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2012年8月 1日 (水)

広義の食品添加物と自分の体: 迷ったら安全サイド

特定の食べ物や飲み物が自分という個体に対して持つ、自分の体で覚えた軽度なリスクというのがあります。軽度というのは、その気になれば自分で、結果の発生をプロセスの途中である程度はコントロールできるという意味です。

酸化した天ぷら油は、匂っただけで気持ち悪いし、それほどひどくない匂いの天ぷら油でも料理中に酸化が進むと食べているうちに胃が注意信号を発することがあります。そういう場合は、次の日の朝まで胸焼けが続く。そんなものは食べなければいいのだけれども、他の人との関係でそういう勝手が出来ない場合もあります。

醸造アルコールの入った日本酒(純米酒表示のない日本酒のこと)や酸化防止剤の入ったワイン(多くのワインに入っている)を飲むとどうも調子が悪い。たいていはそのあとで軽い頭痛になります。飲みすぎの頭痛ではありません。これは僕だけの現象かもしれないので一般化することはしませんが、自分の体を「試験紙」として長い間にわたって確かめてきた、僕にとっての事実です。だから、やむを得ない事情でそれらを口にする場合は、少量に抑えるか、後の結果を覚悟で失礼にならない程度の量を飲むことにしています。

いただき物の加工食品や頂戴した各地のお土産(みやげ)には、持ち運び日数や運搬日数といった流通リードタイムへの配慮が必要だし、開発製造者が味のインパクトを求めるためか、そういうものにはたいていの場合は食品添加物が含まれています。食べた感想をお返ししなくてはならないのでともかく食べるのですが、そういう場合は、唇に荒れが生じることがある。どの添加物が直接の原因かはわかりませんが、それが僕にとっての事実です。何かを食べて、唇に予期せぬ荒れが現れたら、その何かには、ぼくにとっては不適当な合成食品添加物が含まれていたとほぼ結論付けられます。

だから、添加物とは全く無縁の丁寧な作りの蒲鉾(かまぼこ)などをクール便でいただいたときは、時間と競争で、というと大げさですが、できるだけ早いうちに賞味することにしています。(【註】添加物が入っていないのでおいしいと言っているのではありません。添加物を一切使わない作りの、非常に不味い加工食品も、水産加工物からパン・麺類まで、それなりに経験してきました。それを食べざるを得ない方には同情を禁じえませんが、そういうものに対するニッチ市場が存在します。)

しかし、化学的に合成された食品添加物や植物油が相当に含まれている加工食品や、結構な量の合成食品添加物が含まれているであろう食べ物、たとえば、ファーストフード店や外食チェーン店で出される料理やスーパーやデパ地下で店頭販売されている惣菜だけを長期間食べ続けたらどうなるかは、残念ながら実験していないので、よくわかりません。

そういうものを長期間食べ続けると、おそらく、味覚が劣化して、微妙な味や薄味を楽しめなくなるであろうことは想像に難くない。たとえば、養殖マグロのトロやマヨネーズ味のツナはおいしいと感じても、鯛や平目といった白身魚の刺身の微妙な味わいとは縁が切れる。また、健康診断の血液検査の主要項目に注意信号や危険信号が灯るであろうことも想像に難くない。合成食品添加物の直接の影響もあるかもしれませんが、食品添加物を多用する加工食品や料理には、原価の圧縮と消費者に訴求力のある味(あるいは、消費者が癖になる味)のために、ω(オメガ)6系の植物油やそれを使った加工品であるマーガリンやショートニング、マヨネーズや各種のドレッシングなどが多用される傾向が強いので、それらを継続的に食べた結果の注意信号や危険信号という意味です。

食品添加物に関する書物は数多く出版されており、加工食品にそうした添加物がどういう具合にどういう場面で使われているかということに関して知識を得るという意味では参考になります。たとえば、「調味料(アミノ酸等)」や「PH整剤」、「ビタミンB1やビタミンC」の意味や内容、添加物一括表示の目的と意味、加工食品や総菜の「原材料名」欄に登場してくるその他の合成食品添加物の用途についてはよく理解できます。コンビニに並べられているお弁当や総菜の食品パッケージに「合成着色料・合成保存料不使用」と記載されたのを目にするのは珍しいことではありませんが、これをどう解釈したらいいのか。こういう部分に関する解説も食品添加物に疎い方には参考になります。

しかし、曖昧な表現になりますが、それ以上の射程距離をこの手の書物に期待するのは、一部を除いて、非常に難しいようです。だから、自分で料理を作るタイプの家庭は、各種の食品添加物に関しては「迷ったら安全サイド」という方針で、必要なら自分の目と舌と体で確かめながらできるだけ少ない量で付き合っていくのがよさそうです。

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