根付き松の簡易門松

我が家のお正月の門松は簡単なもので、根付き松の簡易門松、10年ほど前から同じスタイルです。根付き松と紅白の水引だけの簡素なもの。この簡素が気に入っています。
根付き松は花屋に買いに行った時に、そのお店にあるものの中でいちばん姿のよさそうなものを選択。水引は、松の幹の頃合いのところを奉書紙(ほうしょがみ)で巻き、そこを紅白で結びます。そして、それを玄関に。
「お正月」は、「お正月」と「節分」あるいは「サト」と「ヤマ」のつながりでその意味を理解するのが、僕にはいちばん腑に落ちます。
サトは、農耕の地。農作物がいっぱいで安定し生活も便利です。しかしその分、霊的なものの勢いが衰えています。一方ヤマは、霊的なものやスピリットのパワーに満ちています。だから、山伏たちは、霊的なものの力を求めて山に入る。
年に一度、サトの人たちは、ヤマから霊的なものにサトに降りてきてもらい、サトをヤマのスピリットで満たします。それがお正月で、霊的なものは「オニ」と呼ばれます。サトの家では、オニのための目印にヤマのシンボルを玄関に置きます。門松です。我が家では、根付きの松を飾ります。
二月の節分(立春の前日)までの一ヶ月あまり、オニはサトを霊的なパワーで満たします。霊的な力がサトに充溢したら、オニはヤマに帰ります。「鬼は外」です。そのとき、サトの人たちは、感謝の念を込めて、豆を撒きます。
(松の根は、保水性のある緑の紙で包んであります。)
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