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2012年7月25日 (水)

日本の人口と、世界の日本語人口

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現在(2012年夏)の世界の人口は約70億人。『2011 年10 月31 日、この日地球上には70 億の人々が住むことになります。私が生きてきた間に世界人口は約3 倍になりました。そして、今から13 年後には、さらに10 億人の増加を見届けることになりそうです。私の孫の世代には、世界人口は100 億人もの数に達するかもしれません。』(世界人口白書 2011〈はじめに〉より)

国別のトップ10は、これは2010年のデータですが、以下の通り。

・1位   中国        13億5410万人
・2位   インド        12億1450万人
・3位   アメリカ       3億1760万人
・4位   インドネシア    2億3250万人
・5位   ブラジル       1億9540万人
・6位   パキスタン     1億8450万人
・7位   バングラデシュ  1億6440万人
・8位   ナイジェリア     1億5830万人
・9位    ロシア        1億4040万人
・10位  日本          1億2700万人

中国とインドで、世界人口全体(192カ国と42地域)の4割、上位10カ国で6割を占めています。 また、EU 27カ国の人口合計は、4億9000万人。 日本の人口は1億2700万人なので、世界人口70億人の 1.8%。

日本語がじわじわと世界中に浸透・普及して、日本語を話したり読んだりする人たちが、たとえば5億人に達すれば、世界の状況は随分と変わってくるかもしれません。5億人は世界人口70億人の7.1%。

現在、世界の日本語人口は、日本語を母国語とする1億2700万人の日本人と、外国語としての日本語を学んで日本語を理解することのできる外国人が、いろいろなレベルの人がいると思いますが、数百万人。日本語人口を合わせて1億3000万人と考えると、世界人口の1.86%です。5億人とは、EU 27か国(もうEUとは縁を切りたいといっている国もEU内部にありますが、それはさておき)の人口合計が上述のように4億9000万人なので、ほぼそれに匹敵する人口数です。

世界の言語における日本語の位置について次のような見方があります。

「・・今世界では六十七億を数える人類が、六千種もの異なった言語を用いて生活していると一応考えることが出来るのですが、しかしこの六千もの言語のうちで使用する人の数が一億を超える大言語はいまのところ十前後しかありません。そして人口が一億二千七百万である日本はこの数がすなわち日本語使用者数と言えるのですから、日本語は世界の六千種もある言語のなかでなんと十番前後の位置をこのところ占めていることになります。このことが日本語はチッポケで取るに足らない言語どころか、世界の大大言語の一つだと私が言う第一の理由です。」(鈴木孝夫「日本語教のすすめ」2009年)

もしも、あるいは、いつの日か、南アフリカやセネガルやモロッコ、ドイツやフランスやスペインやイタリア、ロシアやポーランドやウクライナ、イギリスやスコットランドやアイルランド、カナダや米国やメキシコ、キューバやグアテマラやジャマイカ、ブラジルやアルゼンチンやチリ、韓国や中国やインド、チベットやタイやミャンマー、マレーシアやシンガポールやインドネシア、それからオーストラリアやニュージーランドなどに日本語を理解し、日本語をコミュニケーションの手段として使える人たちが全部で5億人近く暮らしていたら、日本語というものと日本語の持つ世界観の幾分かを共有しているかもしれないという意味で非常に緩(ゆる)やかに繋がっている人たちがいることになります。それを、EU (European Union) の顰(ひそみ)に倣(なら)って、仮想的な JLU (Japanese Language Union) と呼ぶこともできます。

たいていの言語、とくに欧米語は主語中心型の言語です。「私が、私が・・」という自己主張を基盤とするような言語です。人称代名詞( IやYou )が基軸の言語です。だから、文化も当然、自己主張文化となります。自己主張文化とは、自我がはっきりとした文化、他との差異化という意味での個人のアイデンティティーや個性の明確な文化、自己主張を強く押し通さないと生きていくのがつらい文化のことです。つまり、現代の英語のような主語中心型言語は、主体と客体との関係において、主体が、生物・無生物からなる客体(他人や他国や自然など)を支配・制御することに適した言語だといえます。

一方、日本語は主語のない言語。「・・は」で始まる主題(の提起)があれば事足ります。状況がわかっている場合は、主題も不要、そういう言語です。だから自己主張は強くないし、主体と客体、人間と自然の間合いも曖昧でぼんやりとしています。こういう言語が世界の「デフォ」言語のひとつになったら、世界の状況は随分と変わってくるかもしれません。

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