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2012年10月 5日 (金)

最近はやりの、化学調味料無添加

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「化学調味料無添加」というのが最近は流行(はやり)で、いろいろな加工食品や加工食材のパッケージにそう書いてあります。コンビニなどでも横断幕というかポップというか、そういうものに「化学調味料無添加」という大きな文字が躍っています。しかし、実態は、「は」や「も」といった助詞を付け加えて、商品パッケージ裏面の「原材料欄」を眺めなおしてみないとよくわからない。

「化学調味料無添加」というのは、化学調味料(商品上の表示は、たいていは、調味料〈アミノ酸等〉)が入っていないといことであり、だから化学調味料による日々の刺激で舌が馬鹿になるということがいくぶんかは減るので、その限りにおいてはとても結構なことだと思います。化学調味料は食品添加物のひとつです。つまり、「化学調味料無添加」ということがその他の食品添加物を使っていないということには必ずしもなりません。

「化学調味料無添加」の加工食品・加工食材は(1)と(2)の二つに分かれます。

(1)「化学調味料は無添加」、つまり「化学調味料に関して言えば、それは無添加だが、あとの食品添加物については無添加と言っているわけではない」という加工食品・加工食材と、(2)「化学調味料も無添加」、つまり「化学調味料だけでなく、その他の人工的な食品添加物も無添加である」ところの加工食品・加工食材の二つです。

(2)に属する加工食品・加工食材で非常に良心的なものはその商品説明が、たとえば、以下のような、一般の主婦にもわかりやすいような表現になっています。「化学調味料や添加物の入っていない、家庭にある調味料だけで作った・・・云々・・・」。「家庭にある調味料だけ」というのがキーワードです。

(1)に属する加工食品の場合は、作りが丁寧なところの商品であっても、その「原材料欄」に、家庭の台所にないところのもの、たとえば「砂糖混合異性化液糖、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、酵母エキス・・・」などが記載されています。

(2)と(1)の違いは、有体(ありてい)に言えば、食品製造会社の商品戦略、あるいは、値段の違いです。砂糖だけだと原価が高くなるので人工的な甘みを加えるといったことです。実際には、同じ加工食品会社でも、高価なものは(2)、そうでないものは(1)といった具合で、(2)と(1)の製品ラインが複合している場合もあります。「化学調味料無添加、食品添加物無添加」という路線を貫いている加工食品会社はそれほど多くありません。

家庭の台所には決して存在しない不思議なものが「原材料欄」に記載されているのだけれども値段が安いのでよしとするか、不思議なものが含まれている場合は安くても買わないか、あるいは値段が高くなるがそういうものが含まれていないものにするか、それとも、自分で料理した方が安心なので自分で作るか。

「化学調味料」などの食品添加物が「無添加」であることが大きな活字で表記されているときでも、その他の添加物に関しては注意を払った方がいいかもしれません。直ちに影響はないにしても、素材の自然な旨さや伝統的な調味料の味を賞味する感覚・感性を失っていくという意味では、徐々に悪い方向に効いてきます。刺激的な味が売りの容器入りインスタント焼きそば等が好きな若い年齢層だけでなく、中年以上の主婦にも舌の鈍化は見られるようです。

関連記事は「子供の頃の味のトレーニング」。

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