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2012年3月 6日 (火)

白いふりかけ、あるいは、うまみ調味料

「ふりかけ」というご飯に振りかけて食べるための食品があります。広辞苑やWikipediaの説明を参照すると、「飯の上に振りかけて食べる食品。魚粉・海苔(のり)・塩などをまぜ合せたもの。」(広辞苑)、「ふりかけとは、主に炊いた米飯にふりかけて使う、粉末状、粒子状、あるいはそぼろ状の調味料的副食物のこと。食事に際して調理するのではなく、作り置きの常備菜的なものを指すことが多く、商品化された市販品の種類も豊富である。」(Wikipedia)となっています。

だから、一般のふりかけはどの素材の色がより強く出るかによって全体が緑になったり、茶色や赤みが勝ったりしますが、要は微妙にカラフルです。

世の中には、それとは違って白いふりかけがあります。これはうまみ調味料(以前の名称は、こちらが正確だが、化学調味料)とも呼ばれおり、かつて日本の食卓を風靡(ふうび)したことがあります。家庭の食卓からはすでに消えてしまったと思っていたのですが、ご夫婦が熟年以上の一部の家庭ではまだ健在のようです。そういう家庭の食卓にお邪魔することもあり、そこに醤油さしと白いふりかけの入った容器が置かれているのを見ると何十年かをタイムスリップした気分になります。

どう利用するかというと、ここは札幌なので、僕が拝見したのは、白菜の漬物などに振りかけて食べるというもの。白菜に限らず、漬物に振りかける方が多いようです。観察事例が少ないので、それが一般的な使われ方かどうかはわかりませんが、愛好者がまだそれなりにいらっしゃることはわかりました。

しかし、家庭用でなく業務用となると、この白いふりかけはあいかわらず活躍の様子です。手元に細かい統計数字などはないのですが、街の中華料理店(含む、ラーメン店)の一部ではうまみ調味料(化学調味料)は当然の必需品とされているようで、それが作り出す濃厚な、癖になる味を売りにしているチェーン店が繁盛しています。

普段の我々にもう少しおなじみなのは「アミノ酸等」。コンビニ弁当や加工食品、パッケージングされたお惣菜を買った時に袋や包みの「原材料名」欄に「アミノ酸等」という表示があれば、それは、うまみ調味料(化学調味料)のことです。

アジアの人たちは、このうまみ調味料(化学調味料)が現在の日本人以上に好きな様子で、これにはうまみ調味料メーカーのマーケティングも大いに「貢献」していると思いますが、世界全体のうまみ調味料(化学調味料、すなわちMSG:グルタミン酸ナトリウム)の消費量のうち、2003年では、

・日本や中国を含むアジア・オセアニアの消費量は、83%
・中国の消費量はアジア・オセアニア消費量の45%(あるいは、世界消費量の38%)。

日本でも、各種の食品や食材(惣菜や野菜、そしてお米など)の小口パック販売が盛んになってきましたが、アジアの発展途上国でのうまみ調味料(化学調味料)の小口パック・マーケティングはもっと徹底していて、ワンコイン販売が主流のようです。ワンコインといっても、使い切りサイズ、気軽に買える価格帯なので、ワンコインとは日本円に換算すると5円玉ないし1円玉。500円硬貨ではありません。

しかし、昼時の日本のOLにたとえてみれば、500円硬貨を1枚持ってコンビニにお弁当とお茶を買いに行ったそのついでに、あまった50円で甘いお菓子を買うという感覚に近いのかもしれません。

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