« 野生種の黒米 | トップページ | 大きな声のお客はお断り »

2013年1月23日 (水)

こういう機会に、基準放射線量を再確認

人気ブログランキングへ

『500マイクロシーベルトで避難決定』『原子力規制委員会の有識者検討チームは21日、原発事故時に住民を避難させる放射線量を毎時500マイクロシーベルトとする基準を決めた。』(日本経済新聞 2013年1月22日)そうです。

「毎時500マイクロシーベルト」というのはものすごい放射線量なので、さすがにすぐに非難しないとヤバいと思いますが、では400マイクロシーベルトではどうするのかというのは今回の新聞記事にはありません。おそらく、500未満の高い線量域に対しては、別途、避難勧告とか非難警告とかといった種類の推奨案でも決まるのでしょう。

こういう新聞記事を目にした時というのは、僕たちの日常生活にかかわる基準放射線量を再確認するのにいい機会です。よく知られた基準放射線量は、以下の通りです。家族と再確認します。

・一般人は、「毎時0.1マイクロシーベルト」。これは「年間に1ミリシーベルト」が一般人の被曝量(外部被曝量+内部被曝量)の上限で、それを1時間あたりに直すと「毎時0.1マイクロシーベルト」。(【註】ヒトが地球上で自然に浴びたり吸収したりしている自然放射線から受ける線量の世界平均値が「年間 2.4ミリシーベルト」、日本における平均値は「年間 1.5ミリシーベルト」ですが、それ以外に「年間 1ミリシーベルト」)

・放射線管理区域が、同様に、「毎時0.6マイクロシーベルト」(実効線量が3か月あたり1.3ミリシーベルトを超えないこと)。放射線管理区域とは、我々におなじみの場所では、健康診断などでお世話になる病院のレントゲン室。レントゲン室の入口には『放射線 管理区域 ▼』(▼は外枠が黒くて中が黄色、逆三角形の中には<注意>という文字)と表示されています。

Photo

・健康診断などで我々をレントゲン撮影してくれる放射線技師が、男性の場合は、「毎時5.7マイクロシーベルト」(5年間につき100ミリシーベルトを超えず、かつ、1年間につき50ミリシーベルトを超えないこと)、女性技師の場合は「毎時1.4マイクロシーベルト」(3月間につき5ミリシーベルトを超えないこと)

こういう数字が頭に入っていると、「毎時500マイクロシーベルト」の大きさが一応実感できます。0.1の5000倍、0.6の833倍、1.4の357倍、5.7の88倍。

上記の記事のすぐ下に各地の放射線量一覧があり、20日午前9時から10時の地上1メートルでの放射線量推計値(地上1.8メートル34メートルにあるモニタリングポスト実測値から推計)は、札幌市が「毎時0.030マイクロシーベルト」、福島市が「毎時0.62マイクロシーベルト」。

なお、電気事業連合会が発行している「『原子力・エネルギー』図面集2012」に以下のような実績グラフがあります。対象期間は1980年度から2009年度までですが、放射線業務従事者(原子力発電所で働く人たち、先ほどの男性の放射線技師と同じ基準が適用されている)が受けている平均放射線量が「年間1ミリシーベルト程度」で安定的に推移している(していた)と記載されています。ここでの「年間1ミリシーベルト」は外部被曝量だけだと思いますが、この数値は先ほど見たように、1時間あたりでは「毎時0.1マイクロシーベルト」ということです。

「毎時0.1マイクロシーベルト」という数値の持つ意味を、より深く、あるいはより実際的に理解できます。

_

人気ブログランキングへ

|

« 野生種の黒米 | トップページ | 大きな声のお客はお断り »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/48883137

この記事へのトラックバック一覧です: こういう機会に、基準放射線量を再確認:

« 野生種の黒米 | トップページ | 大きな声のお客はお断り »