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2012年12月19日 (水)

ネット通販と紙の本

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札幌は昨日も大雪でした。街路樹や公園の樹の枝にも雪が降りかかりますが、葉はとっくに落ちているので、細い枝に雪が降り積もることはありません。だから、枝は折れないし、雪の重みで樹が倒壊することもない。秋に広葉樹が紅葉・黄葉しそれから葉を落として身を軽くするのは、雪の冬を生き延びる彼らの知恵です。

休日や暇ができた時に大きな書店の通路を本の表紙や背表紙を見ながら歩くのは悦楽のひとつです。思わぬ本との出会いがあるからです。しかし、時間がない時は、やはりネット通販。知らない本との邂逅の楽しみはありませんが、購入対象がわかっている場合には便利です。

最近は本のネット通販というとどうも電子書籍のようですが、僕にとっては、まだまだ、紙の本。買うことを決めているような新刊本や気になっていたロングセラーを購入するのにネット通販は具合がいい。しかし、それ以上に役に立つのが、ネット通販に付属している中古品売買機能で、とくに、すでに中古本でしか手に入らない種類の書籍の購入には不可欠です。ふと硝子戸を開けて入った古本屋の奥の方や人気のない二階で古本の匂いに包まれるという快楽はありませんが、廃刊の憂き目にあって中古本しか手に入らない書籍も、情報処理端末経由で、確実に買えるので重宝しています。

しかし、読み終わったらゴミ箱に直行するタイプの雑誌や旬の情報や特定の部分の情報を拾い読みすることだけが目的の本は、置き場所や処分方法を気にしなくていいので、電子書籍が便利だろうと思います。実際には商用の電子書籍を買ったことがないにもかかわらず、そういうふうに想像しています。

青空文庫という、著作権の切れた小説や随想がボランティア活動によって電子化された書籍群があります。古い作品を、旧漢字や旧仮名遣いで読みたい場合には、市販の文庫本などはそのほとんど全部が新字・新仮名表記になってしまっているので、青空文庫のお世話になることがあります。その内容を電子書籍風に読めるソフトウェアもあるので、電子化された小説などがそういうフォーマットに編集されている場合はその機能を利用しています。たとえば、中島敦の「山月記」。しかし、ゆっくりとページを繰る必要のある、あるいは同じ個所でしばらく立ち止まりたいような種類のものは、やはり紙の質感と重さと厚さがあった方がしっくりときます。「山月記」なども、それを含んだ活字の大きな旧仮名遣いの本を手元に置いておきたい。

かといって、本は本棚からあふれてくるので流通経路に気軽に乗るような内容の読み捨て新刊本は定期的に気軽に処分するようにしています。広葉樹のように年に一度くらいは、余分な葉を落とした方がすっきりします。そういう意味では、電子書籍は便利かもしれません。

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