濃厚な味のトマト
糖度の高いフルーツトマトはおいしいとは思うけれども、糖度が高いだけだと値段の割にはインパクトに欠ける。しかし、野菜の嫌いな子供をトマト好きにするには向いています。
高知県のトマトはほとんどが「冬春トマト」ですが、収穫量は非常に少なく、全国の「冬春トマト」の収穫量の1.3%くらい。高知市東部の、湾からは奥まってはいるものの塩分の多い地域で、ニッチな「冬春トマト」(消費者向けの一般分類だとフルーツトマト)が栽培されています。徳谷(とくたに)という地区で栽培されているので「徳谷トマト」と呼ばれており、生産はごく小規模。
週末に配偶者の荷物持ちで出かけた野菜売り場でその「徳谷トマト」を見かけたので迷わず4個入りパックを購入しました。このトマトのもっともおいしい時期は2月中旬から4月下旬だとだと聞いているので、旬のいちばんの味を楽しめます。
酸っぱさと塩味のある甘さの両方が均衡をとりながら濃厚に凝縮されており、濃厚でありながらくどくない。
こういう知恵と手間暇がかかった栽培プロセスから出てくる自然の濃厚と微妙は、「濃厚な味の加工食品」が好きな消費者も、たまには味わってみた方がいいかもしれません。「濃厚」という共通キーワードを手がかりに、濃厚の質の違いを実感できると思います。
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