« 蕎麦(そば)と北海道と長野県 | トップページ | 外で買う、自宅で買う »

2011年12月16日 (金)

自然食品店と、夕食弁当の宅配屋さん

人気ブログランキングへ

自然食品や自然食材のお店が各地にあります。ごくまれな例外を除いて、お店の雰囲気はよく似ているので、どこか最初のころに自然食品店を始めたお店がモデル店舗のような役割を演じていて新規開店組がそこの雰囲気を取り入れているのか、それともオーナーや経営者の指向性が似ているので、店構えや店内の様子も同じような雰囲気になるのか。この雰囲気は札幌でも東京でも変わりません。

ナチュラルがいちばんということで、あるいは、有機栽培や低農薬栽培の野菜などをできるだけ安い適正価格で消費者に提供するには余分な経費を切り詰めたいということで、お店の外装や内装にお金をかけない、陳列棚や陳列台にお金をかけない、野菜用の段ボールなどをそのまま利用して陳列箱とする、というのはよくわかります。その結果、通路に段ボールがはみ出して歩きにくい、棚には野菜が手前側と向こう側とに置かれていて向こう側のはとりにくい、無添加の加工食品は個々の販売数量が少ないので他のものと入りまじり見つけにくいといった不都合はありますが、そういう食材や食品を買い求める元気なお客にとってはとりたてて不便ではない。

夕食弁当の宅配サービス業者が最近は増えてきて、郵便ポストにも案内チラシが入ってきます。サービス提供業者には、専門業者によるものと、レストランや飲食店などが兼業ないし新規事業としてこのサービスを始めたところの2種類があり、ご飯も一緒のいわゆるお弁当タイプとおかずだけの2種類があります。

宅配夕食弁当のターゲット顧客は、当然のことながら、遅めの午後から夕方にかけて自宅にいることが普通の生活パターンであるような人たちでしょう。簡単に想像できるのは、独り暮らし、ないしは夫婦で2人暮らしの60歳台から70歳台の人たち。急に奥さんが2週間ほど入院して、2週間だけ独身になった料理と片付けのできない熟年以上の男性。それから、失礼ながら、中年の手抜き主婦。

晩ごはんの食材を買いにわざわざ外出するのも、日替わりの晩ごはんメニューを毎日考えるのも面倒くさい。夏ならいざ知らず、雪とアイスバーンの冬の札幌は歩きにくい。朝ごはんとお昼ごはんは別にしても、夕食は、おいしくて栄養バランスのとれたものが宅配されるなら、その方がよい。

ある夕食弁当の宅配屋さんのチラシを見ながらこの部分を書いているのですが、月曜から土曜のメニュー例が、順番に「豚ロースのカツレツ」「白身魚のフライ」「牛肉のピリ辛炒め」「秋鮭の柚子風味の焼き物」「若鶏の揚げ焼き」「煮込みハンバーグ」。毎日の素材と味つけに変化があり、肉と魚が交互に楽しめる。比較的手間のかかる野菜のおかずも一緒です。

そのチラシの一部に、顧客の声が箇条書き風にまとめられており、男女別は不明だがその年齢構成は、60歳台が46%、50歳台と70歳台がそれぞれ23%、40代が8%。宅配屋さんが希望する年齢構成に沿った声を集めたのか、そういう操作をしなくてもだいたいそういう顧客年齢構成になるのか、正確にはどちらかわかりませんが、納得できる年齢分布です。

自然食品店では、いくぶん通路が歩きにくい、棚などから品物がいくぶん手に取りにくい、だから、料理が好きで安心な食べ物志向の元気な消費者が主なお客。

かつては料理も好きだったかもしれないが最近は食材の買い出しに出かけるのが億劫になってしまった年配者は、栄養バランスのよさそうな夕食弁当の宅配サービスの主なお客。

お客の棲(す)み分けはきれいにできています。

人口は減少傾向かもしれませんが、独り暮らしが増えたので世帯数は増加傾向。一方は小規模に安定したニッチ市場、もう一方は今後の拡大市場。余計なお世話かもしれませんが、コンビニの中での歩きやすさや商品の取り出しやすさを、自然食品店もいくぶんかは採用してもいいのかもしれません。(「午後4時のコンビニ、あるいは、おばあさんはコンビニへ」)

人気ブログランキングへ

|

« 蕎麦(そば)と北海道と長野県 | トップページ | 外で買う、自宅で買う »

経営とマーケティング」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/43376609

この記事へのトラックバック一覧です: 自然食品店と、夕食弁当の宅配屋さん:

« 蕎麦(そば)と北海道と長野県 | トップページ | 外で買う、自宅で買う »