「冬春トマト」と「夏秋トマト」

トマトの原産地は南米の山岳地帯なので、トマトは直射日光のような強い光と比較的冷涼な気候が好きです。そういう組み合わせを好むDNAが組み込まれている。北海道という地域は、だから、夏から秋にかけてのトマト生産に向いています。
日本ではトマトは生産時期に応じてわかりやすく「夏秋トマト」と「冬春トマト」と2つに区分されていますが、それぞれの収穫量をくらべると、「夏秋トマト」のトマト年間収穫量に占める割合は48%、「冬春トマト」は52%で、「冬春トマト」の方が少し多い。トマトは夏、というイメージをお持ちの方には意外な事実かもしれません(2009年収穫量、農水省統計)。
「夏秋トマト」の主な生産地のひとつは北海道、「冬春トマト」は熊本と愛知。それぞれの地域の生産時期と「強い光と比較的冷涼な気候の組み合わせ」がだいたい重なっています。
野菜は旬がおいしいとはよく言われることですが、最近はそれを裏付けるデータもある程度は整備されてきたようです。たとえば、ホウレンソウやキャベツは冬が旬の野菜ですが、栽培時期は冬だけではありません。消費者需要が強いのか、それ以外の季節でも生産され、そして野菜売り場に並びます。しかし、野菜のおいしさを、抗酸化力や糖度、ビタミンCの含有量などで代替させると、旬の時期の野菜は、旬を外れた同じ野菜の数倍ほどおいしいということもわかってきました(デザイナーフーズ株式会社の分析データを参照)。
南北に長い日本では、トマトにとっては幸せなことに(対象がトマトに限定されるわけではありませんが)、旬が半年ごとに循環しています。
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コメント
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投稿: まりこ | 2012年2月16日 (木) 14時51分