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2012年4月26日 (木)

寒かった冬、寒かった4月(その1)

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一昨日あたりまでは、冬がまだそのあたりで遊んでいて冬が終わったという感じがしなかったのですが、昨日やっと春と引き継ぎの手続きを始めたようです。札幌のこの冬は寒かったし、4月も寒さが消えなかった。去年の夏も、札幌では寒い日が多かった。1850年あたりから継続してきた地球の温度上昇もここで足踏み状態の様子ですが、息切れせずに足踏み状態だけでも続けてほしいと思います。寒いのは、困る。

津波による被害状況を記述した日本の古い文書から日本で過去に発生した大地震や大津波の大きさがわかるように、たとえば、イギリスの古い文書には、中世のイギリスでワインが作られたという記述や、17世紀から18世紀にかけてテムズ川が凍ったという記述、テムズ川で人々がスケートを楽しむ光景を描いた絵が残っており、そうしたものから、測候所で測定された気温データがなくても、中世温暖期や小氷河期の存在を確認することができます。

旧北海道知事公館の建っている大きな敷地の一角に散歩に向いた公園があり、その中に縄文時代の竪穴式住居跡が保存されています(跡といっても、そこにあるのは確かにここに住居があったに違いないと思われる加工された地面の小さな拡がりが複数個)。現在の札幌の気温感覚からすると、夏はまだいいとしても、よくこんな寒いところに住もうと思ったな、竪穴式住居でよく秋冬の寒さに耐えられたなという素朴な驚きがわいてきます。だから、当時は現在ほど寒くはなかったか、あるいは、やわな現代人と違って縄文時代の人たちはとても寒さに強かったか。

1890年から現在までの世界の気温データ推移(気象庁HP)や、最近の世界のCO2排出量(主要国の産業活動・経済活動によるもの:OECD発表データ)がどのように推移してきたかなどを見ると自分で納得できることは、以下の3つです。

・1850年くらいからは、地球の気温は上昇傾向にある、あるいは、あった。

・ただし、最近の10年くらいは世界の気温は「横ばい状態」である。

・「われわれの産業活動・経済活動によって排出される炭酸ガス」と「地球の気温」との間に、相関関係はなさそうである。中国やインドやその他の途上国でCO2排出量が急増してきたこの10年間を見ると、両者に相関関係があるとするのは無理がある。つまり、「現在進行している地球温暖化の大部分 (most) が、われわれの産業活動・経済活動によって排出される炭酸ガスの温室効果による」とするIPCCの見解(第三次報告書・政策決定者向き要約)は信頼できない。IPCCの見解通りなら、地球の気温は21世紀になって毎年着実に上昇していないとおかしいが、実際はそうではない。

◇グラフ1: 気象庁のホームページに掲載されている、1890年から2010年までの世界の気温推移(平均値からの気温偏差の推移)

18902010_19802010

◇グラフ2: 上のグラフから、過去30年分を抽出し拡大(トレンド線という「意思」を除く)

__19802010

◇グラフ3: 主要国(中国やインドなどのBRICSを含む)CO2排出量の年間増加率。OECDデータ。CO2排出量は増え続けている。

Co2

◇グラフ4: グラフ2から、「『今年の偏差』マイナス『去年の偏差』」を年ごとに、過去10年分、計算。値がプラスなら、今年は前年(去年)よりも暖かい、マイナスなら今年は前年(去年)よりも寒い。グラフ3と相関がない。

__20012010_3


◇参考までに「ホッケースティック・カーブ」(IPCC第三次報告書・政策決定者向き要約で有名になったグラフ)を引用しておきます。専門家の上品な指摘では、このグラフには「統計的な誤り」(主成分分析のセンターリングのやり方に不思議な、ないしは意図的な偏り)があるとのこと。

Ipcc3

(その2)に続く。

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