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2012年5月31日 (木)

ある食材・食品流通組織の「独自基準と考え方」

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念のためにその報道映像を確認しました。以下(『・・・』部分)は大飯原発再稼働に反対するハンガーストライキの最中にインタビューに応じた瀬戸内寂聴さんの発言の一部です。(画面には発言の書き起こしが表示されているので、それを拝借。なお、アンダーラインは「高いお米、安いご飯」。)

『戦争中の方がね、まだ、ましでしたよね。
恐ろしい国ですよ
滅びつつありますよ
これから生きていくね、若い人とかね、
子どもたち、生まれてくる子はどうするんですか?と、
どうやってそれをね、平気で恐ろしい国に渡せるんですか?

だから、それはとてもね、今悪い状態ですね。

それをどうして政治家が感じないのかがね、本当に鈍いと思いますね。
だって今の政府が再稼働をしようとしているんでしょ?

彼女の感性の在(あ)りようというか、危惧の方向はよくわかる。人には感性と共感力がある。そして、当時の戦争に関する「知識」があれば(体験のある人は少ない)、瀬戸内寂聴さんの発言の背後に広がる心理の渦巻きの中身を感じることができます。

しかし、戦争中よりもましな部分もおそらくいくぶんかはあって、そのひとつは、「大本営発表」を馬耳東風と聞き流すことのできる個人や企業や団体が少なからず存在し、「大本営発表」の内容があやしげなものだと感じられる場合には、2011年3月11日以降の「学習効果」を発揮して自分の考えに沿って実際に活動しているということだと思われます。

たいていのマスコミ媒体は「大本営発表」の増幅と伝達に忙しいのだけれど(関連記事は「地図帳を回転させると、普段と違う光景」)、なかには独自の調査を実施し「大本営」に批判的な論点を展開しているところもあります

新聞の折り込みチラシに、地元の食材食品流通組織のものが混じっていました。(この組織を宣伝することが目的ではないのでここでは組織名は出さない。)こういうところにお金はかけられないので(と、僕は推測)、チラシは白黒のコピーです。チラシのタイトルは、その組織の「独自基準、3つの考え方」。この組織だけでなく、農産物を消費者に直接販売している農家や、食材・食品の宅配企業や流通業者のなかには同様の動き方をしているところもあります。

「3つの考え方」とは、

① 全品目検査と情報公開 (・・・積み上げてきた検査の実績をもとに、実現可能な基準であると判断して設定・・・)

② 食べる量と外部被ばくを考えた独自基準 (国の新基準は食品からの内部被ばくだけを想定して設定されています。しかし、・・・外部被ばくがあることを考慮し、国の基準より低くすべきと考えました。・・・国が年間1ミリシーベルト未満とする被ばく量の限度を内部と外部被ばくで半分ずつ割り当てる考え方で・・・・主食の米をはじめ、牛乳や鶏卵、肉類など、とくに食べる回数や量が多い食品は基準を低くするべきと考えて、数値を設定しました。)

③ 供給判断と、生産者と共同して保障の仕組みを (・・・今後、独自基準を超えた消費材は供給を停止します。・・・どうしたら放射能を低減できるか(生産者と)協議をすすめます。さらに供給を停止した生産者に補償するため、・・・新たな補償のしくみを検討します。)

基準に関する細部で疑問の箇所はあるのですが(たとえば、キノコ類の取り扱い)、考え方は理にかなっている。その理にかなった考え方は、「大本営発表」(たとえば、「たいていの消費者は賢いので、混乱は起こらないと思います。」という記事で言及した農林水産省通達)よりもはるかに説得力があります。

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