« ホップは強い | トップページ | 北海道の石炭と日本の石炭消費、それから電力のこと »

2012年7月11日 (水)

あなたの食べ物はどんな色?

人気ブログランキングへ

「あなたの食べ物はどんな色?」というタイトルの本があります。初版は2001年。野菜と果物と魚と生成していない穀物を中心に、7色の野菜・果物をふんだんに使った食事を楽しみましょう、という内容の本です。

トウモロコシやひまわりや大豆から植物油が工業的に安く大量生産できるようになり、その結果、それ以前と比べると、私たちの植物油の摂取量が飛躍的に多くなりました。植物油はマーガリンやマヨネーズ、各種の市販ドレッシングに大量に使われていて、食事の近代化ないしは洋風化というのは、すごくおおまかにまとめると、肉類を大量に食べ始めるということと植物油の大量摂取ということです。肉と、植物油と、精製された小麦粉のパン(あるいは、白米のご飯)の食事。

(【註】すべての植物油が安く出回っているわけではなくて、機械的に圧搾したゴマ油やシソ油は生産量も少なく高価です。大量に使用され大量に消費されているのはたいていはω(オメガ)6系の植物油。ω(オメガ)3系の植物油は比較的高価なこともあり、生産も消費も少ない。)

たとえば、2005年の各国の一人あたりの「肉類」の年間消費量は、日本と韓国と中国に関しては、「コメ」の一人あたりの年間消費量も併記しますが、次の通りです。(総務省統計局「一人あたりの供給食料」)

日本:  47.7㎏ (コメ:56.4㎏)
韓国:  52.1㎏ (コメ:74.5㎏)
中国:  57.1㎏ (コメ:77.3㎏)(ここでは、香港、マカオ、台湾を含む)
米国:  127.8㎏
独逸:  84.5㎏ (ドイツ)

肉を食べると、サラダも各種の味の市販ドレッシングをかけて食べたくなる。マヨネーズは癖になるほど訴求力があるので「ツナマヨおにぎり」が人気商品となり、なんでもかんでもマヨネーズで、お好み焼きの仕上げにもマヨネーズが必需品となっています。

しかし、狩猟採取時代からひもじい思いを長年にわたって経験してきた人類の遺伝子は、大量の植物油や肉類を日常的に口にするといった食べ物環境には慣れていないので、そういう食生活が心臓疾患や糖尿病、ガンという名の遺伝子異常疾患を、その分だけ多く、引き起こしている。だから、もっと私たちの遺伝子の特徴に合った食事内容、つまり、魚・7色の野菜と果物・全粒粉を軸とした食事内容に変えた方が、免疫力も増し、各種の炎症も減り、ガンの罹災確率も少なくなってより健康な毎日を過ごせますよ、というのがこの本の大雑把な要約です。

この本の著者は米国人(医師、生理学・栄養学などが専門の大学教授)で、だからそこに登場する野菜・果物や穀類は、トマトやキャベツやホウレンソウなどのように多くの国で食べられているものも多いのですが、米国人が手に入れやすいものが中心になっておりその種類が米国風なので、それを和風(僕たちの近所の八百屋やスーパーやデパ地下の野菜売り場で手に入れやすいもの)に変換する必要がある。米国人の食べない海藻類やいわゆるマッシュルーム以外のキノコ類などもその本では対象外なので、そういうものを別項目にすると、おおまかには次のようになります。

◇赤
・トマト、スイカ

◇赤/紫
・ブルーベリー、サクランボ(ただし、カリフォルニア産の赤紫のもの)、なす、紫色のぶどう、赤いパプリカ(ないし、赤ピーマン)、赤りんご、紫キャベツ、紫タマネギ、さつまいも、いちご、赤紫蘇(しそ)

◇オレンジ
・にんじん、マンゴー、オレンジ色のカボチャ

◇オレンジ/黄
・オレンジ、パパイヤ、グレープフルーツ

◇黄/緑
・黄色いパプリカ(黄ピーマン)、アボカド、きゅうり、グリーンピース、緑のピーマン、キウィ、レタス、ホウレン草、ズッキーニ、緑のカボチャ

◇緑
・ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、青梗菜(ちんげんさい)、白菜、青紫蘇(しそ)

◇白/緑
・アスパラガス、セロリ、ニンニク、白いマッシュルーム、えのきたけ、タマネギ

◆茶(ただし、茶色いキノコ類)
・しいたけ、まいたけ、しめじ、茶色いマッシュルーム

◆濃い緑/黒(ただし、海藻類)
・昆布、わかめ、ひじき、もずく

7色の野菜や果物以外の植物系の主要食材についても簡単な「和風」仕立てにすると次のようになります。

○大豆(オリジナルの「米国風」では、大豆ハンバーガーや大豆ソーセージ、大豆ホットドッグといった肉の代替品として登場)
・豆腐、納豆

○穀類(オリジナルではライ麦パンやワイルドライスなども登場)
・全粒粉のパン、玄米ご飯、三分搗きのお米のご飯、蕎麦(そば)

黄/緑や白/緑、それから赤/紫とかは、黄、緑、白や赤、紫という区分にしてどちらかに押し込んだ方が簡単だと思いますが、著者は、厳密に野菜や果物に含まれる主なカロテノイド(植物などが持つ黄色、赤色、紫色などの色素の総称、抗酸化作用や抗ガン作用があると考えられている)の種類によってグループ化しています。たとえば、赤グループは抗酸化作用の大きいリコペン、赤/紫グループは強い抗酸化力を持ち心臓の血塊発生防止を助けるとされるアントシアニン、黄/緑グループは視力や目の健康に役立つルテインとゼアキサンチンなど、です。

しかし、日常生活では単色分類の方が、食材の色でさっと判断できるので使い勝手がいいかもしれません。

人気ブログランキングへ

|

« ホップは強い | トップページ | 北海道の石炭と日本の石炭消費、それから電力のこと »

ヘルシーエイジング」カテゴリの記事

野菜と果物」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

魚介類」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/46188636

この記事へのトラックバック一覧です: あなたの食べ物はどんな色?:

« ホップは強い | トップページ | 北海道の石炭と日本の石炭消費、それから電力のこと »