バジルのライフサイクル
バジルは毎年栽培しています。不作の年というのがありません。おかげでバジルソース(バジルとオリーブオイルと塩のみ)のストックが常に在庫されており、秋や冬のペスト・ジェノヴェーゼ・スパゲティーにも不自由しない。ニンニクと胡椒とパルミジャーノ・レッジャーノなど香りと匂いが肝心なものは、バジルソース・ストックを実際に料理に使うときに付け加えます。松の実は気分しだい。
今年は種を5月上旬に土団子の上に蒔き、それを室内で育て、6月上旬に大きな鉢植えに移し替えました。ぐんぐんと伸びてくる葉を7月上旬から摘みはじめます。収穫量は、サラダの具材やペスト・ジェノヴェーゼ・スパゲティーといった当座の消費量をはるかに凌駕するので、丁寧に我が家流のバジルソースに加工して小型ガラス容器に2人用1回分ずつに分けて冷凍保存。それでも消費しきれない場合は、ご近所のバジル好きの知り合いに生のバジルやソースを差し上げる。
バジルは紫蘇(しそ)科なので、摘芯栽培(てきしんさいばい)に向いています。いちばん上に伸びている葉のついた先端部分の茎を摘み取って、そのすぐ下のあたりから左右に出ている脇芽を伸ばすような具合に仕向けていくと、二つの脇芽は新しい葉となって広がりもともと先端部分があったあたりの空間を埋め始めます。
7月上旬に摘み取った葉はバジルが成長期なのでともかく元気です。摘み取った後、時間がたってもその鮮やかな緑はそのまま持続します。
しかし、8月中旬になると、人間と同じで、その季節(ライフサイクル)の熟年期に入るのか、摘み取った葉の中には鮮やかな緑色の持続時間が短くなるのが混じり始めます。そういうのは短時間で葉が黒ずみます。黒ずむとは、皮をむいたリンゴが茶色く変色するのと同じで、酸化しつつある状態です。人間と同様に、ライフサイクルの後半に入ると生物自身が内部に持っている抗酸化力が衰えてくるのでしょう。写真は8月12日早朝の我が家のバジル。3鉢のうちのひとつです。
下の写真は、上掲写真のバジルを上から撮影したもので、摘芯後、左右二つの脇芽が成長して新しい葉になりつつあるところです。
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