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2012年7月18日 (水)

ズッキーニの人気が高まっているらしい

ズッキーニが10年前の2倍ほど売れているそうです。当節の人気野菜のキーワードは「あまくておいしい」「調理が簡単で食べやすい」ですが(「野菜と消費者の好みの変化と生産者」)、調理がしやすくて応用範囲が広いところが今の消費傾向に合っているのかもしれません。

近ごろの我が家では、ズッキーニは夏のカレーにしか使っていません。我が家のカレーの「デフォ」(省略時解釈)は野菜カレー。スープストックは鶏を材料にしますが、ビーフカレーやチキンカレーは食べない。夏には期間限定で、その野菜カレーに近所の農家で栽培されたズッキーニが加わります。さっと洗ってパッパッと切れば、ズッキーニに関する限り、具材処理としてはそれでおしまいなので、確かにお手軽です。

1990年代の半ばにカリフォルニアに赴任していた時は、ときどき、ズッキーニとアスパラの素揚げ(オリーブオイルを使った簡易天ぷら)を楽しんでいました。衣をつけないので野菜がオリーブオイルを吸収しすぎるという欠点はあるのですが、熱々の揚げたてを天ぷらのように塩をつけて食べると結構な具合です。ズッキーニの色も、緑と黄色、白にオレンジ、それから僕には記憶がないのだけれど、配偶者によれば紫色のズッキーニもあり、紫色のアスパラがあるのだから同じ色のズッキーニがあってもおかしくはない。それも楽しみのひとつだったと思います。

ズッキーニを使ったアマチュア料理を調べてみると、洋風でよくあるのが「フリッタータ」(イタリアのオムレツ)、それから、「ベーコンとズッキーニのオリーブオイル炒め」や「揚げズッキーニのサラダ」、「ズッキーニと豚ひき肉の韓国風おかず」など多彩。いずれにせよオリーブオイルやサラダ油が絡みます。

モノの本によれば、ズッキーニはペポカボチャの一種で、ソウメンカボチャとも呼ばれる金糸瓜(きんしうり)の仲間です。原産は北アメリカ南部からメキシコの西洋野菜。蔓(つる)はあまり伸びず、叢(そう)生。葉を大きく伸ばすので、株間は1メートル。つまり、苗はしっかりと距離をとって植えつける必要があるということです。

ズッキーニは生産者にも都合がよい野菜です。広い土地が必要ですが、この10年間、価格が高めで安定しているので、ズッキーニの農業所得率(一般用語だと、製品別営業利益率)は29%。白菜やレタスの農業所得率が12%から13%なので、その率の高さが目立ちます(長野県の2009年度の農業経営指標)。

2008年のズッキーニの国内出荷量は、3,301トン。「揚げナス」は野菜カレーによく使われますが、ナスの2008年(平成20年)の国内出荷量は27万3,300トン、それからピーマンの国内出荷量も同年で12万9,200トンなので、ズッキーニの人気が出てきたといってもその生産量・消費量はわずかです(農水省「野菜生産出荷統計」)。

ズッキーニの出荷量が一番多いのが宮崎県で全出荷量の41%、2番が長野県で24%、3番が千葉県で10%、そして北海道は2%。ただし、宮崎のズッキーニは87%がハウス栽培、長野はすべてが露地栽培、北海道は70%が露地栽培。我が家の夏カレーの具材になるのは近所の露地栽培のズッキーニです。

ズッキーニはそれ自体にはとくに味の主張がない、どちらかというと食感を楽しむような、他の食材とのコラボレーション用野菜ですが、先日の「あなたの食べ物はどんな色?」という記事で紹介した「野菜の7色分類」だと、ズッキーニは、視力や目の健康に役立つカロテノイドを含む「黄/緑」グループに属しています。

そうめんカボチャとも呼ばれている金糸瓜に関する記事は「金糸瓜(きんしうり)のパイ」。

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