3分搗き(つき)のパン、あるいはミクロな米パン需要
主原料に白米(我々が普段炊いて食べているお米)を使ったパンが米パン、主原料が玄米のパンを玄米パンと呼ばれていますが、なら3分搗き(つき)のお米で作ったパンを3分搗きパンと呼んでもおかしくない。昨日の記事(「米粉用のお米は安く、パン用の米粉は高いという不思議」)の補足です。
ご飯用の米粒を使ってパンを焼くホームベーカリーで、パンらしいふくらみを持たそうとすると、(白)米パンといっても、小麦グルテンが必要なので、白米に対してその22~23%くらいは小麦グルテンを混ぜます。玄米パンの場合も、玄米だけでは無理なので、主原料は玄米と白米の組み合わせで、そこに小麦グルテンを投入します。
我が家のご飯は3分搗き(玄米をわずかに精米したもの、自宅で精米、余った糠は糠漬けに使う)なので、これをそのまま使ってパンが焼けると基本材料がご飯とパンで同じなので便利なのですが、米粒パン用ホームベーカリーの玄米パンコースを選べば、簡単に3分搗きパンが焼きあがります。仕上がり時間は白米パンよりも長い。最初の工程により多くの時間が必要なので、これは仕方ない。
風味や食味は、「(自家製)米粒パン」は「(自家製)米粉パン」に及びませんが、最近は女の子の日常語にもなったらしい用語のひとつを借用すれば、コストパフォーマンスは「米粒パン」の方が優れている。
僕は焼きあがったパンをパン庖丁で切る係で、自家製小麦粉パンを切る時には焼きあがった皮がバリバリと飛び散ってそのあたりが香ばしい匂いの皮だらけになってしまいますが、米パンの場合には皮はそれなりにパリッとしているとはいえ全体がほのかにもっちり、しっとりしているので、それがほとんどない。これは米と小麦粉の特性の違いで、バリバリの飛散が好きな方には、しっとりは切る感激がない。しかし、後片づけは、しっとりが断然に簡単。市販の小麦粉パンには、小麦粉でありながらしっとりやわらか(ないしはフニャフニャ)というのもありますが、それは我が家の興味の対象外です。
お米消費者の一員である我が家についてミクロな事例研究風にいえば、お米のご飯が好きな家庭ではあるのですが、パンもうどんも蕎麦も食べる。そして、パンということになると、米パンだけというのはどうも単調なので、米パンと小麦粉パン(ただし、小麦は北海道産)を交互に焼くことになると思います。米パン(米粉パン、米粒パン)に対して結構な消費意欲を持つ家庭でもこのあたりの需要量が最大限かもしれません。
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