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2012年11月16日 (金)

買ってみたい農家の加工食品

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農業・林業・漁業の6次産業化とは、農林漁業者が食材(米や野菜や魚など)や素材(木材など)の生産・収穫や漁獲以外に、食材と素材の加工と販売も同時に手掛けることです。加工と販売の中には商品開発や顧客開拓といったマーケティング要素も含まれます。生産・加工・販売をすべて自分でやってもいいし仲間やビジネスパートナーと組んでもいいのですが、これは本質的なことではありません。

たとえば、生産した米や野菜を、消費者やあるいは特定の小売チャネルに直接に販売している農家は、生産機能と販売機能はすでに持っています。この農家が、自分の農産物を利用した加工食品を開発・製造し、既存顧客に新しい商材として販売し始めたら、その農家には生産・加工・販売の3つの機能がそろいます。

しかし、3つの機能をそろえたからといって、売上や儲けが増えるとは限りません。手持ちの食材で加工食品を作ってみて媒体記事にはなったもののうまく売れない事例はよく見られます。

有機栽培の玄米を定期的に購入している農家からダイレクトメールが届きました。我が家ではご飯はたいていは3分搗きで食べるので、精米時に出る糠(ぬか)はためておいてタクアンを作るときの主材料とします。この農家のお米は有機栽培米で、そして、おいしい。(関連記事は「おいしい野菜とまずい野菜、おいしい有機栽培野菜とまずい有機栽培野菜」。)

中に入っている案内は、「お歳暮ギフト」と「杵つき餅」。要は正月用のお餅の案内です。白米を使った白餅、玄米で作った玄米餅、豆を入れた豆餅、ヨモギを練り込んだ草餅などが並んでおり、丸餅ではなく四角い切り餅ですが、好きなタイプの餅を好みの個数だけ買える。各種の餅と白米などを頃合いの値段で固定的に組み合わせたのが「お歳暮ギフト」。保存料を含まない杵(きね)でついたお餅です。

「うるち米」と「もち米」の違いはありますが、普段から食べているおいしいお米の延長線上にある素直で伝統的な加工食品なので、お米の既存顧客は安心して味わってみたい気持ちになるに違いない。僕は白餅と玄米餅があれば十分なのですが、配偶者の視線が豆餅と草餅からも離れないので、4種類を注文することにしました。雑煮とおやつに使い分けます。

この農家は、自家製味噌も加工食品として通年販売しており、我が家の「手前味噌」(我が家の自家製味噌)が底をついたときに臨時にそれを使ったらとてもおいしかったので、相談があればという範囲内ですが、自家製味噌を作らない知り合いにはお勧めしています。

こういうタイプの6次化食品のビジネスは安定している。

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