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2012年3月28日 (水)

食と3種類の知とヘルシーエイジング(2)(2-1)

(2) 遺伝子の振る舞いと「姥(うば)捨て山」
(2-1)生の存在感と死の存在感
 (2-2)トレードオフとしての遺伝子の振る舞い

齢をとると、生老病死の意味合いも変わってきます。生の勢いが衰えてくることを体の動きで自覚することができるし、年齢の浸透を髪や髭(ひげ)の色の変化や皮膚のなめらかさの度合いでも確認できる。根気の継続可能時間の長さで齢というものの侵入具合を測ることもできる。普段使わない筋肉を使うと痛みが翌日ではなく翌々日に出てくる。新しいものを記憶する力は残念なことに低下している。しかし、それらは当然の光景なので、たいして腹立たしいことではない。

私にとって「齢をとる」ということが上向きの意味を持つのは、自分の中でそれまで連続してきた「生の存在感 > 死の存在感」という不等式と、「死の存在感 > 生の存在感」という左右の項目の入れ替わった不等式の両方の不等式を、同時に自覚するきっかけになるからです。

その時期は、その人の生きる時代やその人の置かれた地理的環境・社会的環境・生活環境によって異なりますが、現在の日本の平均寿命(男性の2009年と2010年の平均値が79.6歳)を考えれば、この自覚の時期を六十歳と考えることはいちおう妥当だと思います。二十歳前には、大きくふくらんだ観念の中で「死の存在感 > 生の存在感」となる甘美な季節がありますが、六十歳以降で感じる「死の存在感 > 生の存在感」はそういう陶酔的な興奮とは違って、自覚的です。しかし、自覚的だからといって、「死の存在感 = 生の存在感」、「死の意味 = 生の意味」という納得、二つは結局は同じものの別々の顕われであるという納得にまでは至らない。たいていは、そのずいぶんと手前でウロウロしています。

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