が革からゴムになって長靴なのでゴム長靴。それを短くしたので、「短い」「長靴」。

長靴だとぬかった雪道やぬかった泥道などでズボンの汚れなどが気にならないので便利ですが、スニーカーを履くような手軽さはないので、ちょっと近所までの用事で雪道を歩くには不便だし、車の運転もしづらい。だから、高さが20㎝か25㎝の短いゴム長靴の人気が出てきたのでしょう。雪道を頻繁に配達に出かける酒屋の親父さんがそういうのを履いており、とても便利そうです。

雪の中を朝早い時刻にゴミ出しに外に出たり、近所の郵便ポストに書類や手紙を投函するには、それが夜の雪道なら短いゴム長靴が具合がいい。わざわざ革のショートブーツを履くのは面倒です。もともとゴム長は歩きやすさを楽しむ種類のものではないので、少し大きめなら、少し歩きづらいかもしれないが、スポッと履けてスポッと脱げる。底がゴムで滑らないタイプのギザギザ仕様で、歩道が本格的なアイスバーン状態になっていなければ滑って転ぶこともない。

で、そういうのを先日購入しました。毎日使うわけではありませんが、なかなかに重宝しています。値段もお手頃です。

晩春から夏にかけては、土をいじる作業の時に使えそうです。

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2011年12月 7日 (水)

籼米・粳米・糯米

近所の知り合いから、快気祝いということで赤飯を頂戴しました。赤飯は嫌いではないので、おいしくいただきます。赤飯は「もち米」に小豆(あずき)やささげを少し混ぜて蒸籠(せいろ)などで蒸して作ったご飯。現在の我々におなじみのご飯は、「うるち米」を、蒸すのではなくて、炊いたものです。

稲を脱穀したのがお米で、日本では、お米には漢字で書くと「粳米(うるち米)」と「糯米(もち米)」の2種類があります。現在では日常に食べるお米が「うるち米」、ハレの日など非日常の時に赤飯やお餅として食べるお米が「もち米」です。米を蒸したのを「強飯」(こわいい)「おこわ」と呼んでいたので、もち米を蒸して作る赤飯を、その名残りで「おこわ」という場合もあります。

中国のお米のウェブサイトにときどき出かけます。米の生産者のホームページや米の取引サイトです。僕は中国語が全くできないのですが、一応、漢字(簡体字)が並んでいるので、ごく簡単な表現なら理解できる(ような気がします)。インターネットのおまけ辞書やおまけ翻訳ソフトも利用しますが、僕の目的には役に立たないことも多い。

中国語の「籼米・粳米・糯米」をインターネットの「おまけ中日翻訳ソフト」を通すと、「うるち米・うるち米・もち米」と和訳されます。正しい和訳ですが、僕が欲しい和訳は「インディカ種のうるち米・ジャポニカ種のうるち米・もち米」なので、ちと物足りない。

最低必要な単語は、米の種類などに関するものだと、「籼米・粳米・糯米」(日本語発音では「せん米・こう米・じゅ米」)と、「大米」(だい米)。

「大米」は「百度百科」で調べると、『大米:【汉语拼音】:dà mǐ 【词语解释】:1.稻谷脱壳后叫"大米"。2.指粳米。・・』となっているので、1.は「稲を脱穀したのを『大米』という」という意味のようだし、2.は、「粳米をさす」という意味のようです。つまり、中国語の「大米」は、日本語の「お米」とほぼ同じニュアンスの言葉らしい。

中国では、籼米(インディカ種のうるち米)が生産量も70~80%でいちばん多く、また南部や中部などで広く好まれているはずなのに「大米: 指粳米」というのはどうも腑に落ちない。同じように「籼米」を「百度百科」で調べてみると『・・・籼米是我中国出产最多的一种稻米,以广东、湖南、四川等省为主要产区。』とあるので、籼米は中国でいちばん生産量の多い米で、主要産地は広東、湖南、四川など、ということが理解できるが、どの程度の割合で一番多いかは書いてない。また、結局、なぜ「大米: 指粳米」であり、なぜ「大米: 指籼米」でないのかはわかりませんが、これ以上は気にしない。

あと必要なのは重量や長さの単位。キログラムは「公斤」、グラムは「克」、トンが「吨」。ミリメートルが「毫米」、センチメートルが「厘米」、メートルが「米」。

「籼米」(インディカ種うるち米)の説明に「米粒粒形呈细长或长圆形,长者长度在7毫米以上」とあると、なんとなく「米粒は細長く、長さは7ミリメートル以上」ということがわかる。あと、早生(わせ)と晩生はそのままで、たとえば「早籼米、晚籼米、早粳米、晚粳米」と分類(分类)されている。有機米は、「有机大米」。

これくらいの知識があれば、中国の米の種類と生産地、パッケージ重量と値段くらいはわかります。

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2011年12月 6日 (火)

現金不足の時は、普通は、定期性預金を解約

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一般家庭では、現金に困ったときには、定期性の預金があるならそれを必要分だけ解約するのは常套手段です。またそういう時に、現金の必要時期と定期性預金の一部の満期日が重なったら、普通は預け替えはしません。

ある国が以前から他の国の国債などを大量に保有している場合には、それは一般家計では定期性の預金です。その国の経済の具合が悪くなって現金が不足したような場合、つまり財政赤字になったような場合、それを解消するために増税をしたり赤字国債を発行するのではなく、まず、手元にあるその国債を売却して不足分を充当するというのは、まあ、当たり前の手段です。

その時に留意するのは、毎年の収入不足分をある程度補填する程度の量を、為替の動きに配慮しながら徐々に売却すること。お隣の人口が13億人の国は、売却理由は違うけれども、同じ対象に上手に対応しています。あせって急に大量に売り出すと、相手国通貨の急激な暴落をひきおこし、その結果、共倒れになる危険性が高いので、10年~20年くらいのスパンでじっくりとじわじわと取り組んだ方がよさそうです。相手方からは、決して売らないでくれという強いヨーボーやその変種(おそらく荒っぽいもの)もやってくると思われますが、ガチガチの交渉をするか、ボーとやり過ごしてしまうか。

さて、米国財務省が毎月発表している資料です。米国の国債 (Treasury Securities) をどの国(外国)がどれだけ保有しているかの推移を過去1年間の範囲でカバーしています。

Us_treasury_securities_jp_ca


日本の保有残高はあいかわらずじわじわと増えていますが、中国は、米国国債を少し減らし気味にする方向へと転換しつつあるようです。折れ線グラフの動きからは少なくとも保有上限をしっかりと決めて、急にやると自分が傷つくので、市場の様子を見ながら徐々に売却しているように見えます。なお、中国(香港を含む)と日本の保有高は、外国(米国以外の意)の総保有高の47.5%に相当します。

なお、日本の9月末現在の保有高である9570億ドルは、1ドル=76~78円の場合は、73~75兆円に相当します。たとえば、政府が、現在、前向きの追加消費税は、農産物・畜産物・水産物のようなものも対象としていますが、73~75兆円を7~8兆円ずつ10年間で処理すれば、国民消費を全般的に圧迫し停滞させるようなタイプの増税は当面は必要がありません。

たとえば、中国の2010年10月の保有残高は1兆3110億ドル、2011年9月の残高は1兆2570億ドルで、その差(減少額)は540億ドル。売ったり買ったりしてその減少分が540億ドルだと思いますが、それを76円~78円で邦貨換算すると、4兆1000億円から4兆2000億円。つまり、1年間で4兆円少々を売却したということになります。

消費税が5%で約10兆円の税収なので、消費税を1%上乗せすれば、税収は2兆円増えます。税を徴収するのが好きな方たちは、現在の5%の消費税を10%に増税して、10兆円の追加税収を期待しているのでしょう。実際は消費税を高くすれば、その分景気(消費経済)は冷え込むので、定期性預金を毎年7~8兆円取り崩せば消費税の上乗せは不要というおおまかな勘定です。

東日本大震災の復興財源として米国債を売却するという手があり、これを言いだされると相手方もなかなか反対は難しい。一番適切なタイミングは逸した気もするけれどまだ間に合うので、僕なら今後につながる最初の一歩と位置づけます。

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2011年12月 5日 (月)

金(きん)の値段、ビッグマックの値段、円の値段

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現在の円の値段は、1(米国)ドルに対して76~78円くらいです。

少し前の2011年10月の金(きん)の値段の平均値は、田中貴金属工業の発表数字をお借りすると、

・ロンドン金価格が1トロイオンスあたり1,666.55 米ドル
・日本(田中貴金属工業)の金小売価格が1グラムあたり4,156円
・為替レートは米ドルと円だと、1ドル=77.66円。

10年前の2001年10月は、

・ロンドン金価格が1トロイオンスあたり283.19 米ドル
・日本(田中貴金属工業)の金小売価格が1グラムあたり1153円
・為替レートは米ドルと円だと、1ドル=122.35円。

そして、20年前の1991年10月は、

・ロンドン金価格が1トロイオンスあたり358.76 米ドル
・日本(田中貴金属工業)の金小売価格が1グラムあたり1553円
・為替レートは米ドルと円だと、1米ドル=131.77円。

為替レートの上げ下げも加わって、10年くらい前までは、金(小売価格)は1グラムが1000円~1500円程度だったと記憶しています。

米ドル表示のロンドン金価格(1トロイオンス)は2011年10月の価格は、10年前の5.9倍、20年前の4.6倍。日本での金小売価格(1グラム)は、円高の影響があるのでロンドン金価格よりは上昇率(というか、上昇倍)は少し穏やかですが、10年前の3.6倍、20年前の2.7倍となっています。

最近は投資マネーと投機マネーが短期利益と安全を求めて大量に動くので、金の値段の適正価値というものがわからないように、人気のある通貨の適正価値というのもよくわかりません。

米ドルに対する円の為替レートが1991秋から2011年秋にかけて、131.11円 → 122.35円 → 77.66円。この数字から、円は20年前よりも1.7倍強くなったと言われても、日本の経済は20年前よりは相当に弱いのでピンとこない。逆に、日本の経済は、総体的にそして相対的に「1.7倍、弱くなった」と誰かに言われると、その数字の正確さは別にして、その傾向の指摘に異論をさしはさむ気にはなりません。

たとえば、スタンダードアンドプアーズという米国の格付けサービス会社が、各国の国債などの格付け情報を提供しており(以下の表を参照)、それによれば(2011年11月末現在)、日本の格付けは「AA-」で、中国、サウジアラビアやスペインと同じ。米国は先日「AAA」から1段階格下げされて「AA+」。ちなみに「AAA」という最高ランクの国は、英国、豪州、独逸、仏国、オーストリア、オランダ、シンガポールなどです。(スタンダードアンドプアーズというのは、リーマンショックの前に、証券化された金融派生商品に対して粉飾決算的な格付けを意図的に出し続けていた会社なので僕は基本的に信用していないが、それなりに影響力を持っているので、参考にしました。)

「AA-」のレベルの日本の国債などを世界のマネーが買うことはないと思うのですが、お金儲け(あるいは損失の回避)が哲学であるところの世界のマネーの価値基準と、スタンダードアンドプアーズの基準とは乖離しているのでしょう。もっともマネーが流れ込むにはそれを吸収するだけの発行量(流動性)が必要なので、GDPが小さな国の国債は対象にはなりにくい。

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ビッグマックという名前の人気ハンバーガーがあります。20年ほど前に少し食べたことはありますが、その手の食べ物は好みではないので、それ以来はお付き合いがありません。

購買力平価という考え方があり、難しげな言葉ですがPurchasing Power Parityの訳語。Parityとは、同等、等量、同格といった意味なので、同じレベルの購買力という意味。貿易障壁のない世界では、国が異なっても、同じ商品・製品の価格は同じと想定されますが、この想定が成りたつ時の二国間の為替相場を購買力平価と呼んでいます。

しかし、世界中のみんなが知っている同じ商品・製品というのもなかなか見つかりません。ラーメンやフィッシュ・アンド・チップスといっても、中近東やアフリカでのラーメン屋というのは想像しがたい。フィッシュ・アンド・チップスも白身魚の獲れる英語圏では人気があるかもしれないが、それ以外の地域では食べないでしょう。で、ビッグマックです。

ビッグマック指数 (Big Mac Index) という比較指標は、イギリスのエコノミストという雑誌が1986年から毎年発表している、マジメとも冗談ともいえる指標です(The Economistのホームページに掲載)。ビッグマックの味や品質などは世界各国でほぼ同じと考えられるので(日本と米国で、以前、実際に食べた経験からすれば、製造標準があるのでほぼ同じ)、世界各国で販売されているビッグマックの地元価格を比較すれば、各国の購買力比較の参考になるというものです。そこから、実勢為替レートとは異なる、ビッグマック価格にもとづく適正為替レート(これをビッグマック指数と呼んでいる)が見えてくるかもしれない。(なお、以下の価格は、「エコノミスト」所載の価格。)

Photo

現地でビッグマックを食べたことのある国は日本と米国だけなので、比較を日本と米国に限定しますが、米国でのビッグマック価格($)と日本での価格(\)をくらべてみると、材料費やら人件費やらが上がるので仕方ないなと、ぼんやりとした価格上昇を続けているのが米国、国産ハンバーガーショップやその他の和風ファーストフードとの競合もとても激しいので何とか値段を抑え続ける努力をしているのが日本というように見えます。米国では、2011年のビックマックは1991年の1.81倍(8割高)になっていますが、日本では0.84倍(16%安)です。

ちなみに、ビッグマックのパン部分に使う小麦の価格ですが、世界の小麦価格推移(農水省:2011年11月25日)を見ると、2011年価格は1991年と2011年価格の約2倍になっています。その条件は米国も、日本(小麦の大部分を輸入)も同じ。小麦は紺色。

_20111125


こういうような日米での同一商品価格差(おそらく、原価低減努力の差にもとづく販売価格の差)のある状況で、2011年の実勢為替レートは、1ドル=78.4円、ビッグマック指数に準拠すれば1ドル=78.7円、つまり現在の77円~78円はほぼ適性レートであるらしい、という議論になっても、まったく腑に落ちない。日本のビッグマックの原材料のうち、どれくらいが輸入品で円高によってどの程度材料費を圧縮できているのか知りませんが、かりに、材料費が定価の30%、輸入材料が総材料の3分の2(67%)とします。輸入材料は20年前よりは42%安く買えるので(78.4円 / 135円 = 58% なので、42%)、人件費や各種経費がそこでは20年前と同じだとすると、理屈の上では、20年前の380円のビッグマックは、2011年では輸入材料費の分だけ32円安くなって、380円-32円 = 348円。

かりに米国と同じように、ビッグマックの2011年価格が1991年価格の1.81倍なら、688円。しかし、実際は320円なので、688円の半分以下。320円は上述の348円とくらべても8%安い。

だから、「木を見て森を語る」風だと、「日本というのはいろいろと問題もあるがどうも粘り強い、安心な通貨はやはり円のようだ。投資対象を日本国債関連に入れ替えるか」といった動きが出てきて、円は高値で推移ということになっているのでしょう。

木の枝、それも世界中にものすごい数の店舗を持つ米国ハンバーガー企業の日本での商品価格という、一般的な日本企業にとっては標準的とはいえない種類の木の枝を見て、その延長線上で大きな森を語ることの危険性はありますが、現在の円の過熱状態の背景を虫の目から観察する手がかりにはなりそうです。

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2011年12月 3日 (土)

これでは、ほとんどヤクザですね。

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「高いお米、安いご飯」の趣旨からは逸脱しますが、このニュース記事(以下に引用します)を読むと、そこで主語になっている国は、ほとんどヤクザのようです。気に食わない相手をすぐに「悪の枢軸」(axis of evil) などと呼び、任侠道といったものもなさそうなので、ヤクザと呼ばれる人たちよりも、もっと性質(たち)が悪いかもしれません。

僕は、日本は米国主導になってしまったTPPなどの参加すべきでないと考えていますが、今の政権は、TPPでの米国との交渉に自信をお持ちのようなので、かりにそうなったら、この国との主体的で粘り強い交渉をお願いします。今の政権が持つ外国との交渉実績の詳細については、残念ながら、僕は寡聞にして存じあげませんが。

以下に引用する記事を、大阪弁もどきで短く意訳すると次のようになります。

「おい、あいつらはワシの敵や、今後、あいつらからは絶対に買(こ)うたらあかんぞ。ブツが足らなんだら、ワシかワシの舎弟から買うたらええ。あんさん、あんさんはウチの傘下や、よろしいな。」

<記事の引用開始>

YOMIURI ONLINE

イラン原油輸入削減、米が日本などに求める意向

【ワシントン=黒瀬悦成】コーエン米財務次官(テロ・金融犯罪担当)は1日、上院外交委員会の公聴会で証言し、核開発を続けるイランに対する経済制裁の一環として、日本や欧州などの「緊密な同盟国」にイラン産原油の輸入削減を求める意向を示した。

 日本は、原油の約1割をイランから輸入しており、日本のエネルギー政策に影響が及ぶ可能性もある。

 コーエン次官は、日本以外にイタリアやオランダ、中国、韓国、インドの国名を挙げ、原油輸入を減らすよう求めていくと表明した。米政府が議会の場で同盟国に対して制裁措置への同調を求めるのは異例で、今後は日本などへの働きかけが強まるとみられる。

 また、原油の購入代金を決済するイラン中央銀行も今後制裁対象とする可能性を示唆し、同盟・友邦国には中銀の孤立化に向け取引の縮小や資産凍結を呼びかけていく考えを示した。米上院は1日、イラン中銀と取引のある金融機関が米国内で金融活動を行うことを禁じる法案を全会一致で可決した。

(2011年12月2日18時46分 読売新聞)

<記事の引用終了>

スパイ小説はイギリス人作家の書いたものが好きですが、そこに登場する米国の諜報機関員というのは、図式化されて揶揄(やゆ)されていることが多いようです。すぐに鉄砲をバンバンと撃ちまくり、ズータイがでかくて、深い智慧とは縁がない。口の悪い作家は、ゴリラという表現も使います。上の記事を読むと、さほど誇張しているわけではない。

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2011年12月 2日 (金)

旅行中は野菜不足

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仕事か私用かは別にして、片づける用件のある場合の泊りがけの旅行は1泊ならまだしも2泊以上になると、まず間違いなく野菜不足になります。そういう場合には、宿泊先が精進料理の得意な旅館などということはまずないので、栄養士といわれる職業の方が野菜不足と判断するかどうかは別にして、野菜料理や野菜をいっぱい使った料理の好きな僕としては、旅行の終わり辺りには野菜に飢えた状態になっています。

帰りの便が夜の飛行機で帰宅時間が相当に遅いような場合は、飛行機に乗る前に空港で夕食を済ませますが、野菜の飢餓状態を満たしてくれるような食べ物屋は、飛行場にはほとんどありません。唯一の例外が、中華料理屋。ラーメン屋ではありません。中華料理なので油を避けている人には向いていませんが、ともかく熱の通った野菜をそれなりに食べようとすると、そういう場所しか選択肢はなさそうです

そこで注文するのは、軽く生ビールは当然としても、五目焼きそばと青菜野菜の炒めもの。五目焼きそばには、たいていは野菜がそれなりに入っているし、しかしそれだけでは野菜の飢餓状態は解消されないので、青菜野菜の炒めものを同時に注文します。それが、たとえば青梗菜(ちんげんさい)の淡い塩味炒めなら、青梗菜のわりにはずいぶんと値段が高いなと思ったりしながら、おいしくいただきます。全体の量が多すぎる場合は、食べる麺の量で調整しますが、たいていは食べてしまう。

旅行中に野菜を、いつもと同じ量だけ食べる方法が以前から見あたりません。旅行先が国内でも国外でもその事情は同じ。ただし、台所のある宿泊施設などに続けて泊まる場合は別。

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2011年12月 1日 (木)

おかずを従えるご飯、おかずと張り合うご飯、おかずの引き立て役のご飯

お米の味を評価するのに、「おいしい」という表現はわかりやすいのですが、それだとそこから先に進まないので「良食味米」などという「おいしい」を難しい言葉で置き換えただけの用語を使ったりもします。しかし、それだけだと物足りないので、お米の専門家は、お米の味や姿を「甘み、粘り、香り、色、つや」といった角度からも分析・評価します。

しかし、そういう評価のしかたをマネしてもどうも借り物で、つまり品評会での用語のような非日常の気配があって、毎日の食卓で食べる(お米の)ご飯の味をざっくりと表す日常表現というか日常評価基準というのとは違う。

「みずほの輝き」という新潟の新しい品種が少しだけ手に入ったのでさっそくいただきました。精米後2週間くらいの白米です。新潟の「コシヒカリ」とくらべると、それなりにおいしくて、しかも廉価なおコメ、という位置づけのお米です。北海道米だと、「ゆめぴりか」に対する「ほしのゆめ」「ななつぼし」のようなものだと思われます。

「みずほの輝き」は、最初にそれだけを口にすると、それなりにおいしくいただけます。しかし、よく出汁の効いたあっさり味の和風の煮物などを食べた後で、ふたたびご飯を口にしても、最初の感激がない。平板な感じで、もはやうまいとは思わない。酒、肴、酒といった循環の楽しみは難しい。ご飯を食べ続けられるのはおなかがすいているからで出来のいいおかずと張り合うような味わいではありません。これを「おかずの引き立て役のご飯」とします。

ほかほかに炊けたのを食べ続けても飽きない、箸休めにごく浅い味の漬物を食べ、またお茶碗を手にしてもコメの味に引っ張られて箸は休むことがない、浅い漬物以外のおかずも用意されているのだが、そういうおかずには箸が伸びない。そういうご飯もあります。それを「おかずを従えるご飯」と名づけることにします。ひたすらそれだけを食べ続けていたら幸せで、途中でハムやスープなどに手を出す気にならないようなおいしさを持ったフランスパン(たとえば、バゲット)がありますが、それとよく似ています。

酒と軽い肴で気分良くなり途中の八寸を楽しむといったタイプの食事ではなく、日常の晩ごはんという光景の中で、「ご飯とおかず」の関係という軸でお米の味を区分してみると、まず「おかずを従えて、おかずを引き立て役にしてしまうようなタイプのご飯」がある。その次に「おかずと張り合うというか、おかずといい勝負のご飯」というがあり、そして「おかずのための引き立て役であることが似合うタイプのご飯」がある。

切り口をわかりやすく箇条書きにしてみると以下のようになります。

・おかずを従えるご飯
・おかずと張り合うご飯
・おかずの引き立て役のご飯

家庭の食卓で重宝なのは、おかずに必要な手間や費用のことも考えると、「おかずと張り合うご飯」と「おかずの引き立て役のご飯」の中間だけれども「おかずと張り合うご飯」により近いものでしょう。しかし、理想的なのは、おかずの質や味付けが上等なので、「おかずを従えるご飯」がいつのまにか「おかずと張り合うご飯」に接近したような状況でいただく朝ごはんや晩ごはんだと思います。

「おかずを従えるご飯」には複数のお米(品種、ないしは品種と生産地の組み合わせ)があると思いますが、該当するものを挙げろと言われたら、とてもニッチなお米ですが、岐阜県・下呂(げろ)の「龍の瞳」。姿かたちは少し大柄ですが美しく、最初に噛んだ時に自然な甘みと香りが伝わってきます。出汁(だし)に相当に気を遣った味噌汁の後でも、その味噌汁の余韻を壊さずに、しっかりと自分の味を主張します。

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有機野菜・低農薬野菜宅配のらでぃっしゅぼーや。自然の恵みをうけて育った野菜や果物をお届け。 素材本来の味を食卓に。まずは安心食材を試してみませんか?

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