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2012年9月 4日 (火)

「おでん」と「関東煮」

涼しくなってくるとコンビニでは「おでん」が定番ですが、今年はコンビニで「おでん」がイート・インされる回数も増えるかもしれません(関連記事は「イート・イン雑感」)。

台湾の日系コンビニでは「おでん」を「関東煮」という名称で販売しています。以前(といっても15年以上前の話)、台北に出張する機会も割に多かったのですが、その時は「朝粥」に忙しくて地元の「おでん」までは気が回らなかった。

関西文化圏、あるいは広域関西文化圏では「おでん」(つまり、汁で煮込んだ煮込み田楽)のことを「かんとだき」(漢字表記は「関東煮」ないし「関東炊き」)と呼んでいましたが(高齢者は今でもそう呼んでいるかもしれない)、それを、関西文化圏出身の日本の人たちが日本統治時代の台湾(1895年から1945年)に、日本風に温泉を楽しむ習慣などと一緒に、広めたようです。

そういう食べ物伝播を想定すると、台湾の日系コンビニで「おでん」がなぜ「関東煮」という名称で登場し始めたのか、素直に腑に落ちます。僕の中国語理解は漢字の連なりをきわめて直感的に把握するだけですが、中国語のWikipediaで「關東煮」を調べてみると「在日本以外,關東煮在臺灣也十分流行,在當地又被俗稱作黑輪(發音讀作olen)」とあります。要は、関東煮は日本以外では台湾で流行。台湾では「黒輪」と呼ばれた。発音はOLEN。ということのようです。ODENとOLEN。日本の事情にも詳しいらしい執筆者が台湾の人なのか日本の人なのかはわかりません。

確認のため「黑輪」を画像検索してみると、我々におなじみの「おでん」が台湾各地のお店からいっぱい現れます。おいしそうです。狭義の「黑輪」は「竹輪(ちくわ)」と「つくね」の中間的な存在。

我が家では、魚のすり身や練り物系のいいおでん種が手に入る時期は、それに大根や結び昆布、ゆで卵などを追加して「おでん」をよく楽しみます。ともかく出汁が決め手。だから、コンビニのおでんは、僕には、化学調味料の匂いが強すぎて近づく気にならない。通りを歩いているときにちょうど自動ドアが開いてコンビニからおでんの匂いが漂い出てくることがあります。食欲がそそられるタイプの匂いではありません。

関連記事は「翌日の朝のおでん」、それから、「冬は大根」。

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